柔術インストラクター MAX増沢さん
「英語ができればチョイスが増える」

Successful Interview!
~英語力を活かして働く~ Vol.06

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「英語を学び、英語力を活かした専門職に就きたい」という方向けに、自分の夢を切り開いてきた先輩に成功の秘訣を紹介するインタビュー連載。第6回目は、海外で柔術を学び、現在は日本で柔術のインストラクターをされている、MAX増沢さんをお迎えしました。

   

――現在のご職業と、これまでのご経歴について教えてください。

 

大学を卒業後、商社に勤めました。その会社を選んだのは、中規模だけれども海外支店が多く、海外に行くチャンスが多そうだったからです。幸い入社6年目にしてロサンゼルスに赴任し、赴任期間中に柔術とパワーヨガをはじめ、4年の任期終了後に退職。一年半フルタイムの柔術とヨガ修行を経て帰国し、国内で道場開設をしました。

 

――海外支店を希望と言うことは、英語が得意だったんですか? 

 

得意なほうでしたね。子供のころから海外ドラマ「ジョン&パンチ」「超人ハルク」「チャーリーズ・エンジェル」などを観て育ちました。これらは吹き替えでしたが、外国の文化を好きになるきっかけでしたね。特に印象が強いのが、兄の影響で観ていた「モンティ・パイソン」です。 また、小学生の時にテレビ「ザ・モンキーズ」が流行り、モンキーズのレコードを買いました。そして、姉に頼んで歌詞カードに読み方をカタカナで書いてもらい、レコードに合わせて歌を歌ったりしていました。こうして、外国への好奇心が芽生えたんだと思います。
決定的だったのが映画「スターウォーズ」で、外国人になりたいと思いました(笑)
現実に英語に触れ始めたのは中学校でしたが、苦手意識がないうえに、学習に悩むことはなかったので、得意のまま逃げ切りましたね。

 

――すごいですね。どのような方法で英語を学習したんですか?

 

外国の音楽を聴いて歌いました。歌うためには歌詞カードを見なければいけないし、意味がわからなければ歌っても楽しくありません。ですから歌詞の単語を1つ1つ調べたりしました。
あと、映画でも勉強しました。当時は全体を英語で理解するのは難しかったですが、気にいったシーンの言葉とかワンフレーズを覚えることによって、会話の表現が増えていきました。モノマネつきでやれば友達の会話でもウケることも多いし、おすすめですよ。

 

――それだけで、海外支店に転勤できるレベルになったのですか?

 

大学4年に進級する前に、イギリスのランカスター大学に1年間留学して勉強しました。理由は、卒業してそのまま職に就いてもいいのか疑問だったからです。それというのも、在学中の3年間に、自分が何を成し遂げたかを考えると、学校行って、バイトして、サークル活動をして、呑んで、そんな取り柄のない生活だったんです。
これでは、就職してもいいチョイスがないと思い、留学することでほかの人と違う経験をしたいと考えました。それなら自分に付加価値がつき、そこで得られる経験はきっとよいものだろうと考えました。
最初は、「バス」を「ブス」と発音するイギリス北部の英語に「なんだこれ?」と思いました。でも「イギリスの英語を話す人は日本に少ないぞ」と思い、逆に食らいつこうと思いましたね。
学費も自分で稼いだし、旅費も自分。お金と労力をかけたぶん、ただでは終わらせないという意地もありましたし、無駄にはしたくなかったです。

 

――実際の留学生活はいかがでしたか?

 

外国の大学というものは、想像していた以上に厳しかったですね。
でも楽しいこともたくさんありました。たとえばイギリスでラグビーのチームに入りました。日本でもラグビーサークルに入っていましたが、あくまで遊び程度のレベル。それが、本場イギリスの大学レベルでのラグビーをすることになったんです。日本では本気でやっている人たちに恐れ多くてできなかったことが、なぜかイギリスではすんなりできました。留学という環境が影響したんだと思います。
あとは、よい仲間ができました。留学仲間は、自ら特別な経験をするチョイスをしてきた人たちなので、個性的で頭のよい人たちが多く、今でも付き合いが続いています。

 

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