東南アジア起業家の活動拠点
スタートアップハウスアジアに潜入!

プールつきの豪邸シェアハウスで
アジアを代表するサービスをつくろう

年率5.6%の経済成長をみせる東南アジアは、今や「新進気鋭な起業家のたまり場」と言っても過言ではありません。近年、海外で起業をすることは、就学後のひとつの選択肢になりつつあります。今回は、そんな活力あふれる若者必見! 東南アジアの中心、タイ・バンコクにある起業家向けのシェアハウス『スタートアップハウスアジア』をご紹介します。

 

立ち上げメンバーは、25歳の若き起業家たちです。彼らの目的は、タイの首都・バンコクに起業家の活動拠点をつくること。そのため『スタートアップハウスアジア』は日本人やタイ人のみならず、東南アジア起業を志す全ての人に、門戸が開かれています。

 

起業家向けのシェアハウスとなると、居住空間は然ることながら、開発環境やミーティングスペースの設計には、特に力が入ります。落ち着きのある空間に、ストレスフリーなネット環境は欠かせません。

 

同じ目的をもった者同士が、同じ屋根の下で暮らしながら、世界に通用するプロダクトをつくりあげていく。『スタートアップハウスアジア』には、そんな創造力と使命感があふれているようです。

 

気になる居住空間は、このとおり。スタイリッシュな家具は物件に元々備え付けてあったものだとか。余計なものはほとんどない、シンプルな内装です。

 

天井は1階から4階まで吹き抜けです。くるくると天井へ巻き上がる螺旋階段は珍しく、なんだか趣があります。

 

こちらは4階の女性専用寝室。シングルベッド2台・ダブルベッド1台が配置されています。空間を贅沢に利用したゆったり構造で、採光度合いも程良いです。

 

外観は、こんなにも立派。大きな門を通り抜けると、ヨーロッパの町並みを連想させる、一風変わった建物が立ち並びます。その中の一区画が『スタートアップハウスアジア』がもつフラットです。

 

裏庭にはなんと、プールもありました! 水面の澄んだブルーが目を惹きます。1年中、高気温が続く東南アジアだからこそのうれしいオプションです。

 

文句なしの設備ですが、25歳の若者たちが運営をし、『スタートアップ』を名乗るシェアハウスにしては、あまりにも豪勢すぎる気さえしてしまいます。運営コストはどのように賄っているのでしょう……!? 今回は、その気になる点をズバリ尋ねてみました。

 

▼〈運営者:高木さん談〉

「正直、最初は小さなアパートメントを借りて暮らすことも考えていました。そうすれば、初期費用も安く、ランニングコストもかかりません。しかし、我々としては、同じアジアで起業するような人と出逢える場所が欲しかった。そのためには物件は然ることながら、お金と労力を費やして、魅力的な空間を創造する必要があると感じたのです。そこで、我々はクラウドファンディングで資金を集め、その協力を糧に『スタートアップハウスアジア』を始めました。」
どうやら彼らは、クラウドファンディングを利用して、資金を集めていたようです。募集期間は、2014年4月21日〜5月4日の14日間で、その合計達成金額は12,350,00円。サポーターの人数は95人にものぼります。

 

2014年5月5日のオープン以来、世界中の旅人・起業家で賑わいをみせる『スタートアップハウスアジア』。筆者が訪問をした時には、世界一周中のフランス人カップルと、独自サービス構築中のインド人デザイナーが滞在をしていました。1つ屋根の下にこんなにもマルチカルチュラルな空間があるとは……!

 

『スタートアップハウスアジア』へのアクセスはバンコクの中心地スクンビットから徒歩10分程度。起業を志す方のみならず、旅行者や、海外に調査をしに来ている方など短期滞在の方も気軽に利用できます。

 

起業に興味のある方も、そうではない方も、バンコクにご渡航の際には、一度、スタートアップハウスの門を叩いてみてはいかがでしょうか。みなぎる若さとその熱量に、インスピレーションが得られるはずです。

http://startuphouse.asia/

 

宿泊料金:1人1泊900THB

対象:スタートアップの事業に携わっている方、フリーランスの方

 

取材・文/今野珠優


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