日本人の少ない都市ナンバー1
マイアミで英会話力をのばす短期留学

社会人留学経験者に聞く留学アレコレ

社会人になると仕事が忙しくて留学なんて……と思う方もいますよね? しかし実際には社会人留学生は増加しているんです。特に20代後半~30代になると自身のスキルアップのために英語は必須。
そこで、今回は、社会人になってからアメリカのマイアミに1カ月間留学した高石真帆さんに、留学先での出来事、これから留学を考えている社会人へのアドバイスを伺いました。

 

――なぜ留学先としてマイアミを選んだのですか?

 

もともと大学卒業後にアメリカのサウスカロライナに1年間留学をしていて、その時に旅行で訪れたのがきっかけです。なぜか当時初めてマイアミを訪れた時「わたしが探していた場所はここだ」とピンときたというか、縁がある気がしたんですよね。それ以来、マイアミに住みたいなーと漠然と思っていて、視察をかねて行きました。また、マイアミは日本人が少ない場所として有名なので、英語を喋って伸ばしたいと思っていた私にはぴったりだなと思って。行ってみたら本当に日本人が少なくて、私のクラスには1人もいませんでした。ラテン系、ヨーロッパ系とか、南米系……特にコロンビアやメキシコの人が多かったですね。マイアミに留学する一番の利点は日本人が少ないことだと思います。

 

――以前にも留学経験があるなら英語力はもともと高いほうだと思いますが、マイアミに1カ月間留学して、どのような変化がありましたか?

 

短い滞在だったのでそこまで大きな変化はありませんでしたが、1カ月間でかなり耳は馴れましたし、ネイティブの人と普通の速度で話せるくらいは感覚を取り戻しました。また、文法やリーディングの授業は復習といった意味でもとても役にたちました。その他、ビジネス英語のクラスをとっていたのですが、そちらに関しては1ヶ月ではあまり上達の実感はありませんでしたね。もっと勉強していつかビジネスで英語を使えるようになりたいというモチベーションになりました。

 

――留学先ではどのように過ごしていたのですか?

 

朝の9時から15時頃まで学校の授業を受けて、ホテルに帰って宿題をこなし、夜は遊びにでかけるという生活を送っていました。朝もなるべく早く起きて、ビーチでサンタンして、朝ごはんを海岸通りのテラスのあるレストランで食べてから学校に向かうというかなり優雅な生活をしていたように思います。今回の留学の一番の目的は、マイアミに住めるかの視察だったので「どうしたらここに自分が住めるかな」と仕切りにイメージをしていました。英語学習に関しては、前回のサウスカロライナ留学の際は机上での勉強がメインだったので、パーティーシティでもあるマイアミでは現地にいる人とコミュニケーションをとりながら会話のスキルアップをはかりました。

 

 

――実際マイアミに1ヶ月間滞在して自分がここに住むイメージはできましたか?

 

やっぱり難しいと思いました。マイアミは日本人が少なく、日系企業がほぼ無いんです。日本料理のお店などは日本人を募集しているんですけど、それはやりたい事ではないので……。結婚してしまうのが一番早いかなんて安易な考えもありましたが、さすがに1カ月じゃ相手は見つからないですよね(笑)。でも、単身で移住をして、プロフェッショナルな仕事を得て、家族をつくって暮らしている日本人の方もいるので、不可能ではないと思います。

 

――語学留学ってお金もかかるし、手続きも大変じゃないですか?

 

それが、全然大変じゃないです! エージェントに頼むと手数料などがかかってしまうし、自由なプランがたてられないので、私は自分で手続きをしました。インターネットがあるで「Miami」「South beach」「Language school」で検索をかけてその中で1番授業料が安いところに決めました。もちろん海外のスクールのサイトだから全部英語なんですが、英語がそこまで得意じゃなくても基本的な表現が分かっていたら理解できますよ。授業料って英語でTuitionっていうんですけど、Tuitionの横に$~って書いてあったらいくらなのかわかりますよね。

 

――今回の1カ月間滞在でかかった費用を教えてください。

 

全部で30万くらいです。授業料が6万円くらいで航空チケット13万円、ホテル代6万円、滞在費5万円くらいでした。
でも滞在費は極力抑えていましたね。わたしがやっていたのは外食をあまりしないことです。アメリカのレストランででてくる食べ物って量が多くてとても1回じゃ食べきれないんです。だからみんな持って帰るんですよね。持って帰ったものを次の日の朝に食べるっていうのをよくやっていました。あとはサウスビーチは朝食がすごいおすすめで、600円くらいでかなりボリューミーな朝食が食べられるんです。それを食べちゃうとお腹いっぱいになっちゃうから夜は簡単な缶詰のスープなどを食べながら節約していました。

 

――留学経験が自身のキャリアにどう影響を与えていますか?

 

今回の留学は短期間だったので、そこまでスキルアップにはならなかったのですが、留学全体でいうとやはり英語を使う職業に就くことができるということですね。わたしは編集・ライターの仕事をしていますが、例えば外国人に取材をすることができたり、今だと英語に関する記事を書く事ができたり。今の自分の仕事があるのは、留学経験のおかげだと思っています。

 


マイアミ留学に関していうと、現地で出会ったアメリカ人の生き方にすごく影響を受けましたね。仲良くなったビジネス英語の先生がいて、彼女は英語の語学学校の教師以外にも自分でアパレルショップを運営していたり、ライティング業務など複数の仕事をしていて。アメリカには自分がやりたい仕事と稼ぐための仕事の2種類以上の職をもっている人がとっても多いんです。「そういう自由な生き方があるんだ」とフリーランスの働き方について考えさせられました。日本人は安定志向だから何年も同じところに勤めるに対して、外国人って長く会社に勤めるって感覚がないんですよね。ステップアップの為に転職をしたり、フリーで仕事をしたり。彼らの自由でフレキシブルな働き方に憧れました。

 

――最後にこれから留学を考えている社会人の方にアドバイスをお願いします。

 

本当に英語を身につけたいと思っているなら1カ月でネイティブ並みに話せる様になるのは無理です! なので半年以上は行くべきだと思います。大学卒業後に留学した時は、田舎で遊ぶ所も無かったので1日7,8時間くらい勉強していました。
留学が初めての英語初心者の方におすすめするのはやっぱり日本人の少ない所に行くことですね。もちろんニューヨークやロサンゼルスも楽しいですけど、英語を本当に学びたいなら田舎に行って、勉強できる時間を意図的につくるのが1番です。そしてある程度話せるようになったら都会に出て、友達を作って喋りまくる! 最初から都会に行くと偏った単語や言い回ししか覚えられないんですよね。
社会人の方は、本当に英語を学びたいと思うなら200~300万円くらい貯金して、会社を辞めたタイミングで渡米し、最初は田舎に滞在して、ある程度自分に語彙がついてきたら都会に行ってみるということをおすすめします。

 

 取材・文/間宵ひろみ(編集部)


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