子どもの英語教育はいつから始める?
英語の語りかけより、まずは英語の歌を

一児の母である英会話講師が語る

子どもの英語学習とは?

親が英語を話せても話せなくても、子どもの英語教育をいつから始めたらいいのか知っておきたいもの。一児の母であり英会話講師でもある島村直美さんが、講師の経験を踏まえて妊娠時からお子さんが1歳になった現在まで参考にした資料から、英語の語りかけ、英語DVDまで子どもの英語教育や学習効果についてのお考えを伺いました。

 

TEDの「赤ちゃんは語学の天才」から
やっぱり英語のDVDは意味がない?

 

私が妊娠中、産まれてくる子どもの英語学習についていろいろ調べていたら、ときどき見ているTEDでちょうどパトリシア・クールさんの「赤ちゃんは語学の天才」というプレゼンが更新されていたのを見つけました。
当時の私にとってはタイムリーな情報だったので、さっそく見てみました。

 

このプレゼンのおおまかな流れは、赤ちゃんが自分の言語で使われる音を習得しようとする過程を、さまざまな事例を通じてわかった研究結果が発表されています。

 

まず興味深いのは、日本とアメリカの赤ちゃんの”Ra”と”La”の聞き取りテスト。1歳の赤ちゃんでは”R”と”L”の音が聞き取りにくくなくなっているのを改めて見せられると、うちの子は男の子だし、話すことは女の子より劣るだろうから、なるべく早く英語の音に触れさせたいと考えるようになりました。

 

また英語講師の経験から、もっとも感銘を受けたのが、モノリンガルのアメリカ人の赤ちゃんに1ヵ月間中国語を聞かせた時の聞き取り力。
1歳未満ならわずかな時間で他の言語の音の聞き分けができるようになることも驚きですが、何よりビデオや音だけを聞かせていても成果は得られず、対面での場合のみ成果が表れたという結果について「やっぱりね」と納得したことです。

 

海外の研究結果なども参考にして考える
子どもへの「英語の語りかけ」

 

実際子どもが生まれたあとは、産まれる前の焦りはどこへやら、子育てに追われてほとんど何もしていません(笑)。

 

子どもに対して、今はまだ健康や睡眠に気を配るほうが大事と考えて、英語まで手がまわらないのが現実的なところです。
でももう1歳になってしまっていることもあるので、音の聞き分けの能力がまだ高いうちに、まずは1歳半をめどにして音の聞き取りについては始めたいと考えています。

 

私は英語を話すことができるので、よく「英語の語りかけしないの?」と尋ねられます。 現在信頼をおいて読んでいる海外の言語学の書籍(※下に記載)では、赤ちゃんの年齢によってはパパやママが普段日本語で話しているのに急に英語で語りかけをすると混乱してしまうという研究結果が書かれていたことや、帰国子女やインターナショナルスクールに通っていて、10代には英語も日本語も中途半端になってしまって、悩んでいる生徒さんを身近に見てきたことから、やっぱり日本人として日本語をおろそかにして欲しくないなど、いろいろなことを総合的に考えて今は子どもへの英語の語りかけはしていません。それよりも英語の歌を一緒に歌ったりして音の感覚だけインプットするようにしています。

 

私の経験では、歌の上手な人は音感も備わっていて、ある程度上手に発音できる傾向があるので、そういう意味でも英語の歌は楽しく、赤ちゃんの言語習得に最適な気がします。

 

英語の発音が悪くても
大人になったら人間力

 

英語を習得した自分がそうだったように、英語が理解できること、話せることで得られるメリットは数えきれないほどたくさんあります。ですから英語を理解できて世界中の人と話せることができれば、子どもの将来的な活躍の世界を広げられる可能性があるので、英語はどうにかして身につけさせたいと考えています。

 

でもそうは言っても子どもは別人格。
人間、好きなことは続けられるものですが、必要性がなかったりすれば自然と興味が薄れてしまうもの。だからなるべく英語を好きでい続けて欲しいというのが今の願い。

 

私は英語オタクと言われるほど英語が好きなので、発音にもこだわって習得しましたが、結局英語は言語でしかありません。
大人になって役立たせるには、英語がうまいかヘタかではなく、最終的には人間力。発音が多少悪くてもコミュニケーション能力に長け、生き抜く術を身につけている人はたくさんいますからね。

 

今後は男の子の単純な性質を活かして、私が英語を話せてよかった経験を子どもに伝え、英語を話すことは楽しい、ということを成長と共に刷り込んで、いつの間にか英語が聞き取れて話せるようにできたらと密かに計画中です(笑)。

 

お話を伺ったのは 島村直美(しまむらなおみ)

出版社で編集者の経験を経て、大学4年生の時から夢中で勉強していた英語の世界へ身を投じ、英会話講師に転身。日本人がつまずきやすいポイントを素早く察知し、わかりやすく教えることから人気講師となる。教えた生徒は幼児からシニアまで幅広く、雑誌やテレビの翻訳、弊社ホームステイ関連の記事の監修などにも携わる。現在は一児(男の子)の母となり個人レッスンを主体に活動している。※文中の、現在参考にしている書籍は「Baby Talk」Dr.Sally Filedと「7 Steps to Raising a Bilingual Child」Naomi Steiner,M.D.

 

 

 


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