PTE Academic(PTEA)、TOEFL、IELTS。違いを理解して最適な選択をしよう

PTEA study

PTEA(Pearson Test of English Academic)、TOEFL、IELTSはどれも英語能力を証明するテストですが、それぞれの違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。3つの中で、日本で一番認知度が高いのはTOEFLだと思います。しかし、イギリスで行われたTOEFLを運用するETSの試験で不正が発覚した事を受けて2014年4月よりTOEICとTOEFLはイギリスのビザ申請で認められなくなりました。

 

TOEIC/TOEFLのスコアしか持っていないイギリス留学を目指す人にとっては大きな事件でした。ただ、イギリスのビザ申請以外の目的であればTOEIC/TOEFLのスコアは有効なので問題はありません。この影響でIELTSやPTEAの需要が高まりました。IELTSはここ最近日本でも定着してきており、日本語版のテキストも増え、スクールでも対策コースを設けるなど、学習しやすい環境になってきています。

 

それに比べPTEAは2009年に開始された新しい試験ということがあり、まだあまり浸透していません。日本語版のテキストはほぼなく、PTEA専用テキストで学習したい場合は洋書が基本となります。まだ情報が少ないため対策を立てるのが少し難しい状況です。

 

まず目的とする機関がどこのスコアを対象としているかを確認する必要があります。TOEFLは先に述べたようにイギリスのビザ申請には無効となりましたが、それ以外は問題なく、特にアメリカで広く受入れられています。IELTSはヨーロッパとオーストラリアで多く認められています。PTEAはアジアを含む全てで広く認められてきています。

 

また試験スタイルも大きく異なるので、自分がどのスタイルが向いているのかも考慮しましょう。その違いはスピーキングに影響します。英語能力証明試験では海外生活において不自由がないような英語力が求められますのでアウトプットのスピーキングは大きな役割があります。TOEFLとPTEAはコンピューターベースの試験ですので、スピーキングはコンピューターのマイクに向かって話します。

 

TOEFLはマイクに話した解答をデジタル録音し、アメリカのETSデーターセンターで採点者が採点します。コンピューターベースの人による採点になります。PTEAは全てコンピュータープログラムにより採点されます。IELTSは筆記試験でスピーキングは面接官との対面試験になります。対面の場合、話す時に相槌を打ってくれますし、聞き返す事もできることがメリットになります。しかし、パソコンに慣れている現代の学習状況において、筆記でのライティングが大変という人も多くいます。それぞれ特徴がありますので自分の学習スタイルと目的にあった資格を選びましょう。

 

PTEA、IELTS、TOEFLの点数比較、CEFR(セファール)との点数換算については、こちらの記事を参照してください。

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Photo by Tulane Public Relations

 

 


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