2020年には訪日外国人数が1,600万人に? 滞在施設として期待されるシェア型物件の特徴

2014.11.14 | 大人&大学生
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2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決定した影響か、最近街に、外国人観光客が増えた気がしませんか? 公益財団法人日本交通公社(JTBF)の予測によれば、訪日外客数は 2015 年で 1,140 万人、2020 年で 1,600 万人、2030 年で 約2,240 万人となる見込みです。※注1


読者の皆さんの中にも、これを機に英語の勉強を始めた方もいらっしゃるかと思います。日本の良さを、是非、世界中の人に知ってもらいたいですよね。

 

今回は、日本に来た外国人の方が滞在するためのお部屋にスポットを当ててみました。超お金持ちの方なら、数週間・数ヵ月の滞在をホテルで過ごしても問題ないと思いますが、そうでない人はできるだけリーズナブルに抑えたいものですよね。数年単位で日本に住むとなれば、なおさらです。

 

そこで、ここ数年日本でも流行ってきた“ひとつの賃貸物件を複数人で共有して暮らす”賃貸形式をご紹介します。色々な呼び方があるようですが、いったい何が違うのでしょうか?

 

 

▼シェアハウス


主に一軒家を複数人でシェアします。用途に応じてオシャレに改築されている物件も多く、通常の賃貸物件と比べると低コストで借りる事が可能です。リビング、キッチン、バス等は共有で、寝室はひとりずつ個室を利用するのが一般的です。基本的に、共有部分は住居人同士で掃除して利用するので、ハウス内で交流が密に図れるのもメリット。良い物件にできるだけ安く住みたい、という人に大変人気です。

 

▼ゲストハウス


シェアハウスとほとんど同じ意味で使われることもあります。双方に明確な定義はないようですが、ユースホステルのように、1ヵ月未満(1泊~)での滞在も可能で、ドミトリー(相部屋)があるところをゲストハウスと呼ぶケースが多いです。
更に、管理人が各部屋の清掃やゴミ捨て等を行うのも、ゲストハウスの特徴と言えます。

 

▼ソーシャルアパートメント


シェアハウスに比べて大人数で物件をシェアするのがソーシャルアパートメントです。アパート型やマンション型など、物件も大きいのが特徴。リビング、キッチン、バス等共有部分も大きく作られており、管理や掃除は管理会社が行います。シェアハウスよりも家賃はお高めですが、プライバシーも確保しつつ、住居人同士の交流を図りたい人にお勧め。水回りの掃除をしなくて良いのが助かる、なんて人もいるようです。

 

▼サービスアパートメント


上記3つとは少し形態が異なりますが、ホテル並みのサービスが人気の賃貸マンションがサービスアパートメントです。基本的な家具や家電製品を備えており、リネン交換、クリーニング、ハウスキーピング、朝食などのサービスも受ける事ができます。物件によっては、フィットネスジム、スパといった施設も利用できます。敷金・礼金がなく、1ヵ月単位で定期借家契約を結ぶ事が多いです。サービスの質は高いですが、ホテルよりはコストを抑えられるようで、主に富裕層向けの施設として利用されています。

 

 

ひとつの賃貸物件を複数人で共有して暮らすスタイル。呼び方は色々ありますが、厳密な区分けはされていないようです。女性限定の物件や高齢者向けの物件、趣味に合わせたコンセプト型物件など、好みに応じてより良いサービスが受けられる物件も多く、都心を中心に人気が高まってきています。

シェア型物件は、もともと欧米では広く普及している住居形態であるからか、外国人の住居者が多く、外国人との交流を求めて住む日本人も多いようです。

 

今急激に増えてきているシェア型物件。もしあなたが、不動産を所有しているならば、この流れに乗って、新しい形の賃貸物件のオーナーになってみるのも良いかもしれません。 
まだ物件を持っていなくても、数年後の需要を見込んで、今から計画を立ててみるのも楽しいですね。
ひとつ注意点として、不動産活用を考えるなら、必ず専門家へ相談しましょう。ひとりであれこれと考えるよりも知識・経験ともに豊富で、信頼できるプロフェッショナルに相談した方が安心ですし、きっとあなたの力になってくれますよ!

⇒ 専門家に相談してみる!

 

※注1「第23回旅行動向シンポジウム20131219)」配布資料より

 

Photo by Elvert Barnes 構成・文/Cheer up! English編集部

 

 


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