オーストラリアは安全でコンパクト

YHでのロングステイで異文化交流も

特集|海外ロングステイという選択肢

海外の1ヵ所に2週間以上滞在し、その国の“生活”を体験する「ロングステイ」の候補地として、30代未満の希望国1位に輝くオーストラリア。

 

オーストラリアの特徴は、アクティブな都市生活と自然の中でリラックスした生活が、一度に楽しめるという恵まれた環境。オーストラリアの人は仕事を17時に終え、残業はしない文化。仕事の後は家に帰る前にサーフィンへ、という人も少なくありません。夜は家族と家で食事をしたり、近くの公園でBBQをするというのもよくある光景です。

 

そんなオーストラリアのロングステイにおける人気の理由と魅力について、オーストラリア大使館の市川智子さんにお話を伺いました。

 

まずは、オーストラリアの基本情報をチェック!

 

日本からオーストラリアまでは、飛行機で約7時間半~10時間弱。 時差はマイナス1時間~プラス1時間。 2014年12月現在、1オーストラリアドルは約100円。 首都はシドニーと思われがちですが、答えはキャンベラです。季節は日本と真逆で、例えば12月~2月は夏にあたり、オーストラリアのクリスマスにはサンタクロースの格好をした人がサーフィンをしていたりします。大陸の北側は雨期と乾期がある熱帯地域、南側は日本と同じような四季のある気候、内陸部は砂漠性気候と、ひとつの大陸でもその気候は大きく違っています。  

 

 

 

【基本のキ】

正式国名: オーストラリア連邦 Commonwealth of Australia

首都 : キャンベラ Canberra(人口約37万人 [2012年6月。豪州統計局])

面積 : 769万2,024平方キロメートル(日本の約20倍)

人口 : 約2,294万人(2013年3月。豪州統計局)

宗教 : キリスト教64%、無宗教19%(2006年国勢調査)

主要言語 : 英語

通貨 及び為替レート:1豪ドル(AUD)=約97.3円(※2013.12現在)

 

 

 

 ◎ロングステイ人気国の理由その1

治安が良く、親日的な環境

 

オーストラリアは先進国でもあり資源国でもあるという、珍しい国です。特に昨今は国の金融政策や資源ブームのため、オーストラリアの経済は右肩上がり。都市部であれば、1週間の生活費は500~700AUD、田舎であれば315~645AUDが目安です。もちろん日本とは異なる国なので夜中のひとり歩き等は注意が必要ですが、比較的治安が安定しているのには、経済的な発展が背景にあると言えるかもしれません。また、日本を貿易相手国として重要視してきたオーストラリアでは、日本語学習が盛んなため、親日家の人が多いことも日本人にとって過ごしやすい理由のひとつでしょう。

 

 

 

 ◎ロングステイ人気国の理由その2

趣味を追求しながら語学も習得できる

 

「せっかくのロングステイ、英語の勉強をしよう!」と考える人は多いでしょうが、必ずしも語学学校に行く必要はありません。基礎英語がマスター出来ている人なら、流行りの「バリスタ留学」などはいかがでしょう。スターバックスが撤退を迫られたとうニュースが話題となったように、オーストラリアにはコーヒー文化が根付いています。そのため、バリスタを要請するスクールが数多くあります。また、アロマの資格やダイビングライセンスを取れるスクール、ワインアドバイザーの資格を学べるスクールなど自分の趣味を通じて語学も習得できるという、一石二鳥な滞在が可能です。


 

 

 

  ロングステイ人気国の理由その3

キレイなユースホステルでお得に滞在&海外の友達ができる!

 

ユースホステルというと「暗くて狭い」という印象がありますが、オーストラリアにはオシャレで近代的なユースホステルが数多くあります。もちろんホテルに比べれば安く泊まれて節約になりますが、それ以上に、他国の人との交流を求め、わざわざユースホステルを選ぶ人も多いのだとか。宿泊客がテレビを見てくつろいだりするリビングのような部屋を「コモンルーム」と呼びますが、そこに宿泊客が集まり、知らない人同士が仲良くなれるので、ひとりで行っても友だちができます。ちなみにユースホテルの金額目安は、YHA で4名シェアの場合21~33AUD(1泊料金)。

 

ロングステイをする場合、まず最初の一定期間のみユースホステルを予約し、後は別のユースホステルや、語学学校などで紹介しているホームステイ情報を現地で仕入れてみても良いでしょう。

 

 

 

こんな人にオススメ

 

オーストラリアというとシドニー、ケアンズ、ゴールドコーストなどが有名ですが、暮らすように旅をするロングステイなら、「アデレード」がイチオシ。アデレードの中心部は、端から端まで歩いて20分、電車や車ならビーチまで20分、ワイナリーまで20分と、とてもコンパクトで色々な楽しみ方ができる街です。また、オーストラリアは5人にひとりは外国人という人口比率もありアデレードもとっても国際色豊かなですので、日本人の私たちがアデレードにいても旅行者として浮かず、現地の人間になったような錯覚に陥るかもしれません。せっかくのロングステイですから、なりきって暮らしてみると楽しさも倍増です。  

 

近年、LCC(Low Cost Career)であるジェットスターの台頭で、オーストラリアは日本からかなり安く行けるようになりました。街もリゾートも学びの場も、全てがコンパクトにそろった環境で、どんな人でも楽しみを見つけられるというオーストラリア。きっと、人生の価値観が変わるような経験や出会いがあることでしょう。

 

 

 

 

画像提供/Tourism Australia 取材・文/坂口弥生

 

 


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