イースターってどんなもの? 由来は?
2016年のイースターはいつ?

卵とうさぎがいるのはどうして?
すぐわかるイースター

宗教や文化など、バッグラウンドを飛び越えて、あらゆるイベントを日本流に変えてしまう日本人でも、イースターとなると、なかなかなじみのないものですよね。今回は、イースターって何のこと? と思っている人に、イースターを分かりやすく紹介します。

子どものイベントとして、取り入れてもいいかもしれませんね。

 

ひとことでイースターを説明すると?

 

十字架に掛けられて亡くなったイエス・キリストが、3日目に復活した奇跡を記念する、キリスト教徒にとってもっとも重要なお祝いごとになります。 キリスト教にとってはキリストが誕生したクリスマスよりも重要なお祝いです。

 

そもそもイースターの起源は、まだキリスト教が始まる前の13世紀までさかのぼります。その頃の人々は宗教学上多くの神様の存在を認める、多神教でした。

数多くいる神様の中に、エオストレ(Eostre)という春と子どもを授ける女神様がいました。その女神エオストレに対して春の訪れを祝う祭りをしていたのがイースターの起源です。

イースターという呼び名は、このエオストレの名前に由来しているという説があります。

本来、ほかの宗教のお祝いでしたが、キリスト教の布教の時に意味を変えて一緒に普及したと言われています。

 

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何でうさぎと卵なの?

 

うさぎは子どもをたくさん産むことから、多産や繁栄の象徴となっています。そして、女神エオストレの象徴もうさぎなのです。

 

1500年頃にドイツの教会で行われていた子どもの寸劇で、いい子にしていたかどうかを判断するため、イースターバニーが判事として登場するようになりました。 

その後、1680年頃にイースターバニーが庭で卵を産む話が出版されたのをきっかけに、アメリカ大陸に移住したドイツ人によって、うさぎと卵の話がアメリカに伝わりました。

 

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今のイースターでは何をするの?

 

まず、クリスマスと同じ様に、朝起きたら家族にHappy Easter!と言って挨拶します。

キリスト教徒の家庭なら、家族で教会に行ってお祈りします。

 

また、キリスト教でもそうでなくても、小さな子どもたちがカゴを持ってイースターバニーの卵を探しに家の庭に出たり、家の庭にイースターの前日にカゴを置いたりする習慣に置き換わっています(春は地域によっては雨が多かったりすることもあるため、室内に置く家庭もあるそうです)。

イースターバニーを信じている子どもたちは、朝起きたら早速カゴをチェックします。

カゴの中は、サンタクロースからのプレゼントのように、イースターバニーが置いていってくれたチョコレートやお菓子がいっぱい入っています。

 

当日のイベントでは、Egg Hunt(エッグハント)が人気です。

家庭で当日使えるように、ゆで卵を用意します。Easter egg kit(イースターエッグキット)という、ペイントできるキットが売られているので、子どもと一緒に卵をカラフルに染色したら、シールや専用のツールで飾ります。

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イースター当日は、ペイントした卵を家族が家の中や外の庭に隠して、子どもが卵を探すゲームのEgg Hunt(エッグハント)を楽しみます。

 

見つけたEaster Eggs(イースターエッグ)は、殻をむいて食べます。

 

この他にも、子どもたちが集まって、卵をスプーンに乗せて走る、Egg-and-spoon race(エッグアンドスプーンレース)などがあります。

走っている途中で卵が割れたら失格です。

 

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イースターっていつなの?

 

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毎年3月21日以降の最初の満月の週の日曜日になります。クリスマスやハロウィーンのように、毎年同じ日にちではありません。

ちなみに、最初の満月が日曜日だった場合は翌週の日曜日になります。

北米ではカレンダーには記載されていて、学校や職場などはイースターの週は金曜日から月曜日まで祝日になります。

 

2016年のイースターは3月27日の日曜日です。

いい子にしていたらイースターバニーがお菓子をたくさんくれるかもしれませんね。

 

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監修/Sharla 構成・文/天野里美(編集部)

 


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