ベネディクト・カンバーバッチ主演

"Imitation game"ってどんなゲーム

世界一セクシーな俳優と称されるイギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチ。2015年3月13日から公開している映画『イミテーションゲーム／エニグマと天才数学者の秘密(The Imitation Game)』は公開３日で興行収入70,486,900円を突破。今年のバレンタインデーには舞台演出家のソフィー・ハンターさんと結婚し公私共に順調な様子。

ところでこの彼が出演する、イミテーションゲームって一体どんなゲームのことでしょう？

Imitation game

“Imitation”という単語にはもともと「模倣」「模造」があります。

“Imitation game”はIT用語辞典によると「コンピューターの思考能力を評価するために行なわれるゲームのことである。人工知能（AI）の開発に利用されるテスト」のこと。

コンピューターと人間に同じ質問をし、回答が人間であるかコンピューターであるかを、第三者に判断させるというテストのことで、その区別がつかなければつかないほど、そのコンピューターはより人間に近いとされます。

つまりはコンピューターが人間を模倣するゲームであるから“Imitation game”と呼ばれるのでしょう。

ベネディクト・カンバーバッチは映画の中で、コンピューターと人工知能の基礎理論を確立し、解読不能といわれたナチスドイツの暗号エニグマを解読し、連合軍を勝利に導いた実在した英国の天才数学者アラン・チューリングを演じています。

このテストは、まさにアラン・チューリングが生みだしたもので、彼の名前からとって別名チューリングテストとも呼ばれています。

ちなみに2014年、このテストに初の合格者が出ました。合格したのはウクライナ在住の13歳の少年、ユージーン・グーツマンくんという設定のプログラム。今回のテストで、審査員の33％がユージーンくんを人間だと判断したそう。

人間が人口知能に抜かれる日はそう遠くないようです。来るべきシンギュラリティ―に備えて人間は今何をすべきなのでしょうか。