early fast quick speedy rapid
早い・速い英語の類義語違いと使い分け
うろ覚え英語のおさらい
基本をマスターしておこう
日本語で「~が早い・速い」は会話の中で意識して使い分けられていませんが、英語ではいろんな「はやい」があります。日本人が使い分けに迷う、early 、fast 、quick 、speedy 、rapidの使い分け、できますか? うろ覚えなら、しっかりおさらいしておきましょう!
【early】時間・時期が「早い」
We had an early dinner before going to the concert.
私たちはコンサートに行く前に早めの夕食を済ませました
「速い」ではなく「早い」を表すのが earlyです。
early morning(早朝)、early summer(初夏)のように時間や時期が「早い」を表します。また、約束の時間より20分早く着いてしまった場合などに、You're 20 minutes early!「(約束の時間より)20分早いよ!」といった使い方もします。
【fast】人や物のスピード・移動の速度が「速い」
My computer is faster than yours.
私のパソコンはあなたのよりも速い
fast のイメージは何と言ってもスピード。人や物・乗り物が動くのが「速い」といった場合に最もよく使われる単語です。
世界最速の車を the fastest carと言ったり、本や活字を読むのが速い人(速読家)のことを a fast readerと表現するのも納得ですね。
【quick】物事が短い時間内に完了する「早い」
Here's your coffee.
Wow, that was quick!
こちら、ご注文のコーヒーです
わっ、早い!
スピードはスピードでも、物事が短い時間内に完了する「早い・速い」、素早い・迅速な・機敏な「早い・速い」を表すのが quick。
覚えが早い人のことを quick learner と言ったり、最短ルートを the quickest way と言うことからも、短時間という共通イメージを掴むことができます。
【speedy】(物事が)素早く・ただちに行なわれる「速い」
I wish you a speedy recovery from your injuries.
怪我からのすみやかな回復を祈ります
人や物が動くスピードを表す場合にはあまり使われず「素早く行なわれる行動や物ごと」などを表す場合に多く使われる speedy。「早急な返事」をa speedy replyと言ったり「素早い行動」を speedy action、「迅速な決断」を speedy decision とも言いますが、日常会話の中ではそれほど出番の多い単語ではありません。
【rapid】(物事が)変化するスピードが「速い」
Scientists are concerned about rapid climate change.
自然科学者たちは急速な気候の変化を懸念している
fast やquick が早く「動く・行なわれる」を表すのに対して、物事が変化するスピードやペースが「速い」を表すのが rapid。
日本の電車には rapidという単語が使われることが多いですが、海外では国によって少し事情が異なります。rapid train は使われずに express が使われることが多く、日本の新幹線は英語で bullet train と呼ぶのが一般的です。
もともとの rapid の意味からも、電車の「快速」のイメージとは少し違って rapid heartbeat や rapid pulse といった「ペースが速い」というニュアンスを伝えられればと思います。
フォーマルで堅い表現なので、口語よりも書面の中で使われる事の多い単語です。
ライタープロフィール Yoko
8年前に語学留学のつもりで来たニュージーランド。最初は自分の英語の通じなさにショックを受けましたが、卒業後、現地で就職。あまりの住み心地のよさに永住してしまいました。
どうしたら英語をもっと楽しく学べるかを日々考えながら「日刊英語ライフ」という英語コラムのサイトを運営しています。
とは言え、まだまだ毎日が新しい発見の連続。何かオモシロいことはないかと、あちこちウロウロしながら英語にまつわるネタを日々探し求めています。