8月2日はメロン記念日!?
おどろき!! 世界の祝日あれこれ

構成・文/山川俊行(編集部)

復活祭やクリスマスなど、世界にはその国独自の祝日があります。ユニークなイベントを行うものや、昔からの風習を守ったものなど種類は様々。でも、実際のところ海外の祝日の成り立ちって意外と知らないですよね……。そこで今回は、そんな海外の祝祭日事情をリサーチ。各国の祝日と、祝日にまつわるエピソードをご紹介します!


【イギリス】
イギリスでは祝日全般のことを、「バンクホリデー」と呼んでいます。その由来は、「銀行が土日以外にも休みをとる日」という意味でしたが、次第に銀行と関わる他の企業も、銀行の休みの日に合わせるようになったことから、『祝日=バンクホリデー』と一般的に浸透したそうです。 また、キリスト教にちなんだ祝日が多く、クリスマスの翌日の「ボクシング・デー」もそのひとつ。“ボクシング”の意味は、教会が貧しい人たちのためにクリスマスプレゼントの箱(box)を開けて物資を配っていたことに由来しています。休みをとって、みんなで殴り合うような物騒な日ではありません(笑)。


【アメリカ】
それぞれの州の権限が強いアメリカでは、国が制定する祝日の他に州独自の祝日があります。例えば、アラスカの祝日「スワード・デー」は、1867年当時の国務長官であるスワード氏が、ロシアからアラスカを買収したことを記念する祝日。買収当時は、国民から「巨大な冷蔵庫を買った男」(笑)として散々コケにされた彼ですが、後の油田の発見、レーダー基地建設などの実績から次第に評価が好転。今では「先見の明があった」と英雄視されているそう。 他にも、特殊な着色料を使って川全体を緑に染めたり、緑に着色したビールを飲んだりと、全米が緑一色に染まるおどろきのイベントを行う「聖パトリックの日(別名:緑の日)」という祝日もあるとか!


【トルクメニスタン】
中央アジアの国・トルクメニスタン共和国。この国は長くニヤゾフという大統領が独裁政権を敷いてきました。ニヤゾフは、国を私物化したといっていいほど、暴政の限りを尽くしたことで有名な人物。例えば、金歯を禁止したり、コンサートやテレビ、結婚式などで口パクで歌うことを禁止したり、国民の誰もが知っていた大統領のカツラ報道を禁止したりとやりたい放題! 極めつきは、自身が大好物だと理由から、8月2日を「メロンの日」に制定してしまうんです。2006年に66歳で死去したニヤゾフですが、その時点でニヤゾフが独断で決めたものを合わせて祝日の数は年間24日! このまま祝日を作り続けていたら、いくつまで増えていたのでしょうか……。


ちなみに、日本の9月の“国民の祝日”は、「敬老の日」と「秋分の日」の2日あり、今年は2週連続で3連休! シルバーウィークに海外旅行を計画しているあなた。これを機に海外の“祝日”に合わせてスケジュールを組んでみては?




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