Dear B,

NY Writer

ロンドン経由、東京育ち。2013年より、東京で知り合ったアメリカ人のパートナーとニューヨークへ。現在はParsonsでファッション マーケティングを専攻する大人の学生。

ブログ“MY KIND OF NEW YORK CITY”では、私がニューヨークで感じたことを綴っています。

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る
WORLD
2015.09.29

忙しい街で自分らしく

大好きになったニューヨーク

 

COOKIEHEAD from NY

ニューヨークは人の動きが激しい街。毎日誰かが入ってきては、誰かが去っていく。年間通しての寒暖差は激しく、ごみごみしていて、そして家賃も物価も高く、決して住みやすい街ではない。それでも多くの人を惹きつける何かがある。

 

そんなニューヨークに私がやってきたのはちょうど2年前、2013年の秋。今でもあの頃の気持ちは鮮明に憶えているけれど、この2年の間に経験したことは人生の中でも最も印象に残ることばかりで、それがたったの2年とは信じられない気持ちにもなる!

 

私がニューヨークに移り住んだのは、東京で出会った彼がきっかけ。ニューヨーク出身のアメリカ人の彼が東京のオフィスで働いていた時に知り合ったのだけど、帰国することは決まっていた。彼の帰国の数ヵ月後、ニューヨークで一緒に住む決断をして、当時働いていた会社もやめて、ビザをとって、なんだかあれよあれよという間に来ちゃったの。家族や友人、同僚たちは驚いていたなぁ。

 

会社員から一転、学生ビザを片手にやってきたニューヨーク。旅行で遊びにきたことは幾度とあったけれど、そのどの時とも違って見えた気がする。「ここに私は住むんだ。」

 

小さい頃をイギリスで過ごしたのもあって英語には自信があった。でもそれだけでは何も始まらない。自分の住む新しい街で、自分なりの未来につながることをしたい。そう思ってパーソンズ美術大学にアプリケーションを送ったのが、渡米から半年後。

 

無事合格し、現在ファッション マーケティングの学位を取得中。インターンシップを通してニューヨークのファッション ビジネスを実体験としても学んだ。更に、彼は夫になり、ふたりで猫を飼い始めた。

 

友人も多国籍・多文化に増えた。驚いちゃうけど、身の周りにいるニューヨーク出身者は、夫くらい。それ以外は皆、自分と同じようにどこかからやってきた人たち。日々友人たちから刺激をもらっていて、ほぼ無意識の内にそれが自分の背中を押してくれているの。

 

 

その一方で、今この街で一緒に時間を過ごしている彼らは、いずれはどこかへ行ってしまうのかな、とふと考える。そう、誰かが入ってきては、誰かが去っていく、それがニューヨーク。

 

私のニューヨークでの毎日は、未来のニューヨークでの私に繋がっている。2年前の私、今の私、そして未来の私。2年前のニューヨーク、今のニューヨーク、そして未来のニューヨーク。 ここにいる私、そしてニューヨークという街そのものは、常にそれぞれのペースで進化していく。そしてきっと、去っていく人たちも、ニューヨークで過ごした時間を経て、新しい土地で更に進化していく。残る人も去っていく人も、この街で過ごすことが人生において大きな意味を持っているのは同じ。きっと同じ。



ニューヨークが人を惹きつける魅力は、そういったエネルギーにあるのかな。眠らない街なんていう表現は、あながち間違っていない気がする。24時間、365日、常に動き続け前に進んでいる。

 

2年前、この街にやってきて本当によかったと思っている。たくさんのエネルギーを浴び、自分をもっと知ることができ、自信もついた。魔女になる修行をする13歳の少女が言ったあの言葉を思い出す。私も、落ち込むことはあるけれど、この街が好きだと心から思う。



MY KIND OF NEW YORK CITY

 

私がニューヨークで感じたことを綴っています。

Instagram suchacookiehead

ステキ♡と思ったら
いいね!してね