

圧倒的なクオリティとその大きさに感動!
スペイン・サンホセの火祭り
秋のスペイン特集
スペインには有名なお祭りがいくつもあります。トマト祭り、牛追い祭り、セビーリャの花祭り…どれも独特なお祭りですが、今回は昼間も夜も圧巻の、火祭りについてご紹介します!
「サンホセの火祭り(Las fallas de San Jose)」と呼ばれるお祭りはスペイン東部の都市、バレンシアにて開催されます。
バレンシア中央駅前から市庁舎に向かう通りはもちろん、市街中心だけではなく周りの町まで巻き込んだ、とても大きなお祭りなのです。
3月15日から19日までの間、バレンシア全体がお祭りムードに彩られ、学生はその間のお祭り休みを満喫し、街中ではpetardo(ペタルド)と呼ばれる爆竹が鳴り響きます。
そしてこのお祭りの目玉、それがfallasなのです。
Fallas(ファジャス、ファリャス、ファヤス)とは、木や紙、発泡スチロールといった燃えやすい素材でできた、いわゆる張りぼての人形です。小さなファジャと大きなファジャがあり、それぞれ、コンクールの作品となります。
大きなものでは5階建てのマンションを超えるようなものがあり、大小合わせて何百体という数のファジャが街中の交差点のいたるところに設置されるのです。職人さんが1年かけて作るということもあり、そのクオリティには脱帽!
最終日の夜には、コンクールの優勝作品の一部を除き、すべて燃やされます。それが火祭りと呼ばれる所以です。大きな張りぼて人形たちが火の粉をまき散らしながら燃やされる姿は圧巻です。燃えた部分が崩れ落ちた時には街中のあちこちで大きな歓声が上がります。
「せっかく1年かけて作ったのに…ウイットにも富み、世相を反映したような面白いファジャもあるのに…」と、ちょっともったいない気もしますが、それを燃やすことこそが、このお祭りの一番の目玉ですからね。
ぜひ一度、見に行ってみてくださいね!
その際、とても人が多いので、スリにはお気をつけて。
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