日本で最もスタンダードな英語資格
『TOEIC®テスト』解説

人生の武器になる英語力【Chapter.3】

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取材・文/甲斐真理愛(編集部)

 

英検やTOEIC®テストなど、英語力を証明する資格ってたくさんありますよね。ただ、それぞれの資格の違いやその資格が何に役立つのかいまいち分からず、「自分に合った資格を見つけるのは大変」と感じている方も多いのでは? 

そこで、それぞれの運営団体の方に、試験の内容や特徴について詳しくお伺いしました。この機会に、自分にピッタリの資格を見つけて下さい!

 

『 TOEIC®テスト』

グローバルスタンダードな英語資格として、多くの企業や教育機関で英語力の証明に採用されている『TOEIC®(トーイック)テスト』。世界150ヵ国で実施されていて、日本では250万人以上(2012年度)が受験した最も規模の大きな英語資格といえます。その試験の特徴などについて、実施運営団体の方にお伺いしました。

 

――『TOEIC®テスト』の特徴を教えてください。

 

「TOEIC®というと、転職や企業内での査定に有利な“ビジネスに必要な英語力を証明する資格”として認知されがちですが、実は学生と社会人の受験者は半々くらい。受験層の偏りがありません。例えば、法律や歴史など、特定のジャンルの知識が必要な問題は出題されないので、そういった意味でも、誰でも受験できるコミュニーケション能力を評価する指針となる試験といえます」

(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 広報・捗外ユニット ユニットマネージャー 林江美子さん・以下、同)

 

――では、試験内容について教えてください。

 

「TOEIC®のプログラムには3種類のテストがあり、受験者が1番多い『TOEIC®テスト』のほか、TOEIC®テストよりも易しくて時間が短い『TOEIC® Bridge』。また、発信力を直接測定するために開発された『TOEIC® SWテスト(スピーキングテスト/ライティングテスト)』があります。

 

『TOEIC®テスト』は、“聞き取り”と“読解”、つまり、相手の言っていることを正確に把握する能力を測定しながら、総合的な英語によるコミュニケーション能力を評価することができます。また、近年、ビジネスの現場などで、物ごとを正確に把握し、相手に正しく伝える“アウトプット能力”が求められるシーンが増えています。そういった背景もあり“スピーキング・ライティング”力を測る『TOEIC® SWテスト』を受ける方も多くなりました。

 

これらのTOEIC®プログラムは合否判定ではなく、TOEICテスト:各5点~495点、TOEIC Bridge: 各10点~90点、TOEIC SWテスト:各0点~200点のスコアで評価されます。自分の英語力が細かく測定できるので、自分の実力を試したい、把握したいと考え自主的に受験される方が多いですね」

 

――世界で実施されているTOEIC®スコアは、様々な場で活躍のチャンスを与えてくれる財産となりそうですね!

 

■『TOEIC®テスト』

【受験予約】インターネット、コンビニ端末による申し込みが可能

【申し込み期限】試験の約1ヵ月半前まで。※開催日程により異なる

【試験日・試験会場】TOEIC®公開テストは年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国80都市で実施。
※受験地ごとに実施回数が異なる。
申し込みの際にTOEIC®公開テスト受験地別スケジュールを確認。

【受験代金】5,565円

【受験資格】原則誰でも受験可能

【必要な個人情報】氏名、住所、メールアドレス、生年月日、出身地

【当日の本人確認書類】パスポートなど、顔写真入りの身分証明書

【試験時間】120分

【スコア】10点〜990点

【試験結果】試験日から30日以内に受験者本人宛に郵送

【成績証明書】インターネット、コンビニ端末、申込書(HP上から取得可)で追加発行申請 ※1部追加につき500円

【有効期限】無期限

【公式ホームページ】●http://www.toeic.or.jp

 

TOEIC is a registered trademark of Educational Testing Service (ETS).This publication is not endorsed or approved by ETS.



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