人気フォトグラファーも滞在を決意!

今“親子でマレーシア”がアツい

特集|海外ロングステイで人生変わるかも!?

9年連続で「ロングステイ希望国 No.1」に選ばれ続け、長期滞在国として圧倒的な人気を誇るマレーシア。今、最も注目を集めるこの国に、フォトグラファーの須藤夕子さんが2年間の長期滞在を決意。2015年12月から2年間のマレーシアでの“ロングステイ(※1)”をスタートさせます。Cheer up! Englishでは、出発直前の須藤さんに、海外生活を決意した理由、数ある候補国の中からマレーシアを選んだ理由についてお話を伺いました。

(※1) ロングステイ:暮らすように旅すること。「移住」「永住」ではなく帰国を前提として、生活の源泉を日本に置きながら、海外の1ヵ所に2週間以上滞在すること。

 

東日本大震災が私を目覚めさせた

 

――須藤さんが海外で生活をしようと思ったきっかけを教えて下さい。

 

そもそものきっかけは、2011311日に起こった「東日本大震災」です。震災前の私は典型的な仕事人間で、やりがいのある仕事も多数任せて頂き充実した日々を送っていました。しかし、震災をきっかけに「あんなに躍起になって働いていた自分は何だったのだろう」と考えるようになりました。何が大事なのか、何を大切にしていきたいのかを考えた時、大切な人とあたたかい家庭をもちたいという気持ちが強くなり、震災後まもなくして結婚し、出産しました。仕事にすがりついて生きてきたこれまでを手放し、人生の第一幕をおろしたのです。同時に、これまでの価値観も変化しました。これからは日本人も受け身ではなく、自分の生き方に自由と責任をもって前に進む必要があると思うようになりました。

 

これからの時代は「多様性に対する教育」が必須

 

――自分の生き方に自由と責任…というのは、具体的にはどのようなことで感じたのでしょうか?

 

ある日のこと、カフェで「面接マニュアル」を読んでいる某有名大学の学生が目の前に座っていました。きっとその大学に入るには相当の苦労をしたはずです。そんな優秀な子でも、マニュアル本を読まないと面接に臨めないのが日本の教育。私は、昔から教育に関心があり、このマニュアル社会に生きるクローンを育てるような日本の教育に疑問を感じました。

 

私には、幼い娘がいます。10年後、このグローバル化の波の中で日本はどのような状態になっているでしょうか? きっと社会の環境はすっかり変わっていることでしょう。そう考えた時、娘には自分の頭で考え、その足で立ち、異文化や環境の変化にも対応できる「生きる力」をつけてあげたいのです。そのためには、日本にいて普通に子育てをしていたのではだめだと感じ、海外に行くことを決意しました。

 

 

 

 

「マレーシア」に滞在先を決めたワケ

 

――「海外」といっても選択肢はたくさんあったと思いますが、なぜマレーシアを選んだのでしょうか?

 

マレーシアの学校は地元の学生をはじめ、アジア各国の人が暮らしているので多国籍な環境。そこで暮らしているだけで、日々、自分とは違う感覚や文化に遭遇し、それを理解する力がついていくと思っています。また、ダンスやピアノなどの習い事も安く受けられると聞いているので、子供だけでなく、私自身も何か新しいことにチャレンジする日々を送ることができるのではないかと思います。

 

――他の国の選択肢はなかったのですか?

 

NYやパリなども考えましたが、NYなどすでに成熟しきっている国は「よそ者」は入りづらく、人種差別を感じることもあります。それに家賃がワンルーム3040万円となると、生活らしい生活はできないでしょう。

 

我が家の場合、夫は仕事の関係で一緒には来られませんので、

・海外にいても家族にすぐ会いに帰ってくることができる

・LINEやスカイプで時差を気にせず連絡ができる

ということから、やはりアジアだろうということになりました。

 

アジアの中ではシンガポールに行く人も多いようですが、シンガポールは物価が高いので、物価が比較的安くて英語圏、教育や医療も整ったマレーシアは穴場といえます。成長が目覚ましいマレーシアのクアラルンプールでは、日本食が手に入りやすいそうで、これは長期にわたって暮らすには重要なポイントだと思っています。

 

今のところマレーシアには2年間滞在の予定ですが、気に入ればもっと長く暮らしたいとも考えています。その際には「MM2Hビザ(※2)」という長期滞在用のビザの取得も検討をしています。マレーシアという多民族国家に暮らしながら周辺のパワーあるアジア諸国をめぐり、一カメラマンとして心新たに「人生の第二幕」を歩んでいければと思っています。

 

(※2) MM2Hビザ:マレーシア政府によって推進されている長期滞在ビザで、年齢制限や宗教上の制限もなく、経済面での申請条件をクリアすれば誰でも取得することが可能。取得すると10年間の長期滞在が許可される。(詳しくはこちら

 

 

 【海外生活に興味を持ったあなたは、こちらをチェック!】

 

マレーシアロングステイセミナーin横浜

日時: 20151123日(月・祝)13:0016:00(開場12:00)※要事前予約

会場: 神奈川県民ホール 小ホール(神奈川県横浜市中区山下町3-1

<アクセス>みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩約6分、JR根岸線・市営地下鉄関内駅より徒歩約15

参加費:無料 ※要事前登録

主催:マレーシア観光文化省/マレーシア政府観光局

 

■参加申し込みはこちらから ※11月22日(日)締切

http://www.longstay.or.jp/seminarlist/open/entry-1810.html

 

須藤夕子(すどう・ゆうこ)

広告代理店など3年間のOL生活を経てカメラマンへ転身。ポートレート撮影を得意としてリチャードギア、渡辺謙など撮影した著名人は1,000人以上。雑誌、広告などフリーランスフォトグラファーとして活躍。また「笑顔泥棒」と称しパリ、NY、マイアミ、沖縄など世界中の子ども達の笑顔を撮影し個展や写真集などで発表している。産経Expressで土曜隔週「笑顔泥棒 ガールズフォト講座」好評連載中。

 

パリ、NYなど世界の子供達の笑顔を集めた作品集『Catch Your Smile!』 

笑顔泥棒 須藤夕子/ゴマブックス

 

取材・文/坂口弥生

 


おすすめ記事