TOEIC®テスト100点アップも!
海外ドラマでリスニング力強化

英会話イーオン“TOEIC®テスト満点教師”オススメ!!

231

撮影・文/山川俊行(編集部)

 

英会話イーオンの“TOEIC®テスト満点教師”菅井幸子先生オススメの、海外ドラマを使ったビジネス英語学習法をご紹介した記事「海外ドラマを活用したビジネス英語学習法」。今回はTOEIC®テストにフォーカス。実際に、TOEIC®テストの勉強に海外ドラマを用いたご経験をもつ菅井先生に、TOEIC®テストスコアアップのための海外ドラマ活用法について教えていただきました!

 

 

「私自身、初めてTOEIC®テストを受験した時は825点で、スコアの半分以上はリスニングで稼ぎました。初挑戦で800点を越えることができた理由の1つには、海外ドラマで英語にたくさん触れていた、“多聴”があると思っています。リスニング用教材と違い、『今はビジネスの商談の会話だ』とか、『取調室での尋問のシーンだ』など、シチュエーション別のやり取りを、セリフだけでなく映像からも確認できるのが海外ドラマの利点です。ドラマを楽しみながら英語を“多聴”することで、様々なシチュエーションで使われる表現や単語の知識が増え、言葉の感覚“語感”を養えます。比較的長めの英語も聴けるようになるので、TOEIC®テストのPart3、Part4などの長めの会話文や文章も、話者の状況を素早く理解し、話の筋が追えるようになり、会話のポイントが把握できるようになります。まずは、内容を楽しめる海外ドラマを見つけ、少しずつでも観続けることをオススメしますね」

 

海外ドラマでたくさん英語の会話を聴いて、耳を慣らすのが大切なんですね!

 

「日本の英語学習者の多くは、英語に触れる機会があまりないので、英語を聴く環境を作るには、海外ドラマを観ることが一番お手軽です。“多聴”が自然とできますし、慣れてきたら字幕を英語に変えたり、登場する俳優のセリフを一緒に読み上げてみたりと、活用法を工夫します。そうして、どんどん深く掘り下げていくことで、リスニング力アップ、ひいてはTOEIC®テストのスコアアップにも繋がります」

 

なるほど! では、リスニング力アップに使える、オススメの海外ドラマはありますか?

 

「ビジネスシーンだけでなく、日常のいろいろなシーンが出てくる、『Brothers & Sisters』は個人的にオススメですね。TOEIC®テストは、ビジネス英語力を問う試験だと思われがちですが、実は日常会話表現も頻出しています。このドラマでは、家族や友人間の会話など、日常会話の場面がたくさん登場します。TOEIC®テストPart2の『Question & Answers』は、問題も選択肢も全て聴き取らなければなりませんが、海外ドラマを“多聴”し、いろいろなやり取りに触れていると、問題の選択肢を聞く前に応答の予測を立てられるようになります。TOEIC®テスト問題集や文法教材での学習だけに偏っていると、定型的な応答しか思いつかず、聞こえた単語に引っ張られ、誤答をしてしまうことが多くなります。例えば、Yes/No疑問文には、Yes/Noで答えることを学校英文法で習いますが、『Do you like ~ ?』という問いには、「Very much.」も「I do.」も自然な応答です。WH疑問文も同様で、「Who put the chairs here ?」という問いには、「I’m not sure.」や、「I thought Takeshi was in there earlier.」も答えになりえます。こういった応答に慣れることができるのも、海外ドラマの利点です。着実に正解できるように、“語感”を養い、より多くの英語表現を身につけておきましょう」

 

でも、“多聴”って、TOEIC®テストスコアが600点未満の人向けの勉強法なのでは……。既に高得点を取得している人にはあまり向かないんじゃないでしょうか?

 

「いえいえ、むしろ700点、800点を越えている方にこそ、100点以上のスコアアップを図るためにしていただきたいのが“多聴”なんですよ! 実は、このくらいのスコアから伸び悩む方が多いんですね。TOEIC®テスト問題集の学習のみに偏っていることが多く、TOEIC®テストの解法テクニックは押さえているのですが、圧倒的に自然な英語の“多聴”が足りないため、リスニングのスタミナがないんです。“多聴”でスタミナをつけ、海外ドラマのDVD の英語字幕を活用して、聴き取れなかった単語の意味や発音を確認することで、着実にリスニング力を上げることができます。また、600点未満の方は、基礎文法力・語彙力に加え、音読などのアウトプットトレーニングとともに、海外ドラマを“多聴”することで、100点以上のスコアアップが見込めます」

 

目からウロコです! 身近にそんな勉強法が転がっていたとは……。

 

「ただ忘れないでいただきたいのは、TOEIC®テストのスコア取得のみを英語学習の目標にしないということです。点数をとるためだけに勉強では、結局英語は使いこなせるようにはならないからです。『英語で何ができるようになりたいか』がとても大切です。海外ドラマの活用についても同様で、スコアアップのためだけと思わずに、『字幕なしで内容を楽しみたい』とか、『好きなキャストのセリフは全部英語でマネしたい』など、コミュニケーションに役立てる目的で観てもらいたいですね。純粋に内容を楽しむだけでなく、カッコいい表現や、気に入った言い回しを書き留めたりして、英語のインプットを増やしていけると、少しずつ着実に自分のものになりますよ」

 

“楽しみながら英語を学べる”、これこそが海外ドラマを活用する一番の魅力かもしれませんね。

ちなみに、菅井先生によると、映画と違い、40分程度の短時間で楽しめるお手軽さも、海外ドラマを活用することメリットの1つとのこと。

あなたも早速、お気に入りの海外ドラマを見つけては?

 

 

【まとめ】

① ドラマを楽しみながら英語を“多聴”することで、様々なシチュエーションで使われる表現や単語の知識が増え、言葉の感覚“語感”を養える

② 慣れてきたら字幕を英語に変えたり、登場する俳優のセリフを一緒に読み上げてみたりと、活用法を工夫する

③ 海外ドラマを“多聴”し、いろいろなやり取りに触れていると、TOEIC®テストでも、問題の選択肢を聞く前に応答の予測を立てられるようになる

④ “多聴”は、TOEICRスコア700点、800点を越えている人にこそ、100点以上のスコアアップを図れる方法の1つ

⑤ TOEIC®テストのスコア取得のみを英語学習の目標にせず、『英語で何ができるようになりたいか』を考えることが大切

 

■講師プロフィール
菅井幸子(すがい・さちこ)
株式会社イーオン・イースト・ジャパン 教務課トレーナー
◆資格
TOEIC®990点満点、英検1級
TOEIC® Speaking/writing 200/200点満点
J−SHINE 小学校英語育成トレーナー資格
◆著作
『イーオンのTOEIC®テスト満点教師11人が教える「超」勉強法』(11人の執筆者のうちの1人)

●『英会話イーオン』公式サイト
http://www.aeonet.co.jp
●公式サイト内 菅井幸子先生の教師紹介ページ
http://www.aeonet.co.jp/toeic/teacher/teacher001.html




「ブラザーズ&シスターズ シーズン1」コンパクト・ボックス
2013年12月4日(水)発売 ¥4,762 (¥5,000税込) 
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C)2013ABC Studios.


おすすめ記事