取材・文／甲斐真理愛（編集部）

英検やTOEIC®テストなど、英語力を証明する資格ってたくさんありますよね。ただ、それぞれの資格の違いやその資格が何に役立つのかいまいち分からず、「自分に合った資格を見つけるのは大変」と感じている方も多いのでは？　

そこで、それぞれの運営団体の方に、試験の内容や特徴について詳しくお伺いしました。この機会に、自分にピッタリの資格を見つけて下さい！

『IELTS』

英検やTOEIC®テストなど、英語力を証明する資格ってたくさんありますよね。ただ、それぞれの資格の違いやその資格が何に役立つのかいまいち分からず、「自分に合った資格を見つけるのは大変」と感じている方も多いのでは？　

そこで、それぞれの運営団体の方に、試験の内容や特徴について詳しくお伺いしました。この機会に、自分にピッタリの資格を見つけて下さい！

留学や海外移住に必要な英語力を評価する試験『IELTS』。『TOEFL』に代わる“全世界での英語資格”として注目されている『IELTS』の試験の特徴などについて、運営団体の方にお伺いしました。

――『IELTS』の特徴を教えてください。

「現在、135ヵ国、約8,000以上の教育機関、国際機関、政府機関が、英語でのコミュニケーション力を測る指標として採用している英語運用能力試験で、2012年には受験者数が200万人を突破しました。試験内容は、『スピーキング』『リスニング』『リーディング』『ライティング』の４技能から構成されています。『IELTS』の特徴は、海外で実際に使える“生きた英語”の取得を目標としていることです。ほか３技能の試験と別日に行われるスピーキング試験は、ネイティブの試験官と１対１のインタビュー形式で行われ、日常生活に関する質問や、意見の交換が求められ、コミュニケーション能力とディスカッション能力が測定されます」

（公益財団法人日本英語検定協会・IELTS担当　塩崎修健さん・以下、同）

――では、試験内容について詳しく教えて下さい。

「試験には『アカデミック・モジュール』『ジェネラル・トレーニング・モジュール』の２種類があります。

『アカデミック・モジュール』は、留学を希望する人向けの試験です。英語圏の大学は入試がなく書類審査なので、英語力を証明する英語資格のスコアが必要になります。IELTSのスコアは“バンドスコア”とよばれる独自のスコアで、１点～９点（※別表で詳しく解説）までが0.5点刻みで測定されます。留学に必要なスコアは教育機関によってまちまちですが、例えば大学学部への留学であれば、5.5～7.0が一般的です。

『ジェネラル・トレーニング・モジュール』は、海外移住を希望する人向けの試験です。ビザを取得する際に、現地で生活できる英語力の証明としてスコアを提示する必要があり、移住先の国によりスコアの評価方法は変わってきます。

また、リスニングとスピーキングの試験は、アカデミック・モジュール、ジェネラル・モジュール共通の試験内容ですが、リーディングとライティングの試験は、異なる内容が出題されます。アカデミックは学術的な問題に、ジェネラルは海外生活で必要な知識やコミュニケーション能力に、より特化した問題になっています」

――海外で学習や生活するために必要な英語力を、ピンポイントで鍛えることができそうですね！