グローバル企業ミツミ電機を突撃!
英語力+アルファの課題解決方法とは?

ENGLISH CAMP!の工場見学先
セブのミツミ電機に行ってみた

電子部品メーカー大手であるミツミ電機。読者の皆さんにはあまり馴染みのない社名かもしれませんが、実は携帯電話やデジタルカメラのアクチュエーター、半導体の後工程、医療機器部品、自動車のセンサーと我々の生活に密接に関係する幅広い電子部品を製造する会社なのです。あなたのそのスマホの部品の一部もこのミツミ電機が製造しているものかもしれません。

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我々の生活を豊かに、そして便利にしてくれる電子機器に欠かせない部品を製造するミツミ電機は、世界中に営業所や工場を持ち、その取引先も世界中に点在するまさにグローバル企業。従業員約22,000人が働くそのメイン工場がフィリピン・セブ島のdanao市という人口11万人の地方都市にあります。携帯電話の部品であるアクチュエーターは1日に約100万台分作られると言いますから、その事業規模がどれくらいかお分かりいただけるでしょう。

今回、そのミツミ電機と我々Cheer up! Englishのコラボ企画として実施される留学プログラム『ENGLISH CAMP!』に先立ち、工場見学の現場となるセブ工場で働いてらっしゃるマネージング ディレクターである坂主さんに、リアルなグローバルの現場についてお話をお伺いしてきました。

 

お話をお伺いしました

CEBU MITSUMI, Inc.

Managing Director

坂主 克浩さん

 

 

 

取材当日。我々が滞在していていたセブシティから車で約1時間のところに目指すミツミ セブ工場はあります。

 

danaoMITSUMIに行きたいんだけど?」(英語)

「ああ、MITSUMIね、OK」(英語)

 

という具合にタクシードライバーとの会話もスムーズにいくセブでは名の知れた有名な企業です。

 

 

 

世界で働く日本人のリアルとは?

 

――いきなりですみません、こちらで作られているアクチュエーターとは分かりやすく言いますと

例えばデジタルカメラですが、撮影する時に自動でピントが合う機能があり、そのピントを合わせる機構部分をオートフォーカスアクチュエーターと言います。携帯電話のカメラも一緒です。他にも様々なものがありますが、主にその電子部品等をセブミツミで製造しています。

 

――なるほど。電子機器内部にある部品なのですね。というと取引先は電気メーカーさんなどですか? 

そうですね。メーカー様に部品を供給するサプライヤー様というケースもあります。日本はもちろん、海外のお客様とのやり取りも多く中国、台湾、香港、韓国、アメリカ、ヨーロッパの企業様などです。

 

――まさにグローバルですね。こちらで働いていらっしゃる方々も皆さんローカルの人々だとか。

はい。セブミツミの創業から毎年のように工場が拡大しているのに伴いまして、現在約22,000名の従業員が働いております。そのうち日本人社員は45名程度です。

 

――意外と日本人が少ないのですね。

日本で開発したものをこちらのセブミツミでラインを作り量産化するというのがこちらの工場の役目ですから、事業部ごとに日本人社員がこちらに出向してきております。日本人社員の役割としては、お客様とのやりとりはもちろん、こちらのローカルスタッフとのやりとりが主になります。

 

――もちろん、やりとりは英語で?

そうです。セブミツミのローカルスタッフはセブを中心に広い範囲から採用しております。フィリピンの現地語としてタガログ語やビサヤ語とありますが基本的に英語を用います。 

 

 

 

「コミュニケーションは英語」というハードル

 

――そうなるとやはり英語が堪能な方が赴任するということになるのですか?

英語が堪能かどうかは問題ではありません。ちなみに私の場合は出張でこちらに何度か訪れていましたが。やっぱりきたかといった感じでしたね(笑)。ただ、いきなりの赴任では言葉で困るということもあって、弊社では現地に来てから英語学校で1ヵ月の英会話学習をするプログラムを導入しています。本来であれば全員に受けさせたいのですが、急ぎということもあり、また業務が忙しいのでなかなかできていません。1ヵ月もの間、仕事を空けられるという者もいないものなので(笑)。

 

――やはりリアルな現場では勉強してから、と悠長なことも言っていられないのですね。現地スタッフとコミュニケーションが取れないというのはどんな点で困るのですか?

日本人の役割として、例えば、日本からの指示をかみ砕いてスタッフに正確に伝えなければいけないのですが、(英語ができないと)うまく伝わらないですよね? もちろん、資料で分かるものもありますが、具体的にどうしていくかとか、品質についてもお客様からの要望が変わっているとか、やはり微妙なところは口頭で伝えていくということになりますので、そこが伝わらないととんでもない仕様の違うものができてしまったりということが考えられます。この場合、相当なロスになります。

 

――もっと基本的な正しいコミュニケーションが大切だ、と。

そうです。管理系の人の場合、やはり日本の管理系の言葉と英語での言葉とは違います。何をやるにしても日本語で済んでいた言葉をすべて英語に置き換えなければならない、ただ単語を並べるだけかもしれないですけど、その単語が出てこない、なんてことがあり得るわけです(笑)。経理系の言葉はまた特殊で、普段の日常会話の中に経理系の言葉は出てこないのです。「限界利益って英語でなんて言う?」「その他交通費って?」という具合に、同じような状況が各事業部で起きているわけなんですよ。

 

  ミツミ電機を知ろう  

 

▶続いては▶ 英語のハードルがあるうえに、文化、国民性が違うスタッフとどう向き合うか?

 

 

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