グローバル企業ミツミ電機を突撃!
英語力+アルファの課題解決方法とは?
ENGLISH CAMP!の工場見学先
セブのミツミ電機に行ってみた
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言葉が違い、国民性が違うグローバルな現場
――フィリピン人スタッフみなさんの仕事の様子はいかがですか?
特徴としてはざっくばらんというか、大ざっぱですかね(笑)。これは国民性ではないでしょうか。9時から打ち合わせするよっていうと、日本ではだいたいみんな5分前には集まりますが、こちらだと集まるのは10人中ひとりかふたりで(笑)。もちろん、みんながみんなではありませんが、時間の概念においてはそういうとこがあります。でも手先は器用なので大変助かっていますが。
――そういった異なる国民性のスタッフと仕事をする場合、一体どのように対応されているのでしょうか?
日本式で教えたとしてもある程度は我慢しなければなりません。あとは慣れるしかありません。ただ、遅れてくるのを許してしまわずに言い続けますけどね。この国の場合基本的には、人前では怒らないというのが必要です。プライドが高いですから。信頼関係がある程度できていれば大丈夫ですが、来たばかりでそれをしてしまうのはタブーなのです。
――その信頼関係をつくるコツなどありますか?
会話ですよね。それは日本と一緒ではないでしょうか。同じ人間ですから日本でもフィリピンでも一緒です。そのためにはやっぱり会話ができたほうが早いと思います。たまに会話できなくても溶け込むのが早い人もいますが(笑)。仕事がひと区切りついて上手くいった時とかにみんなで食事行こうとか。日本人同士では気を遣いませんが、そこは常に気を遣っていますね。赴任当初は疲れてしまいますが、1年ぐらい経つとだんだんと慣れてきますよ。
――坂主さんもさぞかし英語を勉強されたんでしょうね。
時間があって余裕があって、考える時間があれば、もっといい英語の表現で話そうかなとも思いますけど、実際そんなヒマはなかなかありません。乱暴な英語も慣れますよね。文法がつながっていなくても、なんとなく分かるんです。なので、ちゃんと学校に通うだとか、もしくはちゃんと文法にそって話そうと意識を持たない限り、あるレベルから上達するのは難しいのではないでしょうか。通じるというレベルまではできると思いますが、文法まで含めてちゃんと会話できるっていうのは、実際、ひとりで働きながら、っていうのは相当大変だと思います。仕事終えて家に帰ってからひとりで文法の勉強なんてできないですよ(笑)。
――ご苦労の連続ですね。楽しいことと大変なこと、どちらが多いですか?
もちろん大変なことが多いですよ(笑)。工場には様々な製品があるので、お客様も大勢いらっしゃいます。唯々、忙しいですね。
――ご帰国の予定は?
辞令としては5年ですが、それはわかりません。3年かもしれないしそれ以上かもしれないですし。長い方はもう十数年いらっしゃいます。ヒマな時間はほとんどないので、あっという間です。時間の流れが速いですね。
――海外で仕事をする上でのコツは?
この国の場合、、、、我慢することですかね(笑)、 と思うようになりました。もちろんあきらめてはいけないのですけど。ついカッとなることもありますし、ダメだと分かっていながら声が大きくなることもありますけど(笑)。文化が違い、考え方が違いますから、我々の常識が彼らの常識ではないですから。
言葉が違い、国民性が違う人々と一緒に仕事をしていく難しさを坂主さんにお話しいただきましたが、遊びではなく趣味ではない、「仕事」をするということはこういうことなのだと改めて感じます。しかし、不思議なことに会う日本人社員の方々がみなさん生き生きとした笑顔でご対応下さったんです。インタビュー中もずっと笑顔。忙しい、大変、と言いながらも充実した仕事をされているんだなとグローバルに働くという難しさとその醍醐味と垣間見ることができました。
工場見学をさせていただきながら、とあるマネージャーの方がおっしゃっていました。
英語は通じますか?の問いに「最後は熱意ですよ」と笑顔でお答えいただいたのが印象的でした。
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取材・文/Cheer! up編集部
ミツミ電機セブ工場をちょっとだけ公開します!
工場内の建物。ひとつひとつが大きい…。今年度もまた新しいビルが建つ予定とのこと
ずっと奥まで続く広大な敷地内には自家発電所も浄水設備もあり、万が一にも対応できるとか
こちらは、社員食堂。お昼時には交代で休憩を取るのだとか
工場内の医務室。社員たちの健康管理も大切なマネージメント
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