デトックスの最高峰
本場のアーユルヴェーダを体験
アーユルヴェーダでデトックス!
スリランカ女1人旅〜2日目〜
28歳の誕生日を目前に、本場のアーユルヴェーダを体験するためやってきたスリランカ。2日目は、アーユルヴェーダ医の診察を受けた後、いざ施術へ。
早朝からヨガのはずが…
朝6時半から始まるヨガのために、5時に目覚ましをかけるも、まさかの2度寝! 起きたのは6時40分。ああ、もう間に合わない! 朝からヨガクラスにでて完璧な1日を過ごすはずだったのに……。2度寝のせいか殺人鬼に追いかけられ、家族が殺されるというめちゃくちゃ怖い夢をみた。
ちなみにバーベリンで行われるアクティビティ(ヨガや瞑想、観光ツアーなど)は、ホテルのロビーにある掲示板に1週間の予定が貼ってある。
気を取り直して朝食へ。
7:00- 朝食はバイキング
朝食はバイキング。カラフルなフルーツや、種類豊富なパン、チーズにスリランカ料理とバラエティ豊富! ドクターの診断を受けた後は、体質やその日の施術によって食事に制限がでてきたりするので、なんでも味わえるのは初日のコンサルテーションの前だけ。ちなみにテーブルは、同じ便でやって来た日本人女性(推定30代前半〜後半)達と一緒だった。初日から悪夢を見たことを話すと、その中のひとりが「家族が殺される夢は夢が叶う吉夢」と教えてくれた。ちょっとほっとした。今思うとこの夢もある意味デトックスだったのかもしれない。
9:00- アーユルヴェーダ医のコンサルテーション
初日には、アーユルヴェーダ医による診察がある。コンサルテーションルームに向かうとサリーを来た若い女性のドクターが待っていた。日本語のアシストが必要な人は、通訳もいるので安心だ。
アーユルヴェーダの診察は、脈診で行われる。ドクターが3本の指を並べて、時計をみながら脈をとる。名医の中には、脈診だけで、過去の病気や現在の未病などを見抜いてしまう人もいるらしい。
脈診の後は、身体の不調をドクターに聞かれる。シロダーラ(アーユルヴェーダの中でも有名な、額にオイルを垂らす施術)は、健康な人はやってもらえないという噂を聞いていたので、できるだけ大げさに身体の不調を語った。具体的には、ホルモンの崩れ、またストレスが喉に出るので、喉の不調。胃もたれ、慢性的な肩こり、背中の痛み、目の疲れ。
この診察で決まるのは、毎日の食事で頂く飲み物。そして症状にあわせたスペシャルミール。そしてアーユルヴェーダのスペシャルトリートメントのメニューも決まる。
スペシャルトリートメントは、カティバスティとスチームバスを2日後にやってもらえることになった。また、胃の不調を訴えたら、チリサンバルという辛みスパイスを禁止された。辛いもの好きとしては辛い…。
10:45- 本場アーユルヴェーダ初体験
さあ、早速アーユルヴェーダの施術が始まる。マッサージや鍼の前には、1枚の赤い布が渡され、それを身体に巻き付けて施術室へ向かう。布の下はパンツ一枚。オイルでベタベタになるので、使い捨てができるか紙パンツがあるといい。
私は紙パンツを持っていったのだが、それがまさかの白でかなり透け感のあるパンツだった。つまり色々とスケスケになっていてあまり下着としての役割を果たしてくれないので、ユニクロの黒いシームレスパンツを犠牲にした。
ヘルスセンターの椅子でセラピストを待つ。すると、頭をおだんごにひっつめた、宮崎駿のアニメに出てきそうな初老のセラピストが向かえにきた。”Are you Maho?” と聞かれ”Yes”と答えると”Come”といって、手を引かれる。施術室までは仲良く手をつないで向かう。(私が子供に見えたからではなく、それが決まりのよう)滞在中は毎日同じセラピストに担当してもらうことになる。
また、宿泊者には、Patient number(患者番号)が与えられるので、それを覚えておくように。Patient(患者)という言葉に少しビックリしたが、ここに宿泊する時点で私達は東洋医療の施しを受ける患者なのだ。
マッサージベッドの横に、ぐつぐつ何かを煮る鍋が並べられた部屋に通される。
鏡の前に座り”take off”と言って、布をとられパンツ一丁状態で施術はじまった。
アビヤンガ・シーロ
最初はアビヤンガ・シーロと呼ばれる頭皮のマッサージ。セラピストがオイルを指につけて、頭皮を指の腹でリズミカルに押していく。そして肩にも温かいオイルをたらし、なれた手つきでコリをほぐしていく。このマッサージは、脱毛症、抜け毛、若白髪の予防、育毛促進にも効果的。また、頭皮をマッサージすることによって、視力を回復させ、顔色つやつやになる。睡眠障害や、ストレス解消にもgood。これだけでも日本で蓄積した肩こりがすっかりとれてしまった。
アビヤンガ・シャリーラ
一連のマッサージが終わると、”Madam, Lay down”といってベッドにうつぶせで寝るように指示される。ここから始まるのは、アビヤンガ・シャリーラと呼ばれるオイルの全身マッサージ。日本のマッサージは押すだが、ここのマッサージは、なでる、もしくはオイルを塗込むといった感じ。このマッサージは血行を促進することによって、筋肉を増強し、疲労を取り除く効果が高まる。神経系統の病気の治療にも有効だとか。ここで使う薬草オイルは患者の症状によってオリジナルで調合される。
アーユルヴェーダの施術は、マッサージの効果はもちろんのこと、このオイルを身体に塗り皮膚から体内へ浸透させることによって、デトックスを促すという目的があるらしい。だから人によってオイルが違うのだ。
全身マッサージの際は、セラピストがもうひとりやって来て、身体の左右をひとりずつ担当する。こちらもリズミカルに、左右の息はぴったりで、身体の筋肉をほどいて行く。バーベリンのセラピストはベテランが多く、私を担当してくれた2人のセラピストカマニ(左)とバトマ(右)もそれぞれ10年、20年とバーベリンでセラピストをしているらしい。
ピンダ・スウェーダー
これで終わりではない。最後は、ピンダ・スウェーダーと呼ばれる、蒸気で熱したハーブボールを身体の側面にリズミカルにポンポンとあてて仕上げをする。
蒸したハーブの匂いに癒され、身体はじんわりと温かくなる。関節痛や肩こり、リウマチだけでなく、シワやたるみを防止し、老化を防いでくれるとか。
以上3つのマッサージが終わり、マッサージ部屋を出ると次は外のハーブガーデンに案内される。
ハーブガーデン
ハーブガーデンには、上のようにベッドが並び、ベッドに寝転ぶ。
身体中に、患者の症状に合わせて、その部位作用するハーブのペーストをぺたぺたと湿布していく。私は、おでこ、喉、肺、お腹にそれぞれ違うハーブを湿布された。温かいものもあれば、スースーするものもある。身体への湿布が終わると最後に目の上にキュウリの輪切りを乗せられ、布をかけられる。ここで20分ほど、水の音を聞きながら横になる。蠅がたかることもあるので、虫よけを持っていくといいかも。ちなみに、虫除け&かゆみ止めは、ヘルスセンターで無料でもらうことができる。
ハーブバス
この後、ドクターからの指示がなければハーブバスに向かう。身体中についたハーブのペーストをシャワーで落とし、浴槽に案内される。浴槽には30センチくらいのハーブの葉と根を煎じた液を煮たお湯がはっており、それをセラピストがコップですくい、10分間ほど身体にかけてくれる。この時のハーブも患者の症状によって違うそうだ。
スチームバス
ハーブバスがない日は代わりにスチームバスで仕上げる。木製の筒の中に入り、ハーブの葉と根を煎じた液のスチームを身体全体にあてる。身体がじんわり温まって、そのうち額から汗がたれる。香りもよく、かなり気持ちがいい! 個人的にはハーブバスよりもスチームバスの方が好き。
以上が、毎日行われるベーシックなアーユルヴェーダの施術で、時間は約1時間半。これにスペシャルトリートメントなどが人によってとりこまれる。
11:30- 鍼治療
アーユルヴェーダ施術が終わって休んでいる暇はない。お次は鍼治療。鍼灸師にPatient numberを告げると
ベッドに横になるように指示される。ここにも、患者の症状に沿ったチャートがあり、鍼を打つ場所が記されている。日本で受けるものより鍼が太く、刺すのはほんの1,2m程度。お腹や手の甲など皮膚の薄い部分は最初はチクッと痛かったが、何度も受けているうちに慣れる。頭のてっぺん百会の部分に打たれた鍼に気持ちが落ち着いた。
12:00- ランチ
ホテルに籠もりっきりとは言えども、見ての通り予定はぎっしりで結構忙しいのだ。ランチと夕食に関しては、次の記事で紹介することにしよう。
午後は、ホテルのプールに入ったり、
ライブラリーで本を調達したり、アフタヌーンティーをして過ごした。
17:30- 僧侶による瞑想のクラス
僧侶が教える瞑想のクラスに参加した。最初の30分は、仏教とは何か、瞑想はなぜ必要かという説法。そして後半がサティパッタナ-ヴィパサナと呼ばれる呼吸に目を向けた瞑想だった。我々の意識はいつも誰かや、何かにアタッチ(付帯)している。それを離すことが、瞑想であり、心の健康と幸福を保つことという話だったと思う。とてもいいことを言っていたので、録音しておけば良かったと後悔した。瞑想についての理解を深めた後は実践。同じ呼吸を繰り返し、思考を手放していく。終わった頃には、気分がすっきりしているのを感じた。
ここもやはり蚊が多いので、虫除けのシトネラを肌に塗っていった方が得策。
7:00- 19:00- 夕食
夕食に関しては次回の記事で紹介していこう。
○プロローグ
○1日目
○3日目
○4日目
○5,6日目
○7日目
○最終日
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