イスラム教のこときちんと理解してる？

世界でムスリムの多い国3選

イスラム国(IS)による悲惨なニュースが連日心苦しいわ。彼らは過激派組織であり、これから説明する敬虔なイスラム教とは全く関係ないことを留意してね。イスラム教というのは610年にムハンマドが広めたもので、現在は世界で2番目に大きい宗教なの。スンニ派(86%)、シーア派(13%)、アフマディー派(1%)に分けられ、戒律が厳しいことでも有名よね。イスラム教は、アラビア語で「ムスリム」って呼ぶんだよ。

インドネシア

インドネシアには公式の宗教が6種類あるんだけど、全国民の86.1%がムスリムで、全世界のムスリムの約13％がインドネシア人で占められているんだ。主にスンニ派ということも覚えておいてね。スンニ派というのは、アッラーという神のお言葉をムハンマドが記した「コーラン」と、ムスリムが守るべき規律を記した「ハーディース」に則る宗派で、シーア派と異なり、指導者をムハンマドの血縁者に限らないんだ。ただ、インドネシアは多民族国家なので、イスラム教以外の宗教にとても寛容なんだよ。

パキスタン

パキスタンはインドの隣に位置する国で、もともとは同じ国だったの。だけど、現インド側にはヒンドゥー教が多く、宗教面で対立して両国とも独立した経緯があるのよ。パキスタンは、イスラム教が国教で、国民の97%がムスリム。イスラム政治の世界的中心地と呼ばれ、スンニ派が80%、シーア派が20%を占めているよ。シーア派はムハンマドの血縁者のみ指導者と認めている少数派の宗派で、イランに次いで2番目にシーア派の信奉者が多いのよ。そんなパキスタン、今でも女性差別が残っている悲しい現実があるの…。

バングラディッシュ

国民の89%がムスリムで、主にスンニ派が占めているよ。バングラディッシュでは、宗教が自己のアイデンティティーを高める存在であり、無心論者はほとんどいないの。他の国もそうだけど、イスラム教では1日5回イスラムの神アッラーにお祈りをささげたり、1年に1回の断食月には唾も飲み込めないほど戒律を守ったりと、厳しい生活を送らなくてはならないの。ただ、バングラディッシュは国連によって「穏健派ムスリム民主主義国家」と認識されていて、地元の習慣とも上手く折り合いをつけて生活している人も多いそうよ。