Dear B,

Travel Editor
旅する編集者 ファッション、ワインPRを経て旅する編集者になる。 「世の中やサービスに新しい視点や価値を加える」を軸に21世紀の新しい生き方、ライフスタイル、価値感を、執筆を通じて発信している。
このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る
HOW TO
2016.01.14

タイ最後の楽園

リペ島を訪れるべき理由5

「最後の楽園」と呼ばれるタイの島をご存知であろうか? この島はタイの最南端、マレーシアとの国境近くに位置し、近年"南の島ハンター"達を惹きつけてやまないKoh Lipe(コ・リペ)と呼ばれる島である。タイの島といえば、プーケットやサムイ、ピピをイメージする人が多いと思うが、これらの島は世界中から年中人が訪れ、"観光地"としての色が強い。物価の安さが売りのタイだが、これらの島は例外だと思っていいだろう。ランチを食べても東京と変わらない、どころかもう少し高いかもしれない。そんな中このリペ島は、徐々にその名前を世界に轟かせつつあるが、まだ島には手つかずの自然もあり、かつ商店や飲食店、病院まで揃い快適に暮らせるタイで今、最も居心地のいい島である。なぜこの島に今訪れるべきなのか、その理由を5つ紹介して行こう。

1.どこまでも透けるように青いビーチ

リペ島といえばエメラルド色に輝くこのビーチ。海面から海底が透けて見えるほど水は透明で、リペの威勢のいい太陽の光を反射してキラキラと宝石のように輝く。また夜には発光性のプランクトンがブルーにピカピカと光り、波打ち際でもそのきらめきを確認することができる。
リペ島には、東に"サンライズビーチ"、西に"サンセットビーチ"南に "パタヤビーチ"と3つのビーチがあって、どれも違った魅力がある。一番賑わいを見せるのは島のショッピングストリートである"Walking street"に面したパタヤビーチ。ビーチ沿いには、レイドバックなバーやレストラン、マッサージショップ、商店がならぶ。個人的に最も好みなのは、"サンセットビーチ"。近隣のバンガローのオーナーであるスペイン人が100B(約350円)で提供してくれる"Happy Mojito"と呼ばれるモヒートを飲みながらのサンセットは格別。

2.シュノーケリングで見つけるカラフルな海底

リペ島は数百ものサンゴ礁に囲まれた島で、海の底ではカラフルな魚の群れと遭遇することができる。アイランドホッピングをしながらシュノーケリングを体験できるボートツアーをコーディネートする旅行会社が街のいたるところに店を構えているので、そこで申し込みをしてOne-day tripを楽しんでみてもいいだろう。もちろんシュノーケリングだけではなく、ダイブショップもあるので、ダイバーもこの島に来て退屈することはないと約束しよう。
私は今回、ふたつのシュノーケリングポイントとみっつの島を巡るツアーに参加した。9時集合16時解散の7時間のコースで650B(2000円ちょっと)。ライフジャケットやシュノーケリングマスクはもちろん、お水やランチ、フルーツまでこのツアーに含まれる。また、①で紹介した光るプランクトンの中で泳ぐナイトシュノーケルのツアーもあるので次回はこちらに参加したい。

3.フレッシュなシーフードのBBQを堪能

"Walking street"と呼ばれる島の商店街には、多くのレストランが立ち並び、タイ料理はもちろんシーフードのBBQも楽しむことができる。日が沈むと軒先にディスプレイされる新鮮な魚や貝、蟹、イカ、海老。食べたいものを指すと、たれをつけて炭火でじっくり焼いてくれる。テーブルにサーブされたら、にんにく、唐辛子が細かく刻まれたすっぱ辛いたれをつけて、シーフードを味わう。これがタイのシンハやチャーンのライトビールとよく合う。滞在中に1度は試してみて欲しい。ちなみに、Walking streetのメイン通りよりも1本はずれた通りにあるレストランの方が、値段はお手頃である。

4.自然の香りに深呼吸する"バンガロー"

リペ島を訪れたなら、少なくとも1夜は泊まりたいのはバンガロー。"波の音が聞こえる海沿いのバンガローで、ハンモックに揺られながら読書"ももちろん素敵だが、個人的にオススメしたいのは、サンセットビーチエリアの山側にあるバンガロー。こちらは、宿やレストランも少なく、夜はシンとした静けさに包まれ、かすかに虫達の合唱が聞こえる。森の香りを肺から大きく吸こんで吐くと、今まで日本で知らぬ間に蓄えられていた邪気が一緒にでていくような気さえする。
つい数年前までは、一晩1,500円〜2,000円で滞在ができるバンガローがあったようなのだが、昨今のリペの人気ぶりからその価格はどんどん跳ね上がり、中級のバンガローで4,500円〜7,000円。ゴージャスなものでは1泊2〜3万円というものまである。ちなみにエアコンありとなし(なしの部屋にはファンがある)でも1,000円前後値段が違うようだ。蚊が多いので、窓を全開にじて寝るとまではいかないが、せっかくの自然の中での滞在を味わうためにも、エアコンなしのバンガローの滞在をおすすめしたい。

5.タイと異国がミックスしたヒップなバー

 Rainforest

レストランが魅力的なリペ島だが、ナイトライフの充実をはかるために欠かせないのはBARの存在。リペには、個性的でマルチカルチャーなバーが多く存在する。その中でも、世界観強めのバーをみっつ紹介する。

Pooh's bar

名前の通り、Poohさんというオーナーが経営するBarで、このバーが面白いのは午後6時と9時に、バーがシアターになること。その日によって上映される作品が変わり、どの作品が上映されるかは、BARの入り口に上の写真のように掲示される。ほんの数日の滞在ならば、映画を観ている暇はないかもしれないが、西欧諸国の人々のように中期のバケーションを暮らすように旅するだったら、こういったアミューズメントはありがたいだろう。またこのPooh's Barのとなりには、レストランがあり、毎日ライブ演奏が聴けるほか、レストラン奥には"Phoo lipe radiostation"と呼ばれるラジオのレコーディングスタジオがあり、ここからリペ島の情報を発信している。

 

HOME BAR

島の中心から少し離れた場所にあるHOME BARは、ボブマーリー、そしてレゲエを愛してやまないオーナーが1から自身の手でつくりあげたBAR。リペを訪れる人全てのセカンドHOMEというコンセプトが暖かく、店内のオブジェはかなりアーティスティック。ゆったりとレゲエを聴きながら、カクテルで喉を潤す午後のひととき。どこからか犬がやってきて、同席するかもしれない(笑)

 

Rainforest

Rainforestは、Walking street 中盤にある、バーカウンターに看板犬がちょこんと座るユニークなバー。サングリアが60B(約200円)で飲むことができ、これにピーナッツともう1品のおつまみがつく。島のカクテルは150B(500円弱)を超えることが多いので、おつまみがついてこの値段はかなりお得。心地よい音楽の中、バーテンダー犬をぼんやり眺めながら、サングリアを飲んでいるとあっと言う間に時間が過ぎてしまう。また店内奥には、ファンタジックなデザインのドレスが揃うアパレルショップがあるので、そちらも要チェック。

 

ということで、リペ島の魅力を紹介してきたがいかがだろうか? この島を訪れるのは、西欧人が8割で(スウェーデン、イタリア、ドイツ、ロシアが多い)まだ日本人をあまり見かけない。日本のソレから距離をおきたい人にとっては穴場かもしれない。朝はバンガローに満ちた朝日で目覚め、フルーツシェイクと果物を買って、海を眺めながら朝食をとり、昼間の間はビーチで読書をしたり、スポーツをしたり、シュノーケリングやダイビングに繰り出したり…。夜は、タイ料理とフレッシュなシーフードに舌鼓をうち、その日の気分でバーを選んで、他の観光客とお互いの旅のストーリーをシェアしながら陽気に酒をたしなむ。

連休などに訪れるのもいいが、できることなら1〜2週間滞在して、島のヘルシーなライフスタイルを体に浸透させてみて欲しい。

ステキ♡と思ったら
いいね!してね