〜序章〜「もう外国人しか愛せない」
"外専"女達の生体
Tinderの歩き方
〜男で世界一周してみた〜
日本には一定数の「外専」と呼ばれる女達がいる。
外専=外国人専門
これは、海外で育った帰国子女を指すわけではない。日本で育って、日本人に囲まれてきたどこにでもいる普通の女達が、ある日を皮切りに外国人しか愛することができない女に変貌してしまうのである…。
プロフィール
Tidital Nomad 明美(ティジタル・ノマド)
アメリカ発の出会い系アプリTinderを使って、男で世界一周を企てる30歳独身実家暮らし。Tinder で世界各国の男をPickしては、彼らから世界情勢とその国の今を聞き出す根っからのジャーナリスト気質。
彼女達の言い分はこう。
「日本人の男なんて体が薄すぎて男に思えない。でも彼らの肉厚ボディは最高」
「彼らって本当にジェントル。毎日美しいって褒めてくれるし」
「外見の美しさが違う。美しいハーフベイビーを生みたいもの」
「日本人の男は年齢を気にするけど、彼らは私のまるごとを受け入れてくれるの」
「そりゃあ一度ベッドを共にしてしまったら、もう戻れないでしょ」
断固として同じ国籍の男と交際をすることを拒否し、海を超えた異国の香りがする男を追い求める。
そんな彼女たちは
・典型的なアジア顔で、日本では非モテ女子
・自己主張が強く、学生時代から浮いた存在
・人と違うものが欲しい変わり者
・学生時代の留学で自由を知って弾けたナイズド系
・日本人男に痛い目に合わされた、ジャパ男(メン)恐怖症
という性質やバックグラウンドを持つ者が多い。
ごきげんよう。Tidital Nomad(ティジタル・ノマド)の明美です。私は東京に暮らしながらもTinderという気軽に外国人と出会えるアプリを使って世界中の男とデートをして、世界の今をリサーチしているの。
という私も例に漏れず、初めて外国人の味を知ったハタチの頃からこの「外専」を貫いているわ。
私の夢は北米もしくはヨーロッパのジェントルで優しく、経済的に自立した男と結婚し、母国日本と旦那様の国を行ったりきたりしながらハーフのベイビーを育てることだった。
そして以下は結婚相手へのリクワイヤメント(必要条件)
①30-40代前半
②北米もしくはヨーロッパ出身
③きちんとした仕事を持ち、家族を持てるくらいの稼ぎがある
④人種差別的な思想を持っていない
⑤遊び人ではない
あればなお可
・身長が180センチ以上
・体を鍛えている
・高収入(1000万円以上)
・真面目で誠実
20代前半の私は、少なくとも必要条件を満たした外国人旦那と、海を超えて幸せに暮らしているつもりだったけど、現実はそううまくはいかなかった。
上記の必要条件を満たした日本人男性は沢山存在するかもしれないけど、日本在住の外国人でこの条件を網羅する男は圧倒的に少ないの。
中でも「③きちんとした仕事を持ち、家族を持てるくらいの稼ぎがある」というのは一番の難関ね。
もちろん企業に派遣されてやってきた駐在員や、現地で就職してしっかり働いている人もいるわけだけど、日本に一番多い外国人といえば英会話講師。
特にスキルがなくても英語が喋れることができればなれてしまう職業で、日本には英会話スクールも多く、それなりに需要があるから、毎年一定数の外国人講師が海外から供給される。
外国人の職業のヒエラルキーとしては4階層に分けることができるわ。
第一階層 投資銀行マン、外資系企業駐在員、経営者 平均年収800万〜3,000万
第二階層 現地採用の外資系企業、フリーランサー 平均年収500万〜800万
第三階層 リクルーティング会社勤務 平均年収300万〜500万
第四階層 英会話講師 平均年収300万
第3階層、第4階層に関しては、特にスキルを必要とする職種ではなく、人脈形成も日本国内の話になってしまうから母国に帰った際につぶしがきかないというのが問題点ね。ゆえに結婚を意識するとなると第1階層、第2階層を狙うしかないということだけど、ここのパイがとんでもなく小さいの。それに私見として、第1,2階層の外国人メンズ達は、④人種差別的な思想を持っていない⑤遊び人ではないを満たしていない確立が高い。どこか日本人の女性を下に見ていたり、日本に来てからやたらモテるので、遊びまくっているなんていう「真面目で誠実」とは反対方向の悪成長をしてしまう輩が多いのが実情。
ところで、「外専女」達が、外国人メンズ達との出会いを求めて彷徨う場所と言えば
- 六本木など外国人が多く出没する街のバーやクラブ
(ex.六本木のリゴレット、各街のHUB etc…)
- 国際交流パーティー
(ex. Gaitomo、why not、インターナショナルパーティー新宿)
- 外国人専門出会い系サイト
(ex.Japan Cupid.com,Japan Friend Finder,World Friend etc…)
が代表的ね。1と2は実際にその場所に出向き、あちらから声がかけられるまでお酒を飲みながら待つ(※外専女は一般的にかなりアグレッシブで、逆ナンもへっちゃらな女子が多いけど)のはお金も時間もかかるし、そこに条件に合う人が訪れているとも限らないのでリスクは高め。
一方3は、国籍、目の色、身長など項目ごとに条件検索も可能で気軽だけど、メールのやりとり→会うまでのプロセスが意外と長く面倒。
この3つを続けるというのはなかなか骨の折れる作業。周りも「外専」だらけという人は同志で努力をするのも楽しいけど、私の場合"外専""の友人が周りにいなかったから孤独な努力を5年ほど続けたわ。
そんな私の"外専婚活道"に光が指したのは、2013年の冬。友達に、アメリカでリリースされたマッチングアプリTinderにセクシーが外国人がうじゃうじゃ登録していると聞いたの。その瞬間にiPhoneにダウンロード。
Tinderは、自分の半径数キロ以内でTinderに登録している異性の顔写真が表示されて、表示された写真が気に入ったら右に、気に入らなかったら左にスワイプして、お互がマッチするとその瞬間からメッセージのやり取りができるようになるマッチングアプリ。
なんて気楽なアプリなの! そしてどこに隠れていたの、イケメン外国人達! もうこれで、意味のない夜遊びやHUBハンティング(HUBで外国人をナンパすること)とはおさらばだわ!
それからというものの、暇な時間さえあればTinderを開いて、くる日もくる日もスワイプしまくったわ。かるく1万人は超えていたんじゃないかしら。
Tinderでマッチしては、週末のデートをとりつける。そんなことをまる1年繰り返したの。最初は、未来の旦那様になるような真剣に将来を考えられる人に絞るためにチャットで見極めをしていたけれど、数をこなしていくうちに、この出会いのサイクルにハマってしまって、少しでも興味がひかれるトピックがプロフィールにあれば会うようにしたわ。
特に面白かったのは、私は外国人しばりで利用をしていたから、会う人種や国籍によって新鮮な情報が手に入るのよ。イタリア人には東京で一番のイタリアンを教えてもらったり、アフリカ人にイスラム教について教わったり、スペインの経済危機を肌で感じたり…♡ Tinderで出会った各国の男達は、私の知的好奇心をたっぷりと満たしてくれたの。
ここからお話するのは、私がTidital Nomadとして活動した1年間に旅をした男達の話。前置きが長くなってごめんなさいね。次回は、イタリア人のエンジニア(31)とのtravelをお届けするわ。チャオ。
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