タレント・モデル 優木まおみさん
「留学で英語とチャレンジ精神を学びました」

Cheer up! Interview!
~英語を学んだ先輩からのメッセージ~Vol.04

撮影/高嶋佳代 取材・文/甲斐真理愛(編集部)

 

テレビや雑誌など、様々なメディアでマルチに活躍するタレントの優木まおみさんにインタビュー。東京学芸大学在学中に、ハワイに7ヵ月留学していた経験があり、英語力を活かし、英語学習番組にレギュラー出演された経験も。そんな優木さんに、自身の考えに影響を与えた留学先での出来事や、英語を身につけるポイントなどを伺いました。

 

――学生時代、海外留学をしていた優木さん。きっかけを教えてください。

 

大学の生協でハワイ留学のパンフレットを見つけて、直感で「行きたい!」と思って決めました(笑)。もともと英語が好きで大学のテストも悪い方ではなかったので、行ってしまえばなんとかなるかなと思っていたんです。けど、いざ行ったら全く英語でコミュニケーションできなくて、現地の人に話しかけられても「イエス」「ノー」しか答えられない状況でした。かといって「どうしよう……」と悲観するタイプでもないので、「何を言っているか分かんないけど、まぁいいか。分からないことも楽しもう!」という前向きな気持ちで、「せっかく来たのだから」と、つたない英語で現地の人とたくさん交流しましたよ。地元の人向けのフラダンスやウクレレ教室にも通いましたし。あとは、学校のお友達とパーティしたり、海に遊びに行ったりもしました。勉強も一応はしていましたが、「とにかく、よく遊んだ!」っていう印象の方が強いです。


ハワイ留学が初めての海外だったので、何をしても新鮮で楽しかったですね。お散歩したり、スーパーでドルを使って買い物をするだけでもワクワクしました。当時は、自分で貯めたお金で切り詰めながら生活していたので、現地のスーパーで買い物をしてほぼ100%自炊していました。だから、日本人のお友達に「ハワイのおいしいご飯屋さんを教えて」と言われても、ひとつも教えられなかったです(笑)。

 

――楽しそうな留学生活ですね! その生活を通じて、どんなことを学びましたか?

 

英語はもちろん、ハワイの生活は自分の考えにいろんな影響を与えてくれました。例えば、待っているだけじゃ誰も手助けをしてくれないから、自分から飛び込んでみることが大切、ということを強く感じました。留学期間って、何もしなくてもあっと言う間に過ぎてしまうし、誰も「こうしたらいいよ」とアドバイスしてくる人もいないわけで。だから、自分で一歩を踏み出してみるしかないんですね。例えば、自分だけがアウェーの状況で周囲の人を冷たく感じたり「どうせ相手にされないし、誰も何も教えてくれない」と思うような場面でも、「私もやってみたい!」とアプローチすると、意外と手助けしてくれる人が現れて世界が広がったりします。

実は、私は中学生くらいまで、誰かが話しかけてくれるのを待つタイプで。でも、それだと、自分の興味のある人、物ごとに対して遅れてしまうことがありました。留学は特に7ヵ月っていう本当に限られた期間で、特に後半の3ヵ月は「あと何日で日本に帰らなきゃいけない」というカウントダウンをしながら過ごしていたので、1日も無駄にしたくないという思いは強くありましたね。 そんな思いで「とにかく何かやりたい、人と交流したい!」と、ウクレレ教室を自分で見つけて飛び込んだりしたんですね。電話帳に載っている連絡先に電話して見学に行って……みたいな、誰のなんの保証もない場所を自分で見つけて飛び込む、そして偶然の産物を楽しむ。ということが好きなんです。それでもし失敗しても自分の経験になるし、損したと思わないタイプなので。

 

――優木さんの冒険心やコミュニケーション力の原点はハワイ留学にありそうですね。

 

そうですね。それは大きいと思います。ハワイでいろんな経験をして、英語力も鍛えられましたし、けっこう満足して帰国できたので。私は7ヵ月ハワイにいたのですが、留学って期間だけじゃはかれないと思うんです。どれだけ現地の人と交流したのかが重要で、そのなかで英語力も自然と身につきますから。留学してすぐの期間は英語ができなくて、なかなかネイティブの人と関われないと思いますが、そんな時こそ自分から挑んでいくしかないんです。「今日はオフだし1日部屋で寝てよう」じゃなくて、「散歩に出掛けて、出会った人にしゃべりかけてみよう」とか。そこから交流の輪が広がったりしますから。

 

――でも、話しかけるは恥ずかしい、とか思ってしまいそうです。

 

どうしても日本人は引っ込み思案な部分がありますよね。でも、そういう部分は捨てた方がいいと思います。私は、恥ずかしさを捨てていろんな人と交流したので、英語力がついたと思っていますし。「英語が話せないから交流できない」なんて思う必要はなくて、ジェスチャーや表情で気持ちは伝わります。言葉が上手に伝わらなくても、気持ちが伝われば相手は見放さないでくれると思いますよ。
例えば、ハワイにいた留学生で、英語力がないのにすぐにネイティブの友達がいっぱいできて、現地のコミュニティで愛されていた人がいました。好奇心旺盛で人と積極的に交流する魅力的な人だったんですけど、その人は、交流を通じて英語力もぐんぐん上がっていました。だから、留学という限られた期間を有意義に過ごすなら、やっぱりそんな人間力が大切だと思うんです。 留学してすぐの期間は「とりあえず様子見しよう」という人もいると思いますが、家にこもってのんびりしているとホームシックになっちゃいますし、語学留学っていう目的で限られた期間海外に行くのなら、1日も無駄にせず、いろんな所に出歩いて遊び疲れてヘトヘトになって帰るくらいがちょうどいいと思います。

 

 

 

日本で勉強するにしても、家で「勉強しなきゃ、単語を覚えないと」ばかりだと、楽しくないから「明日でいいや」って挫折してしまうと思うんです。なので、英語で会話する場所に出掛けて「この人ともっと英語で話してみたい」とか、洋楽のミュージシャンのライブに行って「この歌詞の意味をもっと理解したい」と思うとか。とにかく楽しみながら英語に触れることが、英語学習の一番のポイントだと思いますよ!

 

 

■優木まおみさんの英語のキラキラフレーズ
 「The best way to cheer yourself up is to try to cheer somebody else up」
(自分が元気になる一番の方法が、周りの人を元気づけること)

▶旦那さんと結婚した時に決めた家訓で、家の黒板に書いて飾っています。こんな風に生きていきたいねって。

 

■プロフィール
優木まおみ(ゆうき・まおみ)
モデル・タレント。1980年佐賀県生まれ。バラエティからニュース番組まで幅広いジャンルで活躍。2013年6月にヘア&メイクアップアーティストの男性と結婚、ハワイで行った結婚式の様子を収めた『MAOMI’S HAWAII WEDDING』(宝島社)が好評発売中。2014年5月に出産予定。

●オフィシャルHP http://www.ikushimakikaku.co.jp/yuuki/
●オフィシャルブログ http://ameblo.jp/yuki-maomi/

 

『MAOMI’S HAWAII WEDDING』
優木さんご自身が結婚のために集めた情報を詰め込んだバイブル本!ハワイでの結婚式に向けた準備、当日の実況中継、さらには新婚生活まで、プライベート盛りだくさんの内容でお届け。ハワイウェディングのアイディア集としても参考になる一冊。(\1,365/宝島社)

 

 


おすすめ記事