Love is Not Forever?
イギリスの結婚事情
イギリス人の結婚観は、家庭環境や個人差にもよると思いますが、男女共に30歳前後になると、Serious Relastionship(真剣なお付き合い)を求める人が大半。結婚は人生の大イベントである事に違いはないでしょう。
結婚しないイギリス人達
しかし、イギリスでは、結婚率が年々下がり、離婚率が上昇しています。結婚率が下がる理由のひとつは、子供がいて夫婦のような生活をしている事実婚カップルが急激に増えているということがあります。結婚しない理由は人それぞれでしょうが、
①頭の中で「いつか別れるかも?」と思うとなかな結婚に踏み出せない
②結婚という制度に捉われたくない
③結婚をしても経済的にメリットがない
=それなら事実婚でいいではないか?
という人達が増えてきているのです。
結婚にはお金がかかる
物価の高いロンドンでは、カップルの同棲は今や常識で、カップル、友達同士4人でフラットを借りないと生活ができないという現状になってきています。
ロンドンで、マイホームを購入して子供を育てるには、お互いにそれなりの収入が必要になるので、若いカップルの結婚が難しいのは、経済的な問題が大きいでしょう。
イギリス人と移民の結婚の増加
ロンドンに来て驚いた事のひとつが、血の繋がらない兄弟や家族が多いということ。愛情深く、家族の時間をとても大事にするイギリス人ですが、イギリス人同士の両親の子供を見つけるのは難しくなってきました。
日本では子供ができれば、「できちゃった婚」もしくは「中絶」という選択肢が考えられるでしょうが、イギリスではまず未婚の母になる人が大半です。その後は、結婚するか、籍はいれずに事実婚とするか、子供の父親とは別れて新しいパートナーを見つけ、そこでまた子供を授かるというパーターンも少なくはありません。
イギリス人75%の夫婦が結婚20年以内に離婚している
イギリスでは、10年以上にわたって結婚生活を続ける夫婦は全体の約半数、残りの半数にあたる夫婦は、10年以内に離婚をしているという統計がでています。
私のイギリスの友人の両親も再婚していたり、離婚をして事実婚生活を送っている方も多く、日本に比べると家族構成がかなり複雑です。
簡単ではないイギリスの離婚
イギリスの離婚は、日本のように離婚届を出せばいいだけではありません。
まず別居、子供がいる家庭は、基本的に男性が家を出て行かなければなりません。
1年以上の別居期間があると離婚をしやすいのですが、同居のままではさらに離婚に時間がかかります。
とにかく時間もお金もかかるイギリスの離婚。
離婚は簡単ではないのですが、結婚生活が長く続かないのがイギリスの現状のようです。
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