“モンティ・パイソン”再臨!
おふざけ老人たちのマジメな教訓って?

生ける伝説 30年ぶり再結成へ!!

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構成・文/山川俊行(編集部)

 

11月20日、イギリス発のコメディユニット“モンティ・パイソン”再結成のニュースが全世界を駆け巡りました。1969年に始まったBBCのテレビ番組『空飛ぶモンティ・パイソン(Monty Python’s Flying Circus)』で人気を博し、70年代から80年代にかけて、世界でカルト的な人気を博したコメディ界の革命家集団“モンティ・パイソン”。メンバーには、『Dr.パルナサスの鏡』、『ブラザーズ・グリム』などの監督でも知られる、テリー・ギリアムや、『ハリー・ポッター』、『シュレック』シリーズなどに声優として出演していたジョン・クリーズがいることでも有名です。そんな彼らも、かつては、ナンセンスでくだらないコントをする変人集団として名を轟かせていました。でも、その根底には、笑いで人々の心を強くしたい、という思いがあったと言われています。


そこで今回は、“モンティ・パイソン”の映画『Life of Brian(ライフ・オブ・ブライアン)』から、人生を明るく照らす“名言”を、動画&和訳付きでお届け! また、伝説的なコントのなかから、日常生活で使える表現もご紹介します!

 

映画『Life of Brian(ライフ・オブ・ブライアン)』

 

“Always look on the bright side of life.”

人生の明るいところだけ見て生きてゆこうよ。

 

舞台は紀元前のイスラエル。ゲリラ組織に所属していた主人公のブライアンは、反逆罪で捕らえられ、磔刑に処せられることに。実母、恋人に裏切られた挙句、磔にされ、ただ死を待つブライアン。すると出し抜けに、ブライアンと一緒に磔にされている死刑囚のなかのひとりから、「Cheer up! Brian!」と声をかけられます。そして、他の多数の死刑囚を巻き込んで、「Always look on the bright side of life.」の大合唱が突如として始まります。たとえ、親子でもあっても、恋人同士であっても、我々が互いに理解し合うことはできない。それに絶望せずに、人間関係の不完全な部分を笑いで受け入れ、強く生きていこうと、高らかと歌い上げます。そして、映画の最後に隣の男から話しかけられるのが以下の言葉。

 

“You come from nothing – you’re going back to nothing. What have you lost? Nothing!”

人間ってのは、無から生まれて無に帰っていくってだけだろ? 損することはないんだし、どこに悲しむ必要があるんだ?

 

人生にはもっと悪いことだってたくさんある。むしろ、生まれたばかりのキレイな状態に戻るだけ。人生をポジティブに捉える彼らの生き方が詰まった含蓄のある言葉です。といっても、良いこと言ってる本人ももうすぐ死ぬんですが。

 

 

続いては、伝説的コメディ番組『Monty Python’s Flying Circus(空飛ぶモンティ・パイソン)』で放送された代表的なコントのなかから、日常生活で使える表現をお届け!

 

コント1『Bicycle Repairman(自転車修理マン)』

全ての一般市民がスーパーマンとして生活しているイギリスが舞台。主人公の自転車修理マンは、スーパーマンに身をやつして大衆のなかに紛れ込んでいます。超人的な身体能力と飛行技術がありますが、自転車修理技術はもっていないため、自転車トラブルには対処できないスーパーマンたち。そこで活躍するのが、唯一、自転車修理ができる自転車修理マンです。自転車トラブルの報を受けると、一般スーパーマンの求めに応じて、現場に颯爽と駆けつけ、手慣れた工具さばきで元通りに直してみせます。

【If only 〜 here.】

If only 〜 here.」とは、「〜がここにいてくれたらな」を意味します。自転車が大破したとの報に際した一般市民が、「If only Bicycle Repairman were here.(もしここに、自転車修理マンがここにいてくれたらなあ)」と漏らしています。

 

 

コント2『Ministry of Silly Walk(バカ歩き省)』

『Ministry of Silly Walk(バカ歩き省)』は、バカ歩きを推奨する省の大臣と、自分のバカ歩きへの助成金の申請をしにやって来た中年男性とのやり取りを扱ったコント。大臣は、バカ歩きをしながら省の予算の苦しさを語ります。このコントは、数あるコントのなかでも最も人気&知名度が高いもののひとつです。

【silly】

silly」は、「愚かな」「馬鹿げた」という意味。実際の会話のなかでも、「Don’t be frightened, silly!(怖がらなくていいのよ、おばかさんねえ)」や、「Don’t be silly!(ふざけんなよ!)」といった使い方があります。

 

 

コント3『Dead Parrot(死んだオウム)』

あるペットショップを舞台に、「この店で買ったオウムがはじめから死んでいた」と苦情を申し立てる客と、「そんなはずはない、死んでなんかいなかった」と反論する店員をコミカルに描写しているコント。

【ex-】

文句をまくしてたる客が言い放った一言、「This is an ex-parrot(これは“元オウム”だ)」は、このコントで最も有名なフレーズ。よく「exmple(例)」、「exercise(問題)」などの略語として使われることがある「ex」ですが、ここでは、「元」、「かつて」という意味で使われています。また、くだけた英語表現の「ex」は、「ex-boyfriend(元カレ)」「ex-wife(元妻)」など、主にプライベートシーンで登場することが多いようです。

 

 

“モンティ・パイソン”のナンセンスでアクの強い“笑い”、いかがだったでしょうか? 映画やコントを観て感じた興味や愉快さが、楽しみながら英語を学ぶことの手助けになり得ます。あなたも早速、お近くのレンタルDVDショップに足を運んでみては?

 


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