

これだけは知っておきたい
ヨーロッパ難民問題の基本3つ
ヨーロッパの難民問題に関して、ニュースやSNSで色々な意見が飛び交っているけど、日本は無関係で終わっちゃうと何も進まないよね。難民たちが受け入れ国に向かう間に無事にたどりつけないで地中海で亡くなってしまったり奴隷にされたりする悲しい現実もあるんだ。いま世界でどんなことが起きているのか把握することは損にはならないから、海外のニュースは要チェックして色々考えてみてね。
難民(refugee)と移民(migrant)の違いって何?
難民は、人種、宗教、特定の社会グループによる戦争に巻き込まれていたり、実際に迫害を受けている人たちで、自国にいると死の恐れがあるために、国際法の下で特別に保護されることが保証されているんだ。一方、移民は仕事を探しにきたり、教育を受けるためだったり、老後に住みよい場所を求めてやってくる人たちのこと。生活をよくするためって動機はいずれも同じだけど、難民の移動に命が関わるという点では根本的に全く違うことがわかるよね。
難民や移民はどこの国からやってくるの?
ヨーロッパの受け入れ国にたどりつく難民は、エリトリア、シリア、アフガニスタン、ソマリア出身の人が半分を占めるよ。特にエリトリアからは無期限兵役といって、ほぼ奴隷状態の人や貧困に耐えられない人の逃亡が多いほか、2011年のシリア内戦時には400万人以上のシリア人がシェルターを求め、アサド政権の軍による攻撃やISISの台頭が加速するにつれ、難民の動きも活発になってきたんだ。ちなみに受け入れ先として希望者が多い国は、スウェーデン、オーストリア、ドイツの順だよ。
なぜ難民問題はヨーロッパを苦しめているの?
トルコ、レバノン、ヨルダンでは過去数年、シリア難民を多く受け入れているけど、そろそろ受け入れ人数に限界が生じているんだ。というのも、自国民よりも難民の方が増えているということもあり、各国に及ぼす負担は計り知れないの。その国で暮らす人が増えるということは、税金を使ってインフラ整備を増やす必要があるし、病院数も限られているために国民なのに治療の機会を失う人がでてくる可能性もある。自国の就業数にも限りがあるため治安の悪化は免れないし、金銭的問題からもヨーロッパだけが難民を受け入れるのも時間の問題かもしれないね。
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