ベテランが明かすデジタルノマドの掟

Nomad Summit 2016リポート②

"２０３５年までデジタルノマドの数は１０億人になる”

Pieter Levels, Founder of Nomad List

ノマドリストのファウンダー、ピーター・レベルは公的データを分析し、2035年にはデジタルノマドの数が10億人まで増えるだろう予測した。つまりノマドは単に目下の流行ではなく、これからさらに拡大していく変化の大事ひとつであるいうこと。彼の予測が正しければ、2035年から俯瞰する2016年という年は、新しい時代の幕開けとなるノマド史を振り返るにあたり重要な年になるはずである。2月13日にタイのチェンマイで”Nomad Summit”が開かれた。ここでは多様な分野で成功をおさめているデジタルノマド10人が、それぞれTEDスタイルで20分間プレゼンテーションを行った。今回からはサミットで行われたプレゼンテーションの内容について紹介していこう。

Copywriting Hacks:  Stephanie

Stephanieはチェンマイで暮らすコピーライター。サミットではデジタルノマドがコピーライティングをビジネスにだけでなく、生活全般で活用できる方法とその効果について話した。"コピーライティングはもはやビジネススキルだけでなく、ライフスキルである"と主張した彼女はその例としてコピーライティングの活用によってグローバル出会い系アプリのTinder(ティンダー)でより多くのマッチを得ることができたか、実験結果を共有し参加者たちを魅了した。すぐに彼女の助言通りにTinder（ティンダー)のプロフィールを修正してみた、という男性参加者多数からは期待と興奮の歓声があがった（笑）

Superheroes and 3 Superpowers for Your Online Business - Marcus Lucas

ショッピングモールや映画館すらないブラジルの小さな村から来たMarcusはいつも旅したいという夢を抱いて生きてきた。日本での留学を経験し、就職した2008年金融危機を経験した。生涯安定と信じていた職場で、多くの人がクビを切られ困難に直面することを目撃した。日本での長時間労働の毎日に嫌気がさした彼はブラジルに帰国し、自ら起業家になり、複数のサービスを通じて収入源を構築した。複数の収入源があれば、その中のひとつが突然なくなってしまっても致命傷にはならない。その努力は彼が重要視する自由を得るためのものだ。個人的に何よりも印象深かったのは全ての人がそれぞれスペシャリティーを持っていると信じる彼の信念。その信念に基づき、身体障害を持った人たちとのコラボレーションをして、彼らに新しい機会を提供している。彼のスピーチをぜひ映像でチェックしてみて欲しい。 

Lessons Learned from 8 Years of Bootstrapping Abroad-Cody McKibben

"私は失敗だらけです"と、とても謙虚に発表を始めしたCodyは数多くの挑戦と失敗を経験したデジタルノマド8年目の起業家。 彼も他の多くのデジタルノマドに大きい影響を与えた4HWW(4 Hour Work Week)という本を読んだ後すぐに勤めていた会社を退社をし、片道航空券でタイに渡ってきた。 その後、多くのビジネスに挑戦してきた彼が数え切れない失敗を通じ、学んだレッスンは下記の通り。

1.Don't stay isolated （孤立するな）

2.Find mentors （メンターを見つけろ）

3.Keep mastermind group  （マスターマインドグループを持て）

4.Practice gratitude （感謝力を鍛えろ）

5.Failure is necessary （失敗は必要だ）

6.Don't stay married to your ideas （あなたのアイデアに固執するな）

7.Don't jump over something overnight （ノリではじめない） 

8.But、do collaborate （だけど、コラボレートしよう）

9.Take care of yourself first （まずあなた自身を大切にしよう）

10.Never stop learning （学ぶことを辞めるな）

8年間で35ヵ国を旅してきた彼があえて、ひとつでも大変な起業家たる挑数々の挑戦を旅をしながら行う理由は一体何なのか?

Travel+Entrepreneurship=MASSIVE Personal Transformation

'旅'と'起業家としての道’そのふたつを同時にするのは、圧倒的な自己啓発を行える最善の方法だと信じているから。 このふたつの組み合わせは、人生のあらゆる領域で挑戦をもたらす。その挑戦を通して、自らに必要なことを自ら供給できるスキル、失敗から回復するノウハウを学んできたということだ。 それらは、これからの時代を生きていくために、必ず必要となってくるスキルとも言えるだろう。