E質問箱【11】would be funと
should be fun 違いをスッキリ解説②
ケンブリッジ大学認定英語教師
ケネス宮本が英語の疑問にお答え
外国人との会話中に、会社での商談の時に、ささいな英語の疑問がわくことってありますよね? そんなあなたの疑問に、ケンブリッジ大学認定英語教師のケネス宮本がお答えします。日頃ふと浮かんだ疑問、ぜひ気軽にメールで質問をお送り下さい。
Helloooooooooooooooooooooooooooo!!
今回は前回の続きですよー。
★前回のご質問^^
Would be fun.、Should be fun. と言うのは同じ意味ですか?
どちらも聞いた事があるのですが違いが解りません。
前回はwouldについて詳しくお話ししました。
それに引き続いて、今回はshouldに焦点を当てましょう!^^
過去形ながら現在・未来も表す助動詞として定着
まずshouldとは何なのか、というと、助動詞shallの過去形です。
Shallについて、ここでは詳しく述べませんけれど、willと同じで「意思・未来の予言」を表すものだと思っておいてもらえればよいです。
現代英語では意味のほとんどをwillに譲ってしまって、ごく限られた用法でしか残ってませんし、それ以外では歴史モノ・おとぎ話などでしか聞かれないような古語です。
さて、前回の記事でも述べてきたように、過去仮定法ではshallがshouldになります。
それが単体の表現として独立して、普通に現在・未来の話のなかでも使われる助動詞として定着しちゃいました。
学校では、shouldは「…べきだ」って意味だ、って教わりますよね。
「…ほうがいい」って訳し方がシックリくる場合も多いです。
notがついて否定文なら「…べきでない、…ないほうがいい」になります。
例えば、
Wow, your car is dirty. You should clean it.
わあ、クルマ汚いね。洗ったほうがいいよ
I shouldn’t be so worried.
そんなに心配するべきじゃないな
って感じ。
じゃあ、ご質問にあるShould be fun.は、「楽しいことであるべき」なんて意味なんでしょうか?
もちろん、そういう意味であることもあります。
Studying should be fun.
勉強は楽しいことであるべきだ
なんてことを僕もよく言います。^^
でも、ご質問のShould be fun.はそういう意味で使われたものじゃないでしょう。
shouldには、もうひとつ意味があるんです。
「…べき」から転じたshouldのもうひとつの意味
「そうするべき、そうであるべき」っていうのは、別の言い方をすると、「そうする・そうであるのが妥当だ・自然だ」ってことですね。
そこから転じて、shouldには「…と考えるのが妥当だ・自然だ」って意味もあるんです。
つまり、何かを予測・推測した時にかなり高い確信があることを示すもの。
日本語でいうところの「…はず」とか「きっと…だろう」とかに当たります。
別の言い方をするなら、I believe (that) ...だと思ってよいです。
例えば、
Sarah? She should be in the meeting room now.
サラ? 今は会議室にいるはずだよ
➡(言換え)I believe she is in the meeting room now.
It shouldn’t be difficult for you.
君にとっては難しくないだろうね
➡(言換え)I believe it isn’t difficult for you.
Ask Thom. He should give you the details.
トムに聞きなよ。彼なら詳細を教えてくれるだろう
➡(言換え)I believe he will give you the details.
It shouldn’t take so long.
そんなに時間はかからないはずだよ
➡(言換え)I believe it will not take so long.
なんて感じ。^^
もうお解りでしょうか?
ご質問にあるShould be fun.は、例えば、翌日あるパーティーなんかの話をしている時の発言だと思われます。
It should be fun tomorrow.
明日は楽しくなるはずだよ・だろうね
なーんて感じでーす。^^
補足ながら、ここでIt will be fun tomorrow.と言ったら、「明日は楽しくなるよ」という断言・予言になります。^^
さて、「…はず、…だろう」という意味でのshouldの使い方は、あまり馴染みがない方々もいるかと思います。
せっかくですから、さらに例を見てササッと慣れちゃってください!
ちょっと、クリス君とサラさんとダニー君の会話を聞いてみましょう。
3人は映画館の前で待ち合わせてます。
Sarah: Where’s Danny?
サラ:ダニーはどこよ~
Chris: Don’t worry. He should come soon.
クリス:心配ないって。もうすぐ来るはずだよ
Danny: Hey, guys!
ダニー:よう、ふたりとも!
Chris: Here he is!
クリス:ほら来た!
Danny: Yep! So, what movie are we watching?
ダニー:うん! で、なんの映画を観るんだい?
Chris: The Lone Knight.
クリス:「孤独の騎士」
Danny: Is it historical?
ダニー:それって歴史モノ?
Sarah: Uh-huh. It should be good.
サラ:そう。きっといい映画よ
Danny: But, isn’t it too difficult for me?
ダニー:でも、俺には難しすぎないかな?
Chris: Ha-ha. That shouldn’t be a problem.
クリス:あはは。それは問題ないはずだよ
ちゃんちゃん。^^
wouldとshouldの違いと使われ方をまとめ!
ではでは!
ご質問いただいたWould be fun.とShould be fun.をおさらいしましょう!
would
過去仮定法での成立。if節がなくても「そうだったら・私だったら」などを表す。
(If so,) That would be fun.
もしそうなら、楽しいだろうね
should
過去仮定法から独立。そうで当然だろうと思われる「予測・推測」を表す。
Do you want to come? It should be fun.
君も来たい? 楽しいはずだよ
いかがでしょうかー?^^
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ライタープロフィール●ケネス宮本
アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。
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