E質問箱【19】You are crazy! って言
われたら怒る? 喜ぶ? こう返そう!
ケンブリッジ大学認定英語教師
ケネス宮本が英語の疑問にお答え
外国人との会話中に、会社での商談の時に、ささいな英語の疑問がわくことってありますよね? そんなあなたの疑問に、ケンブリッジ大学認定英語教師のケネス宮本がお答えします。日頃ふと浮かんだ疑問、ぜひ気軽にメールで質問をお送り下さい。
Helloooooooooooooooooooooooooooo!!
How are you, crazy folks?!
ぶっ飛んでるみなさん、調子はどうですか!?^^
なんでこんな呼び方をさせてもらったかと言うと、こんなご質問をいただいたからです。笑
★質問はこちら!^^
初めて質問させてもらいます!
英語ではCrazyと言うと、褒め言葉なんですか?
褒め言葉として使われることは確かに多い
初めてのご質問ありがとうございますー!\(^o^)/
率直な問いかけがなかなかグーです。笑
英語のcrazyは、「頭が狂っている・おかしい・イカれてる」ってことですね。
本来は文字通りの意味ですし、今でもその意味で使われます。
でも確かに、褒め言葉として使われることもとても多いです。
Crazy and cool
イカれててイカしてる
Crazy in a cool way
イカしてる意味でイカれてる
なんて場合は多いですからねー。
冒頭のご挨拶みたいに「ぶっ飛んでる」って訳してのもよいです。^^
セールス系の仕事なんかだと、求人広告にこんな文句があったりします。
Crazy people wanted!
クレイジーな人材求む!
Are you a crazy person? If so, we have a job for you!
あなたはクレイジーな人ですか? なら仕事があります!
これらが意味するのは、「明るい」「活発」「よく喋る」「自主性がある」などの要素を持つ人材を求めてる、ってことです。
言われた仕事を大人しく黙々とやる人は不向きです、ってこと。
伝達のポイントは「表情」と「言い方」、こんな粋な返し方も
という感じで、crazyは元々良い意味の言葉じゃないけれど、良い意味でも使われます。
意味の使い分けは、実際にどちらを意味したいかによりますし、文脈とか表情・言い方がポイントになる言葉です。
怒りながらYou’re crazy!と言ったら、「おかしいよ! 理解できない!」といった感じでしょう。
楽しそうに言ったら、「アンタすごいよ。敵わない」なんて意味合いになりますねー。
本心ではウンザリ、でも笑顔でイヤミを含めて言うことも、可能ではあります。苦笑
会話の中で、Are you crazy?と訊くのは、よい意味ではないのは自然と明らかですね。
「何考えてんの?」「おかしいんじゃない?」なんて伝わり方になります。
でも、これも冗談として使うことができます。
ところで、誰かにYou’re crazy.と言われた場合、こんな返し方があります。
I take it as a compliment.
褒め言葉として受け取っておくよ
相手が褒めてる、けなしてる、どちらの場合でも使えます。
(相手がけなしてる場合はイヤミな返答になります。苦笑)
もちろんcrazyに対してだけじゃありません。
例えば、僕(ケネっち)はたまに「そういう考え方の男の人ってあまりいないよね」なんて言われることがあります。
僕としては嬉しいことなので、I like that. I take it as a compliment.「いいね。褒め言葉として受け取っとくよ」なんて言ったりします。
話術としてなかなかのレベルと言えるものですから、ぜひ使ってみてください。^^
「狂ってる」の言い方いろいろ
シノニム(同義語)がたくさんある英語には、crazyのシノニムもたくさんありますよー。
その中でもよく使われる単語・表現をザッと見ていきましょう!
以下は、人にも物事にも使えるものです。
You are …、It’s …、などと繋げてみましょう。
mad
➡イギリス人がよく使うcrazy
➡アメリカ人がよく使うスラング。けなす場合が多め
insane 「正気でない、発狂してる」
➡sane「正気である」の反対語。発音は/ɪnˈseɪn/「インセイン」
mental
➡よい意味で使われることは少なめ
以下は、人について使われるもの。
よい意味で使われえることは稀なので注意。
out of your mind.
➡主語によってyourの部分が変わる
out there
out of it
➡後者は物事に使われることも
これらは、それぞれ「本来の意味」と「よい意味」の度合いに差異があります。
crazyがよい意味で使われる傾向にある昨今では、本当に「おかしい、狂ってる」と言いたい場合に使われたりもします。
それでもやっぱり、伝達のポイントは「表情・言い方」です。
ちょっと余談になりますが。
以前、友達の女の子とチャットをしていた時に、こんなやりとりがありました。
Friend: You are crazy.
友達:あなたクレイジーだわ
Kenneth: Am I? well, maybe I am.
ケネス:そうかな? ふむ、そうなのかもね
Friend: I said crazy, not insane.
友達:ぶっ飛んでるって言ったのよ、狂ってるじゃなくて
Kenneth: Ha-ha, okay.
ケネス:あはは、そっか。
いかがでしょうかー?^^
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ライタープロフィール●ケネス宮本
アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。
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