あなたはどっち? 英会話が上達する人
と上達しない人、3つの違いとは?

「上達しない人」になってない?

英語コーチが教えてくれました

英語を学習するうえで、何よりも「自分は英語が話せるようになるんだ!」と英語習得を信じて諦めないことが上達において大前提になるのですが、そのほかのポイントもあるんです。今回はその3つのポイントお伝えするので、日ごろのご自身の学習心得を見直してみましょう。

1.人目を気にしない

 特に同じ日本人がいる中では英語を話しづらい、というのは多くの人が感じることです。そして他の日本人の英語力と比べて、落ち込んだり優越感を得たり、一喜一憂します。しかし、そんなことを気にしているうちはまだまだです。

 考えてみてください。あなたは外国人の日本語学習者に対して、「私より日本語が下手だ、かっこ悪い」なんて思いますか? 思わないと思います。

 一生懸命学んでいることはかっこ悪いことではありません。誰でも、下手な時期や失敗を乗り越えて上達していくのです。もし、他の日本人の中に、あなたのことを英語が下手な人、と仮に思っている人がいたとしても、勝手に思わせておけばいいのです。そんなことを思っているうちは、その人もまだまだ上級者ではないでしょう。なぜなら、本当に上手な人はネイティブのような感覚になるので英語の下手な人をバカにはしません。

 あなたは英語学習者であり、英語ネイティブではありません。上達の早い人は学習者としての今の実力のまま話すことをやめない人です。

 

 

 

2.行動を起こしている

 なかなか上達しない人に、やった気になっているという共通点があります。週1回の英会話レッスンに行ってはいる、教材をとりあえず買った、洋楽をつけてはいる、時間がある時は英語の勉強をしている、などです。 

 英語習得においては「英語を使ってどうなりたいのか」という目的(未来のビジョン)を持ち、そのために「TOEIC800点」などの目標を定めることが何より重要です。上達しない人は目的が曖昧だったり、英語学習そのものが目的だったりします。そして目標に到達するために、現状を把握し、目標達成までのギャップを埋める行動をすればいいわけですね。実際に目標に応じた行動をしなくては、「はい、英語力です、お待たせしました!」などと、英語力が届けられることは絶対にありえませんよね。

 英語(言語)はインプットとアウトプットの繰り返しなので、まずインプットをしなければいけないのですが、上達しない人は圧倒的にインプット量が少ないように思います。日本で生活しているだけで、無意識に年中無休で日本語をインプットしているので、意識的に日本語の量を減らし、インプットする英語の量を増やしていく必要があります。週に1時間の外国人との会話だけでは、買ったテキストの最初を見ただけでは、洋楽を聞いているだけでは、上達を実感しないのは当たり前です。

 まず、何をどれくらいやっているか、実際に紙に書き出してみましょう。そして、上達に向けて続けられる行動を書いてみましょう。分からない人は、調べる、英語の先生・コーチ・上手な人などに聞く、という行動を起こすことです。

 

 

 

3.100%を求めない

 英語学習において完璧主義は大敵です。

 完璧な単語を使い完璧な文法で話せるようになるまで、練習ばかりしている人は上達しません。それよりも、自分の中で2割の完成度でもいいから自分にGOが出せる人というのは、どんどん上達するでしょう。

 英語はコミュニケーションツールなので、正直前置詞や時制などを間違っても、状況や言い方、表情で汲み取ってもらえることも多いと思います。100%になるまで待つ必要はありません。10%でも20%でも場数が結果を生み出します。そしてそこから必ず復習や次回への改善を意識することが大切です。

 

 最後に、完璧な日本語のニュアンスで伝えたいというのも、上達の障害となります。上達の早い人は、日本語力がとても柔軟です。

 例えば「畳」を説明するのに、井草でできているということにこだわるのではく、日本の伝統的な床traditional Japanese floorで十分理解できますし、「水たまりをまたいで」は「水たまりに入らないで」Don’t get in the puddle.と言い換えたり、もしくは「水に気を付けて!」Watch out the water!と言ってもその時の状況から相手に伝わればいいのです。そして言えなかったことはのちにインプットする、「またぐ」step over, cross overって言うんだな、などと復習すればいいのです。

 日本語に柔軟な人(言い換えができる人)は本当に早く上達します。細かいことにこだわっていると上達どころか時間ばかり経ってしまいますよ。脱完璧主義になりましょう。

 

 

 

ライタープロフィール●Yukari Weber

英語を母国語としない人向けの英語教授法の資格TESOL取得し、英語コーチとして大人からのやり直し英語、親子で楽しむバイリンガル子育てをサポート。自身のアメリカ留学、アメリカ人との国際結婚、二児のバイリンガル子育てなどのアメリカ実生活を通して、教科書からは学べないリアルな英語や文化の違いを伝えるとともに、学習者や海外在住者のストレスをなくし、楽しい生活を応援して行くことをミッションとしている。お笑い好き。

 


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