いよいよ4月から消費税が8%に増税!
世界の消費税と税に関する事情アレコレ

374

構成・文/甲斐真理愛(編集部)

 

4月からいよいよ消費税率が8%に上がります。「100円買い物すると、8円も消費税がかかるなんて高い!」と思いがちですが、実は日本の消費税率は、世界では比較的低めに設定されているんです。
そんな各国の消費税率と、消費税率が高い国は、その分、社会保障がしっかりしているなど“税に関する事情”アレコレをご紹介します。

 

まずは、消費税の税率が高い国トップ5を。(※平成24年版/外務省調べ)

1位

ハンガリー

27%
2位

アイスランド

25.5%
3位

(同率で)クロアチア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー

25%
4位

ルーマニア

24%
5位

(同率で)アイルランド、ギリシャ、フィンランド、ポーランド、ポルトガル

23%

 

日本の税率5%は世界145位。上位5ヵ国の約5分の1という低さです。ただ「消費税率がバカ高い国になんて住めたもんじゃない。日本はまだマシだな」と思いきや、そうでもないようで……。

 

消費税率1位のハンガリーは少し事情が違うようですが、一様に税率の高い北欧諸国(トップ5だと、アイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド)は消費税のみならず税金も高く、国民は給料のおよそ半分を税金として納めるそう。ただ、その分、社会保障がしっかりしていて、例えば“世界一社会保障の手厚い国”といわれるデンマークは、“65歳以上の人には掛け金なしで年金が支払われる”“医療費、教育費は原則無料”など、日本で考えられないほどの手厚さ。 生きていくための保障がしっかりされているせいか、デンマーク人はいい意味で適当で、大らかな人が多いみたいですよ。

 

一方で、消費税率が低いかわりに社会保障がしっかりしているとはいいがたい日本やアメリカ(アメリカは州が課税するので州によって異なりますが、大体5%〜10%程度)は国民の貧富の差が激しく、経済の困窮による教育格差や自殺者が多いなど、悲しい事実があります。
特に、先進国の中で唯一、国民皆保険制度がないアメリカは、病気やケガをしても「お金がなくて病院に行けない」という人がたくさんいるといいますし、健康に幸せに暮らすためには、やっぱり社会保障って大切だなと思いますよね。
4月から消費税が8%に引き上げられる分、日本の社会保障が手厚くなることを願うばかりです。

 

また、消費税はお店で買い物する小売り商品のほか、マッサージやお掃除などに対して支払うサービス料、旅行のレジャー料など、あらゆる消費に課税されます。英会話スクールも増税に伴い価格が上乗せ改訂される可能性があるので、今年からスクールで英語を学ぼうと考えている方は、4月の増税前に申し込み、前納するのが賢いかもしれませんね。


おすすめ記事