イギリス語学留学&スイス時計工房

第4回留学プログラムデイリーレポート

Franck Muller × Cheer up! English Presents Study Abroad <Vol.04>

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9日目

8月15日(月)

9:00-12:50 授業

 

今日は週初めという事で、新しいクラスメイトが5人増えた。チェコ、トルコ、スイス、そして日本人。先週から一緒に授業を受けているメンバーは、さらに仲良くなったように感じる。最初の頃はあまり日本人に対して関心を持っていない印象だったけれど、お互いの言語を教えあったり、恋愛の話をしたりと、他愛もない会話がとても楽しい。今週からクラスがAdvancedからAdvanced+に繰り上がったので、残りの時間を大切に、悔いのないように過ごしたい。

 

ホストファミリーとの夜ご飯では、親戚のおじさんといとこが遊びに来ていた。5〜10分離れた近所に住んでいるそうで、陽気な親子でとても楽しかった。私の家族はあまり頻繁に親戚と過ごしたり、出かけたりする事が少ないので距離の近い家族が少し羨ましかった。残念ながら写真は撮り損ねてしまったけれど、帰るまでにまたお家に遊びに来てくれるといいな。

 

 

10日目

8月16日(火)

9:00-15:50 授業

 

今日は新しい先生の授業を受けた。エネルギッシュでユーモアのある先生で、とても分かりやすい。実は彼はアーティストで、教師以外にも画家として活動したり、ジャズシンガーとしても活動している少し名の知れた人物。駆け出しの頃は、自分の絵を売り出すために3000通もの直筆の手紙を有名人やメディアに送ったり、2009年には“Intentism”というアートムーブメントを作り出していろんな所で講演をしてきたそう。

 

↑彼の作品

 

私も彼のように、とにかくがむしゃらに何かをやりたい! と感化された。将来、私は芸術を通して何ができるのか。まだまだ未知数で、やりたい事は沢山あるけれど、とりあえず目の前に託されたものを必死にこなしていけば何か道筋が見えてくるのかな…とそんな事もぼんやり考えたりしていた。とにかく、ロンドンは芸術を楽しめる機会や場所が整っていて何回来ても飽きない、東京のような場所。アーティストの先生の授業を受けられるなんて思ってもみなかったが、彼から吸収できる事はたくさん吸収したい!

 

 

11日目

8月17日(水)

9:00-12:50 授業

 

今日は午前中授業を受けた後、友達とハイドパークでピクニックをした。

 

ハイドパークはとても大きい公園で、パリと同様、沢山の人がピクニックやヨガをしたりと自由に過ごしていた。ご飯を楽しんでいると、リスが至近距離で近づいてきてとても驚いた。日本では公園でリスを見かけるなんて滅多にない事! 公園で過ごしていると、日本とヨーロッパの違いをたくさん見つける事ができた。この2人は日本人のハーフで、私が毎回ロンドンに来ると仲良くしてくれるかわいい姉妹。来年日本に遊びに来るらしくて、待ちきれない! 色んな国に友達ができると、視野も教養も広がるし、会話を通じて授業を受けているだけでは知れない事も知る事ができる。語学学校でも色んな国の友達ができたので、いつか彼女達の国に遊びに行きたい。

 

 

12日目

8月18日(木)

9:00-15:50 授業

 

今日を含めて残り2日の語学学校生活。授業の中で、ソウルメイト(=運命の人)についてのビデオを鑑賞した。

http://www.lessthanone.com

数学的な観点から自分のソウルメイトに出会える確率を計算して、自分のソウルメイトの人数を導き出すという話の内容だ。結論から言うと、ビデオに出てくる女の人のソウルメイトは0.53人。1人よりも少ないのだ。もちろん、自分が住んでいる場所や、相手に求める条件や好みによって確率は大幅に変わってくるが(私は1,079人だった)なんだか私がこの語学学校にいる事も、隣に座っているクラスメイトにも運命的だなと感じた。誰であっても、一生のうちに出会える人数は限られている。一生の間に出会える確率は、24万分の1。近い関係になる確率は、240万分の1。さらにそのうち親しく会話を持つ確率が2400万分の1。友人と呼べる確率が2億4000万分の1。親友と呼べる確率が24億分の1。最愛の人を見つける確率は72億分の1。こう考えると、今関わっているどの人も奇跡のように感じて、全てのことに感謝したくなるような気持ちに駆られた。明日で語学学校のクラスメイトに別れを告げる日。今日も何回も「最後だねえ」「まだここにいたい」という声を聞いた。私もまだまだこの学校にいたい!

 

 

13日目

8月19日(金)

9:00-12:50授業

 

今日はついに語学学校最終日! 学校に行くバスも、教室へ上がる階段も、ラウンジも、いつも見かけるあの子も全部最後なんだなと思うとひとつひとつの瞬間がとても切なく感じた。私のクラスメイトは皆とても優しくて、仲の良いクラス。担任の先生も、ひとりのクラスメイトが「今までの中で1番の先生だ!」と言っていた程良い先生だった。正直、最初は友達を作ることに対して少し緊張していたけれど、少し話してみると「なんだ、日本の10代と変わらないじゃん!」と気づけたり、くだらない話で盛り上がったりして、まるで高校に戻った気分だった。

 

授業の最後には無事に修了証をもらい、本当にいなくなっちゃうんだなあと実感。2週間は想像以上にあっという間で、沢山の友達ができた。下の写真は、いつも休み時間になると一緒にいた日本人の友達。語学学校が終わってから近くのおいしいピザ屋にランチしに行ったのだが、同じ店に数十分前に別れを惜しみながらバイバイしたはずのクラスメイトが何人もいて爆笑。

今回泊めてくれたホストファミリーとのディナーも今日で最後。おしゃべりが大好きで、TVを見ながらあれは違う、これは違うと議論したり、その日にあった些細な世間話をものすごいスピードで会話する家族。ディナーの後パッキングをしていると、こっそりプレゼントを用意してくれていた。一緒に出かけたりする事はなかったけれど、またいつかどこかで会えたらいいなと願う。語学学校で出会ったいろんな国籍の人たちも、お互いの国を訪れたりして誰かしらとこれからも関係が続くといいなあとぼんやり思ったりした。

 

 

 

14日目

8月20日(土)

スイスに移動

 

フライトまで時間があったので、ロンドン見納めにテートモダンとOld Spitafield Marketへ。テートモダンは、元々発電所だった建物を再利用して作られた現代アートの美術館。今年の4月にSWITCH HOUSEという新館ができたそうなので、今回は新館に行ってみた。広い空間をふんだんに使って、様々なアートの常設展示や期間限定の展示を行っていて鑑賞するだけでなくてショップやカフェも常設しているので一日中楽しめるとってもオススメな場所。実は今回テートモダンに行くのは初めてで、なんでもっと早く来なかったんだろう…と後悔。

 

フライトまでの時間が限られていたのでざっくりとしか回ることができなかったけれど、最上階に行くと無料展望台があってセントポール大聖堂やミレニアムブリッジ、まさにロンドン! な景色を楽しめるそう…。私がいつも海外の美術館に行くと面白いなと思うのは、展示はもちろんだけれども、それを見に来ている人達が日本とは違うなあと感じる。こんな風に、地べたに座って自由に絵を描いたりお喋りしたり日本では考えられない自由さがとても好き。多分、こういう自由さがどんな人にとっても美術館に気軽に来やすくしていて決してアートに詳しくなくても、リラックスした雰囲気の中で芸術鑑賞を楽しめる理由なのかなと今日で気づいた。私が初めて行った時には雰囲気に飲み込まれてとても緊張して落ち着いて鑑賞できなかったのを覚えている。このロンドンでの2週間は、「ああ、日本もこんな風だったらいいのにな」と思った点をたくさん見つけた。

 

決して日本がダメだと思っている訳ではないけれど、ロンドンのような芸術大国で過ごしていると、自分の国もこのくらい芸術が盛り上がっていれば楽しいなあと思った。無料で開放しているテートモダンや大英博物館、ナショナルギャラリーのように誰もが楽しめるアートのあり方やロンドンのようにもっと色んな人にとってアートが身近であるという事が日本でもロンドンと同じくらい浸透すれば良いな。

 

ロンドン最後は大好きなBeigel Bakeのベーグルを食べ納め。

 

これからスイスに飛び立つ。自分にとって新しい分野である時計産業について学ぶインターンシップで何が待ち受けているかとても楽しみ。

 

 

15日目

8月21日(日)

アヌシー日帰り旅行

 

飛行機が1-2時間ほど遅れてジュネーブに真夜中の到着。空港で拾ったタクシーの運転手はクラシック音楽をかけてホテルまで送ってくれた。ホテルで眠った後、日曜日でもやっているマルシェへ。スイスの日曜日はほとんどお店が開いていないので、あらかじめ営業しているお店を調べる必要アリ。

 

今回行ったマルシェはPlain Palaisという場所でやっていて、新鮮な野菜やフルーツ、フリーマーケットを開催している。着いたのは11時半頃。何も食べていなかったので、ブランチにトマトとオニオンが入ったガレットを食べた。世界一物価が高いと言われている国だけれども、5フラン(600)で買えた! 安いわけではないけれど、まだ良い方かな。しばらくフラフラしていると、アクセサリーの出店の人が声をかけてくれた。日本人が珍しいらしく、しばらく話していると他のお客さんも声をかけてきてくれ、そのお客さんのご好意で街案内をしてくれた。そのお客さんは、70歳くらいのおじいさんで画家/フィルムディレクターの方だった。40年前の元カノが日本人だったらしく、当時の話を沢山してくれた。別れ際にラフなスケッチをプレゼントしてくれる粋なおじいさん。

そんな素敵な出会いの後に、バスでフランスのアヌシーへプチ旅行。フランス版ヴェニスといわれる水の都で、観光客でいっぱい! 比較的小さな街なので、ぐるっと一周歩いて回れた。アイスクリーム屋、雑貨屋、パン屋、レストランなどが建ち並び 丘の上に登ると、教会や美術館があるイタリアのような素敵な街だった。パリとはまた違う、少し落ち着いたフランスの側面を見られたので大満足。将来、ヨーロッパ周遊をしたいなあと思った。

 

 

16日目

8月22日(月)

フランク ミュラー ウォッチランド インターンシップ1日目

 

ついに今日から2日間、ウォッチランドでのインターンシップ。ロンドンにいる間から待ち遠しかった分、少し緊張しての到着。ジュネーブの市街地から少し離れたウォッチランドは、空気がおいしい上に景色が美しく、何もかもが上品に思えた。今回は、マーケティング部のローラさんが時計の土台のパーツが削られるステージから組み立て、完成まで、ほぼ全ての工程を紹介してくださった。

日本でのオリエンテーションや、ロンドンでのバックス & ストラウスの訪問で説明を受けた工程を実際に見る事ができ、「ああこういうことか」と納得する事ができた。まさに百聞は一見にしかず。少し驚いたのは、女性の時計師さん達が思ったよりも多い事。時計の最終チェックの責任者の方も女性。「職人」というと勝手に男性のイメージが強かったので、自分の持っていた先入観にハッとした。女性も男性も平等に活躍するこの職場は落ち着いていて、働いている人達はみんな楽しそうだった。

 

ウォッチランドを案内してくださった中で一番嬉しかったのは、フランク ミュラーの時計デザインに携わるデザイナーの方々に直接お会いできた事。ちょうどまだ未公開の次のコレクションの試作に着手していた。彼らはフランク ミュラー本人のアイディアをもとに、デザインする時に、建築やファッションなどのパターンからインスピレーションを受け、フランク ミュラーのユニークかつ繊細なデザインを具現化しているのだと教えてくれた。共通して、どの工程にいる職人さん達も時計に対する愛情や思い入れが強く話を通じて伝わってきた。

 

 

17日目

8月23日(火)

フランク ミュラー ウォッチランド インターンシップ最終日

 

昨日のインターンシップを思い出しながら、30分ほどバスに揺られてウォッチランドに到着。今日はなんと私の名前を彫ったキーアクセサリーを作る体験をさせて下さった。昨日ちらっとお会いした職人さん達が快く迎え入れてくれ、彼らの手を借りながら、何も彫られていない未加工の金属から様々な工程を経てこんな素敵な物を作った。

 

何度も他の職人さんの所へ行き来し、やっと出来上がったこのキーアクセサリー。シンプルなこのアクセサリーでさえこんなにも手間暇かけて作られるにも関わらず、複雑機構の時計を彼らの手作業で作り上げている事を想像したら、なんて気の遠くなる作業なんだろうと感じた。

 

しかも、各工程に最終確認をするチーフ職人が配属されていて、少しでも異常や不備があるとその部品は戻され、一からやり直しになるそう。フランク ミュラーの時計に対する情熱や努力が随所に現れていて、工房にきて実際に見ないとなかなか全ては伝わらないと感じた。

キーアクセサリーを作った後、プレスリリースの翻訳作成を体験した。無事時間内に翻訳を終えることができ、満足。日本語へ翻訳する時に不自然な表現にならないよう、たくさん頭を使う翻訳作業はPRにとって非常に重要なこと。指定された時間内に終わったけれど大分時間がかかってしまったので、もっと素早く翻訳できるようにこれからも英語のブラッシュアップを常に意識していくべきだと自分に喝。

 

今回のインターンシップでは、工房だけでなくマーケティング部の体験もさせていただき、ウォッチランドの魅力やそれに関わる人々の努力まで総括して深く学ぶことができた。空気の綺麗な美しい場所で働いているウォッチランドの方々は、落ち着いていて、仕事中にも関わらず、丁寧に1から説明して下さり、沢山の時間を割いてくださったウォッチランドの皆様は私にとって憧れの存在になった。第二外国語として勉強しているフランス語をマスターして、またいつか訪れて色んなお話を聞きたい。

 

帰りに寄ったレマン湖の風景や、気さくなスイスの人々、おいしいスイスの食べ物も全部引っくるめてこの2日間は私の人生の中で忘れられない大切な経験となった。

 

私の為に準備して下さった方々に感謝しきれない。

ロンドン留学とウォッチランドのインターン、この貴重な18日間を本当に有難うございました。

 

 

 

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