昨年の最悪パスワード発表!
米の定番パスワードの意味、調べてみた

「iloveyou」は危ない“愛(合い)”言葉!?

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構成・文/山川俊行(編集部)

 

最もハッキングされやすい最悪のパスワードをまとめたランキング「WORST PASSWORD OF 2013」が、アメリカのパスワード管理アプリ開発会社『Splash Data』から発表されました。ワースト1位には、日本でもお馴染みの「123456」がランクインしましたが、半数以上は「monkey」、「shadow」といったワード類が食い込んでいます。こうしたワードは日本人でも知っている人が多いかもしれませんが、「admin」や「qwerty」などあまり聞き慣れないないワードもちらほら。そこで今回は、一見しただけでは意味がわからないワードをピックアップして解読します!

 

まずはランキングをご覧ください!

 

「WORST PASSWORD OF 2013」

1位

  123456

2位

  password

3位

  12345678

4位

  qwerty

5位

  abc123

6位

  123456789

7位

  111111

8位

  234567

9位

  iloveyou

10位

  adobe123

11位

  123123

12位

  admin

13位

  1234567890

14位

  letmein

15位

  photoshop

16位

  1234

17位

  monkey

18位

  shadow

19位

  sunshine

20位

  12345

21位

  password1

22位

  princess

23位

  azerty

24位

  trustno1

25位

  000000

 

さすが“ワースト”と冠たる通り、いかに指を動かさずラクして文字が打てるかという安易さが見透かせるワードがランクしている様子。
9位「iloveyou(愛してる)」、15位「photoshop(フォトショップ/画像編集ソフト)」、17位「monkey(猿)」、18位「shadow(影)」、19位「sunshine(陽光)」、22位「princess(お姫様)」などはみなさんにもお馴染みのワードですよね。

 

続いて、4位「qwerty」、12位「admin」、14位「letmein」、23位「azerty」、24位「trustno1」といった読解難度の高いワードの意味を解説!

 

■ 4位「qwerty(名:標準型キーボード 形:標準型キーボード式の)」&23位「azerty」

キーボード最上段の左から6列の並びを見てみてみると、q・w・e・r・t・y……「qwerty」! まさに文字版「123456」といえますね。ちなみに「qwerty」は、英語圏をはじめ多くの国々で採用されているキーボードやタイプライターのキー配列(23位の「azerty」も同様のキー配列ですが、こちらはフランス語圏で使われているよう)で、上記のように名詞や形容詞としても使われることがあるんです。

 

■ 12位「admin」→「管理(administrationの略)」

「管理」を意味する「administration」を略して「admin」。この他にも、「政権」という意味で、「On Syria, Obama administration is leading to failure(シリアでのオバマ外交は失敗だった)」といった具合に海外のニュースでは頻出する用語です。

 

■ 14位「letmein」→「Let me in.(中に入れてください)」

「let+人+〜」で「人に〜させる」という意味になりますが、ここでは「〜」の部分に「in」が入り、「中に入れさせてください」となります。他にも、「Let me help you.(手伝わせて)」、「Let me see that.(それ見せて)」、「Let me try again.(もう一度試させて)」など、ネイティブの日常会話でもよく使われる文型なので、表現の幅を広げるためにも是非とも覚えておきたいところ。

 

■ 24位「trsutno1」→「trust no one.(誰も信じるな)」

こちらは、「trust no one」を略したネットスラング。特に英語圏では、イディオムや単語を聞こえたままの文字や数字に置き換えて字数の省略をはかる、「2BCTND=To be continued.(続きはまた今度)」、「B4=before(〜の前に)」、「2nite(tonight」といった一見すると意味の通らないスラングが数多くあるんです。外国人とSNSで気軽に繋がることができる現代、コミュニケーションツールのひとつとして、そういった海外のネットスラングを知っておいてもいいのかもしれませんね。

 

いかがでしたか? みなさんも、パスワードを設定するときは、くれぐれもご紹介したワードは使わないようにお気をつけて。


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