E質問箱【28】Me too. Yes. No. My name is….日本人が間違える英語3選
ケンブリッジ大学認定英語教師
ケネス宮本が英語の疑問にお答え

外国人との会話中に、会社での商談の時に、ささいな英語の疑問がわくことってありますよね? そんなあなたの疑問に、ケンブリッジ大学認定英語教師のケネス宮本がお答えします。日頃ふと浮かんだ疑問、ぜひ気軽にメールで質問をお送り下さい。
Helloooooooooooooooooooooooooooo!!
How are you going, mates?
皆さん、どうされてますか?^^
このHow are you going?は、オーストラリア人が使う挨拶表現なんですよー。
ここでのmateは「友達」。
いただいたご質問を見て使っちゃいました。^^
★質問はこちら!^^
1月からワーホリでオーストラリアに行きます!
英語で誤解を招かないために知っておくべき事はありますか?
おおーっ、行ってらっしゃい!
楽しみにしてるんだなあ、と文面から伝わってきます。
オーストラリアに行ってからも、ぜひ「E質問箱」にご質問くださいね!^^
「英語で誤解を招いてしまう」場面は色々あると思いますが、サッと思いついた3点をご紹介させていただいきますねー。
I love you.と言われてMe, too.とは言わない
英語圏では「愛してる」の言葉がとてもよく交わされます。
海外進出する人口が増えたここ20年で、日本でも昔よりよく言われるようになりました。
また、英語のloveは「大好き」という意味で、友達関係でも使われますね。
どんな人間関係かを問わず、あなたが「愛してる」「大好き」って言われた時は、「僕も・私も」と返したいもの。
でも、Me, too.じゃなくてI love you, too.と返しましょう。
例えば、I love music.「音楽が大好き」と言う人がいて。
それにMe, too.と返したら、I love music, too.「僕も・私も音楽が大好き」ってことですね。
つまり、主語が変わっただけで目的語はそのまま(ここではmusic)なんです。
Girl: I love you.
女の子:愛してるわ
Guy: Me, too.
男の子:オレもだよ
Girl: You love you?
女の子:自分を愛してるの?
ってことになります。笑
まあ、あくまで英語の文法の性質からそうなるわけで、表情や流れから相手は理解しますし、上のような返事で軽くからかわれる程度でしょう。^^
補足ながら、like、dislike、hateでも同じ。
I hate you!「大嫌い!」と言われてMe, too!と返したら、「僕も・私も自分が大嫌い!」ってことになります。
こんな会話はしないに越したことはないですが、するならMe, too!って言うと、むしろ笑えて場が和むかも知れませんね。笑
英語でのYes.とNo.には注意!
日本語の「はい・いいえ」と英語の「イエス・ノー」には違いがあります。
例えば、Do you like horror movies?「ホラー映画は好き?」と聞かれたとします。
「はい」ならYes、「いいえ」ならNoですね。
それが、Don’t you like horror movies?「ホラー映画は好きじゃないの?」に対しては、話が違うんです。
日本語では、「相手が言うことが正しいかどうか」で「はい・いいえ」が決まります。
好きじゃないなら「はい(好きじゃないです)」になり、好きなら「いいえ(好きです)」になりますね。
英語では、「答えが肯定形か否定形か」でYesかNoかが決まるんです。
好きならYes (, I do). / Yes (, I like them).になります。
好きじゃないならNo (, I don’t). / No (, I don’t like them).になります。
もうひとつ例を挙げると。
真夏にセーターを着ていて、Aren’t you hot?「暑くないの?」と聞かれました。
Yes.なら、Yes, I am hot.「うん、暑いよ」(うなずき)ってこと。
No.なら、No, I’m not hot.「ううん、暑くないよ」(首振り)ってことになります。
これも、YesとNoを間違えたところで、表情や流れで理解してもらえることが多いですけどねー。
でも、ちゃんと身につけておくと会話での違和感がなくなりますよ。^^
この間違いを避けるために有効な手段が2つあります。
① Yes. / No.だけでなく全文で返事する。
➡例: No, I don’t like them. / Yes, I am hot.
② 相手の言う事が正しいならRight.「そう・その通り」を使う。
➡例: Right, I don’t like them. / Right, I’m hot.
やってみてくださーい。^^
個人間の自己紹介でMy name is…はカタ過ぎ
例えば僕なら、初めて会う方にI’m Kenneth.「ケネスです」って言います。
My name is Kenneth Miyamoto.って言うのは、ちょっと形式ばり過ぎるからです。
学校で「My name is フルネーム.」が教えられるのは。
・いつ・どこで使っても少なくとも失礼にはならないから。
・日本の学校英語教育に現代的でカジュアルな英語が浸透していないから。
のどちらかでしょう。
「My name is フルネーム.」を使うのが相応しいのは。
① 会議や集会など人前で話す時。
② 会社・組織に電話する、もしくは会社・組織から電話する時。
などのフォーマルな場合ですねー。
特に②の場合はMy name is…のほうが、I am…よりも「名前を言ってるんだな」と相手が解りやすい、という利点もあります。^^
ちなみに、学校ではPlease call me Mike.「マイクと呼んでください」なんて言い回しも教わりますね。
これを言う機会はそうそうありません。
MikeはMichael(マイケル)の愛称ですが、初めからI’m Mike.って自己紹介するからです。
Michaelの愛称は他にも、Mikey、Mick、Mickeyなどあります。
でもって、「こう呼んでください」「こう人から呼ばれます」といった愛称・通称で自己紹介するわけです。
My name is Michael Smith.
Please call me Mike.
マイケル・スミスと申します
マイクと呼んでください
なんて流れは、かなりフォーマルな対面の場だけですねー。
いかがでしょうかー?^^
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ライタープロフィール●ケネス宮本
アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。
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