上司が部下を導く

英国流リーダーシップのつくり方

日本人の知らない 海外就職で本当に必要なスキル

お給料が少ない。残業が多い。仕事がつまらない。どこの国でも、どこの会社でも共通です。口に出さなくても誰にでもある仕事に対する不満。もし上司がやってきて「では不満を解決するためにはどうしたら良いですか?」と聞かれたら答えられますか? 海外では現実にこのような光景が日に日に増えています。

部下の不満を聞き出して環境を整えるのが上司のリーダーシップ

 

部下の「不満」が目立つ日本に対し、海外では「リーダーシップ」にフォーカスが当たっています。これは部下の不満を汲み取ってひとりひとりがどうすればベストを尽くせるのか考えさせ、とにかくベストを尽くせるような環境づくりをするというもの。

 

給料を増やしたいという部下には、どうしたら収益を上げることができるのかを指示し、残業を減らしたいという部下には効率よい仕事の仕方を教える。昇格して憧れのポジションに就きたいという部下にはその仕事をさせる。

 

一見単純ですが、現実はお金目当てにやる気が出ても目標を達成する能力には繋がらず、効率良く仕事を進めれるようになっても仕事の量が決して減るどころか増え、延々と残業を減らすバトルが続く…。昇格といってもお給料と一緒に責任が重くなり、早く結果を出さなくてはいけません。

 

しかし上司が環境を整えることで、最初は叶っても困る願いごとをする部下たちも、だんだんとコツを掴み「ベストを尽くせる環境づくり」にいずれたどり着きます。

 

「こういう環境ならベストを尽くせます」という部下。それに対し、ぽんとその通りの環境を整える上司。そこまでされたら部下はベストを尽くし、結果を出す以外の道はありません。とにかく部下に結果を出させる。

 

その他にもInsights®社の個人ビジネスプロファイリングなどを利用し、適しているタスク、思考傾向などの分析データから好ましいタスクの指示の仕方までをもとに、どううまく仕事を進めていくのかを上司と部下と一緒に話し合い決めます。

 

上司にたてをつくのもあり!?

 

「こういう話し方されるとイライラする」

「計画性をもって進めてください」と上司に指示する部下もいます!

 

リーダーシップにポジション関係ありません。上司にベストを尽くさせるために部下が環境を整えることだってできます。

 

プロフェッショナルになること

 

長く居れば居るほどお互いの特徴が分かってくるので、苦手なタスクからどんどん外され、得意分野を磨き、限られた分野の仕事でも、右に出るものがいないほどの立派なプロフェッフェッショナルへと育っていきます。

 

とにかくプロになること。本当の意味でのプロになれば、会社に価値を示すことができます。

ここまでくるとお給料だって、残業時間だって、自分の思うまま。あっというまに仕事が楽しくなります。そしてそう育ててもらった人は、自分に部下が出来たときも同じように育てます。

あっというまに職場が楽しくなります。

 

上司とコミュニケーションをとってみよう

 

タイミングを見計らって、日本で働く方も同僚や部下、上司にもどういう仕事の仕方が好きか、

”How do you like to work?”と一度聞いてみてください。

相手がオープンな場合、

”What motivates you, what makes you go the extra mile?”(モチベーションは何ですか?どういうモノに釣られますか?)や、

たまには

”What do you want to be when you are older?”(将来何になりたいですか?)

と、笑いを交えて聞いてみてください。数年探りあうよりも、ストレートに聞いて、仕事をうまく進めていくのが今求められているリーダーシップなのです。

  

 

伊勢 音亜(いせ・おとあ)

英国在住暦22年。社会人暦10年。元コンサルタントの英国人起業家に付き添いVC、スタートアップ、飲食業界、ブランディングなど幅広い業界にて幅広い経験を持つ。現在はロンドン、LEON社にてエンゲージメント、ブランドコミュニケーション、社内報の編集を担当。

「人を動かす英語術」紹介しているブログもチェック→  http://ameblo.jp/otoa-ise/

 


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