勘違いされている社内営業
稼ぐのは「偶然」で「好印象」ではない!
日本人の知らない 海外就職で本当に必要なスキル
社内営業はやり違えると単なる嫌な奴。本当に社内営業上手な人は、自分も会社組織全体の成果も上げる人気者です。英国流アホらしいくらい簡単な社内営業法をご紹介いたします。
上司にゴマをすったり、こびを売ったり、ご機嫌をとるなど勘違いも多い社内営業。社外同様、社内でも下手な営業をすると、そこにリターンはありません。
その反面、見事な社内営業をすると結果はすぐに反映されます。仕事は効率的に進むようになり、完成度が高くなるので社内営業がデキる人としない人(下手な人)の成績の差は天と地のほどの差です。
どんな上司からも求められる部下像は「手がかからない部下」
最低限のインプットで最大のアウトプットができる部下。
最大のアウトプットを実現するには社員がみんな協力し、嫌々するよりは喜んで協力しあうのが理想的です。
他人に協力してもらえるように根回しをする事が社内営業の第一の目的ですが、「協力」と言っても仕事の妨げになるもの、面倒くさいもの、長期的とは限らず、ほんの数秒しかかからない「知識をシェアする事」までピンからキリまであります。
そしてこのお手軽な「知識をシェアする事」こそがまさにドル箱なのです。
知識をシェアする事とは
「そういえば昨日、そのデータまとめたからあげるよ」と制作中の資料の一部の手間が省けたり。
「そういえば、○○部が似たようなプロジェクトを進めているよ」と協力者になりえる人の情報がポロッと出てきたり。
「○○社は今週は忙しいっていってたから来週のほうがいいんじゃない?」などなど「そういえば」ではじまる、貸しにも恩にもならない程の小さな情報。
偶然ともいえるたわい無い会話からポンと生まれ、必要以上に話さない相手からは絶対出てこない知識。メールでも電話でもなく、言った本人がすぐ忘れてしまうようなそんな一言で、3時間かかるはずの作業が3分、50万の儲けが500万、却下された企画が採用された…と運命を大きく変えます。
海外のデキる奴とは案外こういうお調子モノが多い。
反対に「なんだか冴えない人」の冴えないところはわかりにくい事があっても人に聞かないなどの「判断ミス」が多いのです。くだらない質問ができなかったために、知らず知らずのうちに悪い方向へ運を導いてしまう人も沢山います。
下手な社内営業
相手に好かれよう、自分の印象を良くしようという思いから来る発言や行動はいとも簡単に見抜かれます。変にペコペコしている人ほど、仕事の自信のなさ、ご機嫌をとって仕事のできなさを免除してもらおうというひねくれた考えが露です。
上手な社内営業
社内営業とは、気軽に話せる関係をつくることです。
くだらないなと思う内容でも会話を日々一緒に働く社員の皆さんと続けてください。
話す事がなければ挨拶だけでもよし。
無理せず自分のペースで、素直に会話を楽しもうという気持ちが大切です。
くだらない会話を続けているとある日必ずポロっと「知識をシェアすること」の神が必ず降りてきます! そして助けてもらったときはどうもありがとう”Thank you”と必ず感謝の気持ちを伝えてください。
時間をかけてでも、できるだけ多くの社員とくだらない話しをしてください。笑いすぎて涙している頃には、堂々とちょっとデカイ態度でもへっちゃらになるぐらいのデキル人へと必ず成長していることでしょう。
全然関係ありませんが……
世界の検索データで候補が決まるGoogleのオートコンプリート。
“Why is Japan…”(なぜ日本は)とタイプすると一番上にくるのはなんと”is so weird”(変なんだ)、というぐらい、世界から異国扱いされている日本。
自分は「おかしいだろ?」と思いながらもやっていることは、案外世界視点からもおかしいだろと思われているものかもしれませんね。
伊勢 音亜(いせ・おとあ)
英国在住暦20年。社会人暦10年のうち、9ヵ月を日系イベントのプロジェクトマネジャー、1年はamazon社で翻訳、トータルの8年ちょっとを元コンサルタントの英国起業家のもとでしごかれる。VC、スタートアップ、飲食業界、ブランディングなど幅広い業界にて幅広い人材と幅広い経験を持つ。現在は英国LEON社にてエンゲージメントを担当。
人を動かす英語術」紹介しているブログもチェック→ http://ameblo.jp/otoa-ise/