Latter、further、posterior

英語でどうやって使い分ける?

資格試験で役立つ英語の同義語

資格試験で役立つ英語の同義語では、>IELTS>TOEFL®で頻出の単語の中から、同じ意味を持つ3語をピックアップし、使い方や使用場面の違いを紹介していきます。今回のテーマは、"latter"・"further"・"posterior"の3つの単語についてです。 いずれも、大まかな共通概念は、【順序】ですが、それぞれ、どのように使われるのでしょうか? 
本日ご紹介する、この3つの語は、使い分けが難しい同義語どうしと言うよりは、それぞれがどのような場面で使われるかをしっかり押さえておけば、混乱しやすい言葉のグループというわけではありません。これとこれは同じように使える、という場面もかぶりません。ひとつずつじっくりとニュアンスを感じ取っていきましょう。 

latter 

代名詞と形容詞の用法がありますが、"latter"の根底にある意味合いとしては、ふたり・ふたつのもの・もしくは何かを大まかにふたつに分けた場合の後者・後半部分というイメージを思い浮かべてください。反意語は、"former"で、代名詞としてはは「前者」・形容詞としては「前者の、以前の~」をそれぞれ表します。 

代名詞として使う場合、”the latter"の形として「後者」を表します。代名詞ですから、この言葉が出てくるより前に、明確にふたつのものがあるはずですので、しっかりどちらを指すのか理解する必要があります。 

形容詞としては、名詞の前に置くよう方のみで、 

①「…の後半部分の~」という意味と、 
②時間的な概念の中で「~の終わりに近づく時」や「最近の」の意味があります。 
例えば、①"the latter half of 2000"といえば、「2000年の後半」を指します。

また、②の意味では、”his latter years”「晩年」や"in latter years"「この頃」のような使い方がされます。 


further 

発音は/ˈfəːðə/で、形容詞、副詞、そして文章のつなぎ(ディスコースマーカー)といった使い方があります。farの比較級として、「~から…以上も離れて」と、距離に言及する時はもちろん、"for further information"/ "without further delay;" のように、「さらに、もっと」という意味で、程度や時間についても表すことができます。 

イメージとしては、例えば距離に関しては、子どもがどこかに入りこむ時に「もうちょっと奥に詰めて」という”Move further in! "というような場面や、料理をしていて、"Boil it for a further ten minutes.":「あと10分茹でてください」と言った場面を想像してみてください。学生がある単元の学習の最後に、”Further reading"として、長い参考文献のリストを渡される場面も、イメージしやすいでしょう。 

ディスコースマーカとしては、”in addition”や”moreover”と同じように使います。

 

posterior 

 "posterior"は、/pɒsˈtɪə.ri.ər/と発音され、主に解剖学〔ANATOMY〕の分野で、形容詞「後部~」として使われることの多い単語です。反意語は、"anterior"となりますので、合わせて覚えておくと便利ですね。 

他に、文書などに用いられる大変フォーマルな場面で、時間や順序の概念を表し、「~以降の…」という意味も持っています。例えば、”a date posterior to 30th of June”で、「~6月30日以降の日」のようになります。subsequent to/ following/succeedingなどと置き換えることも可能です。"post-"という接頭辞で「~の後・later than」の意味があるので、イメージしやすいですね。こちらの反意語の”prior to~":/ˈprʌɪə/「~以前の」については、日常でもよく目にしますね。

 

 

 


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