E質問箱【37】1000万・500万数字を英語で簡単に言えるようになる方法

ケンブリッジ大学認定英語教師

ケネス宮本が英語の疑問にお答え

外国人との会話中に、会社での商談の時に、ささいな英語の疑問がわくことってありますよね? そんなあなたの疑問に、ケンブリッジ大学認定英語教師のケネス宮本がお答えします。日頃ふと浮かんだ疑問、ぜひ気軽にメールで質問をお送り下さい。

Helloooooooooooooooooooooooooooo!!


How are you all doing?
皆さん、どうされてますか?^^

今回は、「も~、いーくつねーるーとー、おーしょーおーがーつー」のこの時期にピッタリ(?)な数に関するご質問ですよー。

 

★質問はこちら!^^

大きな数を訳すのが難しいです。
例えば、1000万とか500万とかをとっさに英語に訳すことが出来ません。
何か簡単に訳す考え方とかコツとかはあるのでしょうか?

 

日本では4桁ごと、英語では3桁ごとに単位が変わる

いやあ、解ります!
日本語を話す僕たちにとって、英語で数を扱うのは確かにチョット大変ですねー。


3桁4桁までの数ならどうってことありませんけれど、それを超えると途端に混乱しやすくなります。
その秘密は、「単位が繰り上がる桁数の違い」なんです。


日本語(ってか東洋の言語)では…。
一、十、百、千、ときましたら。
一万、十万、百万、千万、ときまして。
一億、十億、百億、千億、と続きます。


英語(ってか西洋の言語)では…。
一、十、百、ときましたら
一千、十千(1万)、百千(10万)、ときまして。
一100万、十100万(千万)、百100万(1億)、と続きます。


つまり、日本語では4桁ごとに単位が繰り上がって、英語では3桁ごとに単位が繰り上がるわけです。


別の言い方をすると、日本語の「万」にあたる単位がないので混乱しやすいものになってます。
「10万」って言いたい時は、「100千」(one hundred thousand)になりますし、また言葉が長いことも混乱を助けてますね。


だから大変で当然。
ゆっくり確認しながら慣れていくしかない、って言えちゃうものなんです。


カンマ(,)の意味を知って視覚的な参考にしよう

慣れていくしかない、とは言いましたけれど、慣れていくための助けになるものはありますよー。


「五万」を算用数字で書くと、50,000ですよね。
「二千万」を書くなら、20,000,000になります。


こうした表記は、現代の僕たちにとってごく見慣れたものですけれど、見落とされてる点があります。
カンマ(,)です。
これは「3桁ごと」に付けられます。
つまり、西洋の単位変化に基づく表記なんです。


それを踏まえつつ、アタマの中で50,000を描いてみましょう。
カンマの前の「50」はfiftyで、さらに「千」に当る3桁のゼロ3つが続きます。
ですから50,000は、fifty thousandって判りやすいわけです。


今度は、20,000,000を描いてみましょう。
カンマの前の「20」はtwentyで、その後に3桁(thousand)がふた回り続きます。
この6桁は、「千の千倍=100万」(million)をあらわす桁数です。
ですから、20,000,000は「20百万」で、よってtwenty millionになりまーす。^^


おさらいついでに、英語での3桁ごとの単位を見ていきましょう。
1,000 = one thousand (千)
1,000,000 = one million (百万。「千の千倍」の意)
1,000,000,000 = one billion (十億。「2番めの千倍」の意)
1,000,000,000,000 = one trillion (一兆。「3番めの千倍」の意)

これだけ知ってれば、まず不便を感じることはないでしょう。^^

 

よく使われる数値を参考基準にしよう

大きな数の扱いに慣れるためにできる、もうひとつのやり方は、「基準となる実際にある数値」を憶えておくことです。
基準の選び方は、自分に関わりがある、またはよく話題にでる数。


例えば、あなたの月給・月収はいくらでしょう?
28万円だとしたら、280,000 = two hundred (and) eighty thousandになりますね。
ご自分のクルマが120万円だったなら、1,200,000 = one million (and) two hundred thousandになります。


あと、地域などの人口もよい参考基準です。
例えば、自分の出身地やお住いの市町村・県などの人口。
「1万2000人」だったら、12,000 = twelve thousandですね。
「17万人」だったら、170,000 = one hundred (and) seventy thousandです。


東京都の人口なら、「1300万人」として、13,000,000 = thirteen millionです。
首都圏の人口なら、定義にもよりますが「3600万人」として、36,000,000 = thirty-six millionになります。


じゃあ今度は、日本の人口を見てみると、「1億2000万人」とするなら、120,000,000 = one hundred (and) twenty millionです。
では、いよいよ世界の人口を見てみると、「70億人」として、7,000,000,000 = seven billionになりますねー。


これらの数の言い方を知っておくのは、国際交流・文化情報交換での話題としても損じゃありません。
これらの数を基準にすると、同じ桁数・近い桁数の英語での言い方を弾きだしやすくなりますよ。
「えーと、1億ってなんていうんだっけ。あ、世界の人口が70億で7 billionだから、100 millionだな」って具合。^^


余談ながら、日本の首都圏の人口は、カナダ1国の人口(35,000000 = thirty-five million)と変わらないんですよー。
どの都県を首都圏に含めるか、っていう定義によっては、カナダより人口が大きいんです。


いかがでしょうかー?^^

 

 

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ライタープロフィールケネス宮本

アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。

 

 

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