映画で学ぶ|パシフィック・ウォーUSS INDIANAPOLIS:MEN OF COURAGE

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リスニングを鍛えよう!

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。
今回はニコラス・ケイジ主演、竹内豊も出演の「パシフィック・ウォー」(原題 USS INDIANAPOLIS:MEN OF COURAGE)です。さらに米国版タイトルと日本語タイトルの違いなども取材しています。

 

 

作品公開情報

『パシフィック・ウォー』

原題:USS Indianapolis: Men of Courage

日本公開:2017年 1月7日(土)

 

 

あらすじ

1945年、太平洋戦争末期。アメリカ軍はマクベイ館長率いる重巡洋艦インディアナポリス号にある極秘任務を与える。それは長きに渡る大戦に終止符を打つ最終兵器。原子爆弾の輸送であった。危険極まりない戦地へと旅立ったマクベイと兵士たちは、日本軍との激しい戦闘を掻い潜りながらなんとか目的地テニアン島にたどり着く。

任務を終え安堵に包まれながら次の目的地へ出発するマクベイ一行。しかしその時、艦内に爆音が鳴り響く。橋本少佐率いる日本軍の潜水艦が発射した魚雷が艦に直撃したのだ。激しい戦闘の末沈没してしまうインディアナポリス。なんとか命からがら脱出したものの太平洋を漂流するはめになったマクベイと兵士たちに、今度は飢えと喉の渇き、そして獰猛な鮫たちが襲い掛かる。

極限状態に陥り次々と命を落としていく兵士たちと、彼らを一人でも多く生きて家族の元へ帰そうと奮闘するマクベイ。しかしこれはマクベイに襲い掛かる非情な運命の始まりに過ぎなかった…。

 

 

 

日本のタイトルを『パシフィック・ウォー』にした理由

英語の原題は『USS Indianapolis: Men of Courage』で、USS Indianapolisはこの映画で登場する、原子爆弾の輸送という極秘任務を担った重巡洋艦インディアナポリス号のこと。危険極まりない任務から、Men of Courageと直訳すると「男の勇気」となっています。

一方、邦題の「パシフィック・ウォー」は英語でThe Pacific War「太平洋戦争」のこと。この映画が太平洋戦争末期の実在に起こった事件に基づいており、日本人側から見ると当時辛い経験をされた方もいらっしゃるので英語タイトルのままでは直接的すぎることもあり、日本人にも抵抗なく受け入れられるタイトルを考えました。映画の舞台は太平洋戦争末期ということもあり、その歴史に刻まれたひとりの艦長と真実の物語を表すためこのタイトルに決定しました。(クロックワークス 小柳さん)

 

 

 

 

予告編のセリフとその英訳はこちら!

Admiral:

Ready to get out there again, Captain?

提督:

再出動の準備はいいか、艦長?

 

McVay(Nicolas Cage):

Yes, sir.

マクベイ(ニコラス・ケイジ):

はい、提督

 

Bama(Matt Lanter):

The Japanese are extremely disciplined

バマ(マット・ランター):

日本人は極めて鍛錬されているぞ

 

Hashimoto(Yutaka Takenouchi):

発進用意!

 

Parnell(James Remar):

President Truman has chosen you and your crew to lead a highly classified mission.

パーネル(ジェームズ・レマー):

トルーマン大統領はある極秘任務を遂行させるべく君と君の船員を選んだのだ

 

Copy:

THEIR SHIP

CONQUERED THE OCEAN

コピー:

その船は大洋を制覇した

 

McVay:

I am your captain.

And you are my crew.

And our survival is contingent upon functioning as one unit!

マクベイ:

私は君たちの艦長であり

君たちは私の船員だ

我々の生存は全員が一体となって機能する事にかかっている!

 

Crew:

Yes, sir!

船員:

はい、艦長!

 

Copy:

BASED ON THE

INCREDIBLE TRUE STORY

コピー:

基づいているのは

驚愕の実話

 

Crew member:

There's something in the water.

船員:

海中に何かがいます

 

Crew member:

Submarine, sir.

船員:

潜水艦です、艦長

 

Copy:

THEIR NEXT BATTLE

WOULD INSPIRE THE WORLD

コピー:

彼らの次なる戦いが

世界を奮い立たせる

 

Radio:

This is USS Indianapolis.

Does anybody copy?

無線:

こちらは米艦インディアナポリス

受信している者はいるか?

 

Crew member:

The captain make it?

艦長は無事か?

 

Crew member:

There’s something out there!

あそこに何かいるぞ!

 

McVay:

God help all of us when we face an enemy like that.

そんな敵に遭遇する時は神が我々全員を助けてくれるさ

 

Copy:

ACADEMY AWARD WINNER

NICOLAS CAGE

コピー:

アカデミー賞受賞俳優

ニコラス・ケイジ

 

WITH

TOM SIZEMORE

共演

トム・サイズモア

 

AND

THOMAS JANE

および

トーマス・ジェーン

 

Clara:

We need you back.

クララ:

生きて帰ってきて

 

McVay:

I’m not leaving you.

お前から離れはしないさ

 

Copy:

USS INDIANAPOLIS

コピー:

パシフィック・ウォー

 

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

紳士淑女への呼びかけ・話し方

この予告編を観ていると、セリフの中にsir(サー)がたくさん出てきますね。

男性の上司・目上の人物・お客様などを呼ぶ時や、話す時の文末に付けられたりします。

一般人の日常生活では、まず聞くことはありませんが、僕なんかはお歳をめした紳士と対話する時など実際に使うこともありますねー。

友達と話していて、おどけた冗談として使うのもアリです。

 

今回ご紹介の映画は、戦争モノだけに「艦長」などといった役職がはっきりしています。

でも、必ずしも役職を指している言葉ではないので、日本語に訳せない場合もしばしば。

基本的には、どんな文にもつけられてしまいます。

 

Good morning, sir.

おはようございます、先生

 

How are you, sir?

ご機嫌いかがですか、ご主人様

 

Thank you, sir.

ありがとうございます、閣下

 

Sir, is this yours?

お客様、こちらは貴方様のものでしょうか?

 

では、女性に対して使われる言葉もあるのか、というとありますねー。

madam(マダム)、もしくはma’am(マァム)になります。

いちおう女性全般に使えることになっていますが、基本的には、それなりに人生経験が豊かな年齢の淑女、ないし既婚の女性に対して使うと思えばいいでしょう。

 

未婚の若い女性に対してはmiss(ミス)が親しみも込めて使えます。

さらに愛嬌をもってmissy(ミスィー)って言う店員さんもいますね。^^

 

Would you like some coffee, missy?

コーヒーはいかがですか、お嬢さん?

 

なんて感じ。

いかがでしょうかー?^^

 

 

パシフィック・ウォー

USS Indianapolis: Men of Courage
 

全米公開:2016年10月14日

日本公開:2017年 1月7日(土)  シネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー

監督:マリオ・ヴァン・ピーブルズ

出演〔役名〕:ニコラス・ケイジ〔マクベイ〕、トム・サイズモア〔マクウォーター〕、トーマス・ジェーン〔マークス〕、コディ・ウォーカー〔ウェスト〕、マット・ランター〔バマ〕、ジェームズ・レマー〔パーネル〕、竹内豊〔ハシモト〕

 

配給:クロックワークス

公式サイト:http://pacific-war-movie.com/
公式Twitter:https://twitter.com/pacificwar0107
公式Facebook:http://bit.ly/2hm2k4D

 

 

ライタープロフィールケネス宮本

アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。

 

 


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