約1年でTOEIC®500点以上スコアアップした人の参考書とその勉強方法は?
どんな本をどのくらい勉強したの? 大学生のうちに身につけよう!
ミツミ電機とCUEが行った留学プログラム、MITSUMI ENGLISH CAMPに参加してくれたTOEIC®895点の大学生の夏目絢太君、話を聞くと何と大学1年の時はTOEIC®360点だったのだそう。これはどんな勉強をしたのか、夏目君の学習方法を聞いてみました。実際はTOEFL®の勉強をしていた彼もTOEIC®のために試験対策本も学習したそう。どのくらいの時間、どんな学習方法を実行したのか、さっそく参考にしてみましょう。
インタビューに答えてくれたのは
夏目絢太 君 法政大学理工学部 電気電子工学科3年
夏目君が参加したMITSUMI ENGLISH CAMPの様子はこちら!
リスニングに「TOEIC®テスト究極のゼミPart2&1」
この本は名前の通り、リスニングのPart2とPart1を中心に対策している参考書なのですが、Part2を特に重点的に学習しました。理由はPart2が比較的得点が上がりやすかったからです。読んでいる中で、ふたつ大事なテクニックや傾向があると感じました。
①Part2は、質問文が流れ、解答で正しいものを書くというものですが、疑問詞が分かれば文を聞き取れなくても、問題が解けたりします。
例えば、
Q: When.......?
A:On Friday. B: I will meet him. C: It's too expensive.
のように、疑問詞が分かればその後を聞き取れなくても答えを導き出すことができます。
(答えはAです)
②Part2では、質問文の単語が選択肢の文に入っている場合、その分は8・9割方間違いです。
例えば、
Q: Have you ever been to Berlin?
A: I go there once a year for work. B: He is too optimistic. C: It's far from Berlin.
のCのように同じ単語('Berlin')が入っている問題はたいてい間違いです。
(答えはAです)
基礎英語力がある人はこのようなテクニックは必要ではないかもしれませんが、手っ取り早く「TOEICの点数をあげる」ことに注力したい人にはおすすめできる書籍です。
僕の場合、リスニングは毎日1時間確実に確保し、この本は1ヵ月半程度解いていました。巻末に練習問題があるのですが、それも含めた全ての問題を完答できる程度には勉強しました。
その後は公式問題集を2冊買って、何度も同じ問題を解き、どちらも満点を取れるようになるまで勉強しました。
リーディングに「TOEIC®テスト究極のゼミPart5&6」
この本は、超初心者は少し難しく感じるかもしれません。一方で文法が完璧な人は必要ないかもしれません。
あいにく僕は文法が苦手だったので、勉強になりました。また補完として、受験英語の文法書「Forest」もたまに読みました。
この本で特に勉強になったのが、試験中の「タイムマネジメント」を学べたことです。
私の友人の多くが、リーディングが最後まで終わらなかったと言いますが、私はこの本を学習後、そのような事態になったことはほぼありません。
本の中のPart5は、①一問あたり15~20秒で解かなければならない、②わからない問題はすぐとばす。というふたつのテクニックがとても強調されていて、この参考書を繰り返し解くことで、無意識にそれらのスキルを身に付けることができました。
この本も1日1時間程度をやろうと意識していましたが、忙しい時は勉強時間を短くすることもありました。
1か月半程度で1冊勉強した後は、公式問題集を繰り返し解くことに切り替えました。
語彙に「新TOEIC®テスト スーパー英単語―5人のエキスパートが選んだ3000語」
この本は単語帳で、とても使いやすかったです。その理由は4点あります。
① 派生語や同義語、反義語が書かれていること
単語を一語一語覚えていくのは大変なことだと思います。①のおかげで、知っている単語と一緒に新出単語を覚えることができました。
昨年の僕は英語に対して馴染みがなく、名詞、副詞、形容詞を見分けられませんでしたが、派生語が書かれていたので自然と覚えられました。(lyは副詞のように)
② 音声ファイルがあった(単語だけでなく例文も)
僕はこの単語帳を毎朝学校に行く前に勉強しました。その時は、音声ファイルをシャドーイングしていました。
単語帳によっては例文の音声ファイルが入ってないものがあるので、単語帳を買う場合は例文の音声ファイルが入っているのを買うのがいいと思います。
③ Rankごとにレベル分けされている
この単語帳はRank5~1でレベル分けされていました。5に近いほど、頻出で簡単なもの、1に近いほど難しいが高得点を取るには押さえておきたい単語、というレベル分けでした。Rankごとに単語が固まって記載されているので、毎朝Rankひとつ分勉強していました。とにかく毎日やり、何度も繰り返し勉強しました。
④ 単語帳が比較的大きい
僕は家で勉強していたので、持ち運ぶのに不便が無かったのに加えて、単語帳に書き込みがしやすかったのでよかったです。派生語や対義語、同義語が書かれていると言いましたが、全てが書かれているわけではないので、覚えにくい単語にはそれらを自分で書き込んだほか、どうしても覚えられない単語は、単語の近くに絵を書くなどして視覚的に覚えらえるよう工夫しました。
これらを2ヵ月程度、毎朝1時間程度やったら、単語が比較的に簡単だったこともあり、単語帳に載っている単語はほぼ全て覚えられました。
整理すると、優先順位順にリスニング→単語→リーディングです。各1時間、計3時間毎日勉強できるよう努力しました。
いかがでしたか ? 夏目君はTOEFL®の勉強をメインに取り組んでいましたが、このようにTOEIC®の勉強もぬかりなくやっていたようです。
なかなか得点が上がらないなら、この学習方法や時間などを目安にして頑張ってみましょう。
こちらでは日本にいながら留学しているような環境を作るべく、移動時間にもアプリを使って学習した夏目君が活用しているアプリも紹介しています。参考にしてみてくださいね。