Dear B,

Fashion Writer
東京在住のフリーランスファッションライター。国内外のファッションメディアへ寄稿する傍ら、マインドフルネスやビューティの記事も執筆中。「ハッピー&快適」の追求が趣味で、女性を美しく輝かせるもの全般を、無条件に愛している。現在はフリーランスという仕事のおかげで、大好きなビューティフード・ワークアウト・ファッションを思う存分楽しんでいる様子。
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HOW TO
2017.01.16

逃げるのも立派な戦略

死ぬのは絶対、許さない

何事にもがんばりすぎる傾向の強い日本人は、時に自分の身体や精神を壊してまで、世間や組織の常識にしばられた生き方をしてしまう。元電通の高橋まつりさんが過重労働の末に自殺してしまった事件は、本当に悲しいニュースだったよね。私が思うにこの出来事は、それぞれの持ち場で必死に生きる私たちへの、大きな大きなメッセージだったと思うんだ。死んでしまっては元も子もないよ。大切なのは、自分の心と体が健やかでいることだよ。「助けて」と心が叫ぶなら、逃げよう。一度休んでから人生立て直したって、遅くないんだよ。

じゃあいつ逃げればいいの?

 

例えば今、あなたが仕事をしているとして……。「死にたい」とか「死ぬ方法」なんかをネットで検索しちゃってたら、それはもう完全に「逃げろ!」のサインだよね。そして当たり前だけど、上司からパワハラ or セクハラを受けていたり、まともな思考を取り戻せない状態になってしまってるなら問答無用で即逃げるべき。

 

本来ならば、自分らしく生きれないだけで人は何かしらの不調を訴え始めるものなんだよ。だからね、あなたが逃げるタイミングっていうのは誰かと比較して決めるんじゃない。自分のセンサーを第1位にして決定すべきなんだよ。そうすれば絶対に「ここまでは頑張れるけどここからは無理」っていう正しい引き際のタイミングがわかる。

 

ただし、恐ろしいことに精神っていうのは徐々に病んでいくものだから、ふと気づいたら死にたい病の思考回路になってしまっている人が大半なんだよね。それに、少数派が組織の中で意見を叫ぶのは孤独だし、苦痛をともなう。だからなるべく最悪のケースにならないように、日常的に自分の精神状態をしっかり観察したり、信頼できる人に相談して第三者的視点をもらうことを忘れちゃダメだよ。

 

特に多くの外国人からすると、このような日本人の我慢する働き方スタイルは理解できないそう。「大切なのはいつだって自分の幸せでしょ? なぜ日本人はそこまで我慢するの!?」って。厚切りジェイソンじゃなくても、Why Japanese!!!?? って叫んじゃうんだよ。

 

引き際がかっこ悪くてもいいじゃん

 

勝ち組って言葉があるけど、わたしたちは一体何を勝ち取ろうとしてるんだろうね? 私たちってシンプルに、幸せになりたいだけなんだよね、本当は。だからその幸せを得るための賢いやり方として、逃げる戦略カードは必ず持っておくべきだよ。だって人生はもっと奥深くて輝きに満ちていて、出会ったことのない人やまだ見ぬ世界があるんだから。

 

だからこれは、今学校でいじめにあっている子にも、誰かからDVを受けている人にも、その他の苦しんでるみんなに伝えたいメッセージでもあるんだ。世間の常識や自分の思い込みレベルで考えると、逃げる=負け&終了って思うかもしれない。でもよく考えたら違うんだよ。逃げる=戦略のひとつであって、最終目的はいつだって自分の幸せなんだよね。

 

だからもしあなたが逃げる戦略を取るときに、ちょっとくらい不格好でも全然問題ないんだよ。精神が傷ついて、目の下にクマを作って薄ら笑いを浮かべながら撤退しても、それがなんだっていうのよ? あなたがこれからの人生を幸せに生きることの方が何億倍も、何億倍も大切なんだからね。

 

やりたいことにチャレンジしたり、周囲の人へ愛やお礼を返すのは、休んで復活した後でいくらでもできるんだから。今はそんなこと心配しないでいいんだよ。

 

だからこの場を借りて私は言わせてもらうね。

 

善良でピュアな心を持った頑張り屋のみなさんへ。

逃げろ。全力で逃げて、後ろを振り返るな。死ぬのは絶対、許さない!!

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