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BRIDGETと友人達のLetterを管理するDear B,のEditor達。彼女達の目標は、多くの女の子をBRIDGETのように世界に飛び立たせること。
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WORLD
2017.01.30

人生には休息が必要!?

ウィーンの街は人々と共に眠る

ウィーンがQOL世界No.1と呼ばれる理由

「ウィーンの街」

ウィーンはオーストリアの首都であり、ヨーロッパ屈指の音楽文化発祥の地で、ベートーベンやシューベルト、モーツァルトなど多くの作曲家が活躍した街でもあります。故に「音楽の都」とも呼ばれるウィーンですが、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)世界ナンバー1に選ばれるだけあって文化面だけなく生活環境も高水準を誇る街なのです。そしてQOL世界1の理由はどうやらウィーンの街の「心地よさ」にあるようです。

 

人口が心地いい

©NTO_Crane

ウィーンの街の魅力のひとつには「人口」が挙げられます。東京のような人口過多の街では、解消されない混雑や満員電車など、ストレスを感じる場面が少なからずあり、そのストレスが故に他者対する配慮を持つことが難しくなることがあります。日本を訪れる外国人観光客の中には「東京は殺伐としている」と表現する人も少なくありません。しかし、逆に人口が少なすぎると街の発展がなく、活性化が難しいと言えます。

 

一方、ウィーンの人口密度は東京の3分の2程です。多すぎず、少なすぎずの心地いい人口こそがウィーンのQOLの高さにつながっています。ウィーンはオーストリアの首都としての機能があるため、東京のような大都市でもありますが、24時間365日がオンである東京と違うのは、休日はレストランやショップもクローズし、しっかりとオフをとるということ。このオフがあるからこそ、街全体にゆったりとした空気が流れ、人々は「心地よく」暮らすことができるのです。

 

労働環境が心地よい

©ANTO_Christof Wagner

「休日はしっかり休む」というのはウィーンだけではなくオーストリアでは鉄則です。オーストリアの人々は良い仕事をするためには、休息が必要だと考えています。なぜなら日本のような残業ありきの働き方、過剰労働は長期的にみると労働者が心身の健康を崩してしまうなど、企業が利益を生み出す上で持続的な方法ではないと考えられているからです。

 

また、オーストリアに限らず、ヨーロッパ全体として、「残業をする」=「決められた時間に仕事を終えることができない」と見なされ、職場で問題視されてしまいます。週の労働時間はそれぞれの国で時間が定められており、超過すると法律違反となりますが、ヨーロッパ諸国では特にこの労働時間に関しての監視が日本よりはるかに厳しいのです。

 

定時に仕事をあがり、休日はしっかり家で休んで英気を養う。ウィーン(オーストリア)の心地よい労働環境は、我々日本人も学ぶべきことが多いところではないでしょうか。

 

交通機関が心地よい

©ANTO_Thomas Jantzen

ウィーンは公共交通機関が充実しており、気軽に移動できることもQOL向上につながっています。ウィーンにはタクシー、地下鉄、路面電車、路線バス、国鉄など多くの選択肢があり、運賃も日本と比べて安価です。ウィーン市内の公共交通機関で使える年間パスは365ユーロ。1日1ユーロとかなりお得な価格設定になっています。加えて、ウィーンではシェアコンパクトカーも有効な移動手段。「Car2GO」「My Car Club」など多くの企業がシェアコンパクトカーサービスを行っており、ウィーンのいたるところで利用することができます。移動にストレスがなく「心地がよい」のもウィーンのQOLが高い要因のひとつでしょう。

 

取材協力&写真提供:オーストリア政府観光局

 

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