ウィーンの人々は楽しみ上手
彼らが愛してやまない娯楽とは!?
ウィーンがQOL世界No.1と呼ばれる理由
「ウィーンの人々の娯楽」
休日や休暇の過ごし方は人ぞれぞれ。ゆっくりと家で過ごす方もいれば、アクティブにアウトドアへ出かける方もいるでしょう。もしあなたがウィーンを訪れた際には、ぜひともウィーンのカフェやホイリゲ文化を感じてみてください。彼らがストレスなく幸せに過ごせている理由が分かるでしょう。
カフェでのおしゃべりがストレス発散の秘訣
ウィーンのカフェの歴史は非常に長く、300年以上続いています。オスマン帝国(後のトルコ)がウィーンを包囲したことから、ウィーンのカフェ文化は始まりました。その後、オスマン帝国は敗戦しましたが、その跡地に残されていた、コーヒー豆を使用してウィーンでは初めてカフェが開店されたと言われています。
現在では、ウィーンに欠かすことができない文化としてカフェが根付いています。ウィーンの人々にとってカフェは憩いの場であり、交流の場でもあります。ブラックジョークが大好きで皮肉屋な一面があるウィーンの人々ですが、カフェではユーモアを交えながら友人との会話を楽しむ姿が見られます。ウィーンの人々がストレスを抱えづらいのは、きっとカフェでの何気ない会話をする時間があるからなのでしょう。
オーストリア版パブ 「ホイリゲ」
夜になってもウィーンの人々は交流を楽しみます。日本では聞きなれない「ホイリゲ」というワイン居酒屋に出向くのです。ホイリゲはイギリスのパブのような社交場の一面があるだけではなく、それぞれの店で自家製ワインを振舞うという特徴があります。ワインがメインで、料理は軽食のみ、ビールなどワイン以外のお酒を置いていないことも多いです。夕方以降にホイリゲに出向くと、ウィーン独自のバイオリン主体のシュランメル音楽が流れ、心地よい雰囲気を演出してくれます。
ウィーンではカフェやホイリゲなど、ゆったりとくつろぎながら人々との交流を楽しめる場所が多くありリラックスできる環境が整っています。一足ウィーンのカフェやホイリゲへ踏み入れれば、人生を楽しく生きるヒントが見つかりそうですね。
オーストリアの公用語のドイツ語に「Gemütlichkeit(ゲミュートリッヒカイト)」という言葉があります。これは日本語で「居心地の良さ」を意味します。
オーストリアの人々はこの「Gemütlichkeit」という言葉を大事にしており、居心地よく暮らすことを生活の中で実践しています。自分にとって何が心地よくて、何がそうでないのか、日々の生活や人生の時間に妥協がないウィーンの人々だからこそ、世界イチQOLの高い街を築くことができるのでしょう。
私達もウィーンの人々のように自分が「心地よいと思うか」という感覚を大切にし、自分の信じた道を選択できれば未来は今日よりもずっと楽しいはずです。
あなたもウィーンの人達のように人生を「心地よく」過ごし、人生の質を高めてみませんか?
取材協力&写真提供:オーストリア政府観光局
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