アラサー女子に価値がないのは日本だけ!?

欧米にもタラレバ女子は存在するのか

アラサーが今夢中になってみているドラマは『東京タラレバ娘』一択じゃない？33歳の独身彼ナシ3人組がタラレバ話をするストーリーだけど、アラサーが感じる焦燥感や切実な悩みを思わず「あるある！」って共感しちゃうんだよね。ところで、こんなにアラサーが女子のひとつの区切りとして扱われるのって日本だけなのかな？

1、欧米にもアラサーっていう概念ってあるの？

アラサーという概念というか、30歳で独身だと焦るという風潮は欧米でもあるわ。英語では30歳になる節目を“Turning 30”という言い方をするの。レニー・セルウィガー主演の映画『ブリジットジョーンズの日記』では、結婚できない独身アラサー女子が恋に仕事に奮闘する姿を描いていて、全世界の女性の共感を得たんだ。また、欧米のネット掲示板でも「30歳の男性は同年齢の女性とデートしたいと思ってくれますか？」「30代で独身って世間ではどう思われますか？」など独身女性の結婚に焦る心情がうかがえるよ。

2、若い女性を崇めるような文化って日本以外にある？

若い女性を崇拝するような文化は欧米ではあまり聞かないわ。ハリウッド女優をみても、30代、40代、50代でも丁寧に年を重ねている人が多いよね!?　日本のようなJK文化やロリータ文化もないよ。欧米では恋愛に関して、成熟した大人同士の恋愛が精神的にも肉体的にも満足できるし、そういう関係こそ美しいとされているの。

3、婚活は欧米にもあるの？どんな方法で婚活してる？

婚活はあるわよ。最近は、OKCupidなどのアルゴリズム搭載の出会い系アプリを使って婚活するのが主流。常時15万人以上がオンラインでパートナーを探しているんだ。国に関係なく、Real Love（本物の恋）を見つけるのに女は必死なの。ちなみに外国人男性から見ると日本女性はルックスがとても若く見えるし、アラサー越えでも全然気にせずに婚活市場に参入できるよ。

4、フランスでは成熟した女性が人気あるって本当？

人気があるわけではなく、“年齢を重ねている女性も美しい”という考えがフランスには浸透しているため、アラサーになったからって自信をなくす女性はいないの。こういう背景のひとつには、フランスでは、高級ブランドのモデルに成熟した大人の女性を選ぶ傾向があるの。たとえば、2014年のルイ・ヴィトンのキャンペーンモデルは70歳と39歳の女優だったわ。今でもひっぱりだこの人気女優のソフィー・マルソーは47歳の時にショーメのイメージモデルに抜擢されて「その年代ごとの美しさにこだわりたい」と言っているわ。このように、フランスでは40歳以降でもセクシャリティーは衰えない、むしろ40歳以降になるにつれてセックスアピールが進化するという信念があるから、男性も大事に扱ってくれるんだよ。

どこの国も、アラサーに近づくにつれてパートナーがいない現状や結婚していない状況を気にするようになるよ。だけど、日本のように「結婚相手は若ければ若いほうがいい」と思う国は少ないみたい。フランス人のように年を重ねるほどセクシーと思われるのは、うらやましいよね。これは各国メディアがもっと「大人の女性も美しい」ということをアピールしないといけないね。