人気インスタグラマーが伝授
ニューヨーク流セルフブランディング術
みなさん、こんにちは! Mayukoです。いきなりですが、みなさんはセルフブランディングしていますか?
セルフブランディングとは、"企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること。 (Wikipediaより引用)"
つまり、自分が自分のプロデューサーになって自分をプロデュースし、プロモーションしていくことです。今はSNSなどもありますから、誰もが簡単にセルフブランディングを利用してビジネスを成長させたり、活躍の場を広げることができる時代になりました。ところが、日本人には、この「セルフブランディング」が苦手な人が多い気がするんです。それがなぜかという点も含め、これから「セルフブランディング」というトピックを様々な角度からみなさんと一緒に見ていきたいと思います。
セルフプロデュースについて考え始めたきっかけは、
ニューヨーク留学
Lennard Stoellger
本題に入る前に、改めて私自身について少しお話させてください。
私は、妹のKaekoとThe True Scentsというブログを運営し、姉妹ブロガーとして活動しています。このブログの他には、フリーでイベント取材や雑誌への寄稿、ウェブサイトのデザインなどをしています。
そんな私、実は2014年から約1年10ヵ月ほどニューヨークに留学していました。その理由は、「海外のブログ業界について知りたかったから」です。私は、10代の頃からブロガーを仕事にするのが夢でした。でも、まわりにはどうやってブロガーで食べていくのか教えてくれる人もマニュアルもない。
特に、私が目指していたファッション&ライフスタイルブロガーというのは、当時も今も変わらず日本では数えられるほどしかいません。そこで、私は、ブログ業界で成功している人がいる場所に行けば、何かヒントが得られるかもしれない!!! と、思ったわけです。
それで思いついた場所が、ニューヨークでした。
ニューヨークは、ブログ業界の最先端。ファッション、フード、トラベル、ライフスタイルまで幅広い方面で活躍するブロガーが数多く存在します。
というわけで、なんとか両親を説得してニューヨークへ。今考えれば、こんな理由で娘を見知らぬ土地へ送り出してくれた親には感謝しかないです。
ですが、ニューヨークに行っていなければ、現在の私は存在していないとすら思うほど、留学中に得たことは非常に大きな意味がありましたし、目からウロコの発見ばかりでもありました。帰国後の今は、留学中に学んだことをひとつずつ実践しながら、ブロガーとしてのキャリアを積んでいるところです。
そして、このニューヨーク留学で気がついたことのひとつが、
ブロガーで成功するということは、セルフブランディングの延長線上にある、
ということでした。
セルフブランディングとは
ここでもう一度、セルフブランディングの定義について確認しておきましょう。冒頭でもお話した通り、セルフブランディングとは、個人がメディア化して自分の力でプロモーションしていくことです。
個人がブランディングってあまりピンと来ないかもしれませんね。では、みなさんもよくご存知であろう企業のブランディングを思い浮かべて見てください。大きなところで言えば、Apple、Nike、ルイ・ヴィトン、スターバックスなど。これらは、どれも他社にはない独自のコンセプトやストーリーに基づいた高い価値があり、私たち個人に対して信頼性、感動、憧れなどを提供してくれていますよね。
例えば、Appleを例に挙げてみましょう。Appleと言えば、世界中に熱狂的なファンを持つカルト的なブランド。あの洗練されたロゴや、かっこよすぎるデザインに誰もが憧れますよね。
「Appleとはこういうブランドだ」と言うことを、他の誰ともかぶることのないブランドコンセプト、デザイン、ストーリーなどを通じて発信していくことで、それに共感したり、憧れたりする人が現れ、ファンになっていくのです。
Appleのファンたちはみんな、
「Appleだから買いたい」
「Appleだから信用できる」
「Appleの商品を持ちたい」
と思ってAppleの商品を買う。このように、他者との差別化をはかり、選ばれる存在にすることが、ブランディングの役目なのです。
これを個人にも置き換えてみましょう。
「あの人の言うことなら信頼できる」
「あんなふうになりたい」
「あの人のことをもっと知りたい」
そんなふうに周りに思わせることができたら、セルフブランディングは成功です。
セルフブランディングをする目的
私は、セルフブランディングをする目的は3つあると考えています。
自己満足のため
ネット社会に生きる現代人の私たちは、社会に自分の存在価値を認めてもらいたいとどこかで思っています。セルフブランディングによって、この人間本来の欲求を満たすことができます。
利益を生むため
企業やブランドがブランディングを自社の利益に繋げているように、個人もセルフブランディングで利益を生むことができます。効果的にブランディングをすることで信頼や共感を得ると、「あの人だから買いたい」と言ってくれる人が出てきます。こうして人の魅力を通して顧客を引き寄せることができるのもセルフブランディングのメリットと言えますね。
人の役に立つため
セルフブランディングを行うことで、自分と関わる人の価値を高めることができます。誰かの人生を豊かにしたり幸せにしたりできるのは、セルフブランディングの一番のメリットといってもいいかもしれません。というか、私はそう思っています。
セルフブランディングで意識すべき3つのこと
セルフブランディングを行うときの、キーワードは、
「他者との差別化」
「憧れ」
「親しみやすさ」
のみっつ。
メディアとしてのセルフブランディングでは、上記の3つを意識して情報発信を行いましょう。
まずは、「この人のことをもっと知りたい」と思ってもらえるように、あなたにしかない個性を発信して、興味を持ってもらうことが第一のステップです。この「あなたにしかない」と言う部分が非常に重要で、あなただけの個性や人柄、価値観が伝わるようなストーリーを語ることで、他者との差別化を図り、興味を引くことができます。そして、興味を持ってもらえると、次に「憧れ」が生まれます。「憧れ」は、「○○みたいになりたい」みたいなことですね。
そこから「○○だから買う」というような具体的な行動を誘発するには、「親しみやすさ」が重要になってきます。なぜなら、「憧れ」だけでは、「自分とは遠い存在だから自分とは関係ない」と思われてしまうからです。ここで「親しみやすさ」のエッセンスを加えることで、距離感を縮めて、親密性を生むことができます。
「親しみやすさ」を出していくには、自然体でいることが一番だと思います。飾ったり気取ったりせず、あくまでも自然に。「親しみやすいけど、なんか憧れる友人」くらいの立ち位置を築けるのが理想的ですね。
日本人がセルフブランディングが苦手なのは、「他者との差別化」を恐れているから?
そう言えば、冒頭で日本人はセルフブランディングが苦手な人が多い、という話をしましたが、私はその原因が、「周囲と同調することが求めらる日本社会」にあると考えています。周りと同じことをしていれば安心、というのが日本人の性質。また、個人よりも組織に重きをおく傾向もありますよね。
こうした偏った考え方や古臭い規範の中で生きる私たち日本人の中には、人と違うことをしたり、目立ったりすることに抵抗を感じてしまうという人も多いのではないでしょうか。その結果、日本からは個性を前に出して、個人で勝負できるブロガーがなかなか生まれない。セルフブランディングで重要な「他者との差別化」の部分が欠けているからです。
それに対して、ニューヨークを含むアメリカは個人や個性が尊重される文化。フリーランスの数も圧倒的に多いです。地下鉄に乗れば、「Insurance for Freelancers (フリーランスの保険)」という広告を山ほど目にしたほど。それだけアメリカは、個人をサポートする環境が備わっているということですね。つまり、アメリカ人は、他人と違うことをする、ということに日本人ほど抵抗を感じないのです。だから、ニューヨークには他者との差別化を図ることに違和感を感じることなく、自由に個性を表現することが上手な人が本当にたくさんいます。
セルフブランディングの手段
セルフブランディングには様々な方法がありますが、具体的な手段としてあげられるのは、以下の4つ。
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SNS
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ブログ
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セミナーやイベントを開催、またはゲストスピーカー
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書籍の出版
一番気軽にセルフブランディングができるのはSNSでしょう。今は特にインスタグラムやツイッターが人気ですね。他にもフェイスブック、スナップチャットなどたくさんあるのが利点ですが、その分、今は敵も多いため、始めるのは簡単でも、効果をあげるのが難しくなってきています。私の個人的なおすすめはブログです。書けば書くほど、「あなたとはこういう人」ということが蓄積されていきますし、アクセスが増えれば、知名度や収入も上がることがあるからです。
まとめ
今回は、セルフプロデュース及びセルフブランディングとは何か、ということについて私なりに分析しながら詳しく掘り下げていきました。今回の内容を簡単にまとめると、
・個人がメディア化して自分の力でプロモーションしていくこと
・他者との差別化を図って「選ばれる存在」にすること
・重要なキーワードは「他者との差別化」、「憧れ」、「親しみやすさ」
・セルフブランディングにはブログがおすすめ
結局のところ、一番大切なのは、自然であること。
理想を描きすぎたり、背伸びしたり、実態の伴わないブランディングをしても、疲れてしまうだけですし、すぐに見破られてしまうだけです。あくまでも自然体でありながら、それをどう魅力的に伝えていくか、どんなストーリーを語っていくのか、ということこそがセルフプロデュースの鍵です。
もちろん、常に自分をブラッシュアップしていくことも大切ですよー! そうすれば、自然とそこに共感してくれる人が集まり、自分自身の価値も高まっていくと思うんです。今回の記事が少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
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