Dear B,

Editor
BRIDGETと友人達のLetterを管理するDear B,のEditor達。彼女達の目標は、多くの女の子をBRIDGETのように世界に飛び立たせること。
このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る
WORLD
2017.03.06

イギリス移住に必要なこと
1ヵ月で必要な生活費は約○○万円

LCCなどのローコストキャリアと呼ばれる格安航空会社が出現して、渡航費は過去に比べて驚くほど安くなったよね。テクノロジーの進歩により、場所を選ばず、ラップトップ1枚で仕事ができるデジタルノマドと呼ばれる人々が出現して、人類はひとつの場所に縛られる時代に終わりを告げようとしているように感じるわ。今後この流れは、テクノロジーやグローバリゼーションの加速と正比例して、人類が今までにない大移動の時代を迎えるのではないかと予測されているの。そんな新しい時代を賢く生きるために、海外移住に必要な知識を、実際にその国に暮らす人々に聞いていくよ。今回は現在イギリスとギリシャの2拠点生活をおくる写真家のTさんがロンドン移住について詳しくご紹介!!

 

イギリス移住基本情報(気候・言語・宗教etc.)

 

 

1.日本からのアクセス

 

JAL、ANA、ブリティッシュ・エアウェイズの直行便があります。またアジア、中東、ヨーロッパ各都市の経由便を使い、航空券を安く抑えることも可能です。直行便であれば、所要時間は13時間弱です。日本との時差は、9時間(サマータイム時は8時間)です。

 

2.気候

 

イギリスには日本と同様四季がありますが、雨が大変多いです。特にマンチェスター以北の都市は雨が多く、年間300日くらいは雨が降っているイメージです。 ヨーロッパでも北に位置するイギリスでは、夏季と冬季で日照時間が大変異なります。比較的南に位置しているロンドンでも、6月にはサマータイムで22時頃まで明るいです。逆に冬季は16時頃には真っ暗です。北に行けば行くほど、この差は大きくなります。

 

3.言語

 

公用語は英語です。北部のウェールズやスコットランドでは、ウェールズ語やゲール語などが使われますが、街の標識や看板には必ず英語も併記されています。また同じ英語でもそれぞれの街ごとに特徴的なアクセントがあり、ニュースチャンネルBBCでは様々なアクセントが聞けます。人種 首都ロンドンでは、ヨーロッパ、そして世界中から多くの移民が住んでおり、地下鉄やバスで他の言語を聞かない日はありません。白人はもちろんのこと、黒人もアジア人も多く、それぞれの国の料理を出す本格レストランや、食材を売るスーパーが多くあります。

 

一方地方都市に出れば、白人の英国人が多いです。 子どもの頃から異なる人種と共生する場面を多く経験しているからか、他の言語や宗教にも大変寛容です。 宗教 移民の国なので、英国国教会はもちろんのこと、カトリック、ユダヤ教、イスラム教、仏教と、様々な宗教施設が街のいたるところにあります。半数近くのイギリス人は自分を無宗教と定義しているようですし、キリスト教徒でも教会に行くのは冠婚葬祭やクリスマスなどの行事だけという人が多いように思われます。 それぞれの民族や家族の信じる宗教に基づいた結婚式や葬式を行う方も多くいらっしゃるために、同じ国にいながら、現地で作る友人関係によっては様々な異文化体験のできる国でもあります。 一定の宗教が設立する私立の学校でも、宗教を理由に入学を拒否されたり、自分の宗教と異なる学校行事に参加を義務付けられることはありません。共通しているのは、慈善活動に対して熱心であることくらいで、多くのイギリス人が共感するNGOなどに定期寄付を行なっているのが特徴的です。

 

4.通貨

 

通貨は英国ポンドです。 クレジットカードが普及しているため、カフェなどの少額の買い物でさえもカードでほとんど済ませることができます。 食事を割り勘で支払う際にも、各自がそれぞれのカードで支払えるために、現金を持ち歩く人は大変少ない印象があります。

 

5.治安

 

ロンドンでは、大都市特有の凶悪事件も発生しています。特に中心部では一駅ごとや道ごとに治安が全く異なっていて、居住地を決める場合には、在住の方や大使館などから細かい情報を事前に得られると良いと思います。他にも、観光客を狙った盗難が相次いでおり、公共交通機関やホテルのロビーなどでは身の回りのものに注意が常に必要です。 北部の都市では、ロンドンほど凶悪犯罪はありませんが、喧嘩っ早い方が多い印象があります。どの都市でもそうですが、サッカーチームの熱狂的なファンが多くおり、一都市に複数チームのある都市でそのチーム同士が試合をする日などは、街歩きをする場合にも喧嘩に巻き込まれないよう注意が必要です。

 

 

イギリスでの1ヵ月の生活費は○○万円

 

 

1.家賃

 

ロンドンは、東京以上に賃貸物件の高い都市。そのため、ひとりで住んでいる若い世代はほぼ皆無です。2、3部屋あるアパートを1500ポンド程度で借り、家賃を複数名でシェアするのが一般的です。その他の都市でも、1LDKタイプで800ポンド程度かかります。短期の語学研修やワーキングホリデーなどで滞在する方は、1泊15ポンド程度で滞在可能な(トイレとシャワー共有の)大学の寮やホステルで生活をはじめ、シェア人員を募集した上でアパートに移り住むのがよろしいかと思います。

 

2.光熱費

 

光熱費は日本より高額です。ガス、電気、水道代で、毎月150ポンドぐらいかかります。冬季は大変寒いので、しっかりとした建て付けのアパートを探すことがとても重要です。都市部に格安で見つかる古いアパートの場合、暖房費に数百ポンド

 

3.ネット代

 

自宅では、無線LAN接続のプロバイダーと契約し、会社から送られてくるモデムを利用する方法が最も一般的て?す。月額契約の場合、25ポンド程度て?す。短期間契約のモハ?イル型Wi-Fiデバイスも存在しますが、1GBあたりの値段がかなり割高にはなります。

 

4.携帯電話代

 

携帯電話本体は、携帯ショップで購入できます。値段は新品iPhone7が700ポンド程度。Simフリータイプが一般的ですので、他国に移動する場合には現地のSIMカードを購入するだけで、格安で携帯を使うことができます。ヨーロッパ圏内のローミングチャージ請求が違法となりましたので、ヨーロッパ内の他の国へ旅行に行く時には、大変便利です。 携帯会社と月々の契約を結べば、携帯電話本体が無償提供されることが多々あります。月々の携帯代金は、60分の無料通話とデータ使い放題で30ポンド程度。 交通費 都市部の家賃が高いために、郊外にアパートを借りる方もいらっしゃるかもしれませんが、交通費がとても高いことにも注意が必要です。ロンドン中心部のメトロだけで月額定期券は130ポンドにも上ります。30分程度郊外に出る片道の電車代は10ポンド程度かかります。日本企業のように交通費が会社負担であることは稀ですので、郊外に住むことで時間だけでなくお金も失うことにならないよう注意が必要かと思います。 代わりに自転車に乗るイギリス人もいますが、雨が多いのと、歩道は通行禁止で車道を走らざるを得ず、また車の運転者が自転車に慣れていないために事故が多く、オススメはできません。

 

5.食費

 

レストランは中レベルのお店でも40?50ポンドはかかり、イギリスでの外食は少し高額です。多くのお店で10?15ポンドのランチセットが提供されています。ロンドンは移民の街なので、思いつく限りの種類の料理において、本格的な味が楽しめるのが魅力です。地方都市に行くと、パブなどで出される15ポンド程度のローストビーフやパイ、フィッシュ・アンド・チップスなどのイギリス料理と、10ポンド弱のパキスタンカレーなどに選択肢は狭まります。 スーパーや商店で1週間分の食品を購入する場合、50?70ポンド程度です。残念ながらコストに見合うだけの美味しい肉や魚、野菜は手に入らないため、少々高額にはなりますが、マーケットやオーガニック野菜を購入せざるを得ないと思います。価格を抑えたい方はスーパーのブランドを利用することになりますが、お米などはまずくて食べられません。国産のものは比較的安く、チーズ(1キロ5ポンド)やリンゴ(1キロ2ポンド)、パン類(1斤1ポンド)は美味しく、価格も抑えめです。

 

6.交際費

 

音楽がとても盛んで、クラシック、ジャズ、ミュージカルと、ロンドンはもちろんのこと地方都市でもレベルの高い生演奏を聴くことができます。チケットは、クラシックコンサートで10?40ポンド、ミュージカルは40~80 ポンド。ロンドンでは毎年世界一大きなクラシック音楽祭ザ・プロムズが2ヶ月超の期間にわたり開催されます。世界中から最高レベルのオーケストラが招かれ、当日立見券は5ポンドで販売されるため、数時間並ぶ覚悟があれば、挑戦されてもいいでしょう。同様に、ウェストエンドのミュージカルは、当日立見券は13ポンドくらいからあったはずです。こちらは開演直前に空いている席に座っても大丈夫なようです。 映画館は多く、チケットは12ポンド程度。他にテニスも盛んで、コートは週末1時間あたり12ポンドくらいで借りられます。 シェアハウスで切り詰めた生活をする場合 合計:1300ポンド (18.3万円)

 

7.合計

 

シェアハウスで切り詰めた生活をする場合 合計:1300ポンド (18.3万円)

 

 

イギリス移住のコツ(就職・ビザ取得・税金)

 

 

1.ビザの取得について

 

一般的なビザの種類は、観光ビザ、訪問者ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザ、就労ビザ、婚姻ビザなどがあります。

 

観光ビザ・訪問者ビザ

 

一般的な旅行で6ヵ月未満の滞在の場合、事前の申請手続きは不要です。イギリスの入国審査は年々厳しくなっており、滞在先住所や復路航空券の提示が求められることが多いため、印刷するなどして準備してください。

 

正当な理由が認められれば、12ヵ月までの滞在が認められます。日本側で申請する必要があり、 十分な銀行預金(目安として1ヵ月あたり1,500ポンド程度以上の口座残高のコピー)と帰りの航空券の提示が必要です。

 

学生ビザ

 

18歳以上の人の留学ビザで、6ヵ月以内の滞在に限ります。日本国内のビザセンターで、事前に申請するのが一般的です。必要書類は、a)留学先の入学許可証の原本、b)学校からのCAS番号、c) 英語力の証明書類(IELTSの成績表、大学・大学院留学の方のみ)、d)滞在費用証明書(英文財政証明書)、e)帰国用航空券、d)滞在先の詳細、e) クレジットカード、f)パスポート、g)現金89ポンドです。未確認情報ですが、空港でなら無料で取得できるようです。

6ヵ月以上滞在予定の学生ビザは、渡航前に在日英国ビザ申請センターにて、本人がコース開始日の3カ月前を過ぎてから申請する必要があります。週20時間までのアルバイトが可能です。必要書類は、a)留学先の入学許可証の原本、b)滞在費用証明書(英文財政証明書)、c)戸籍謄本(銀行口座が親名義の場合、d) 資金提供者からの保証状(銀行口座が親名義の場合)、e)オンラインビザ申請書、f)ビザ書類提出日時予約確認書、g)顔写真×2枚:パスポートの規格の45㎜×35㎜、カラー写真、h)パスポート(新・旧共に)、i)ビザ申請料金322ポンド、j)国民健康保険料150ポンド

 

ワーキングホリデービザ

 

フルタイムの就労が可能です。18〜30歳の年齢制限と、十分な資金証明(1,890ポンドの口座残高)の条件があります。2年まで滞在でき、一生に一度限り取得可能です。渡航する3ヵ月前からビザ申請可能。ただし、とても人気が高いので、抽選で選出する年もあるようです。必要書類は、a)当選メールのプリントアウト、b)英文での資金証明書、c)オンラインで作成したYMS 申請書(VAF9)をプリントアウト(+コピー1枚)、d) YMS Appendix 7ダウンロードして記入(+コピー1枚)、e)顔写真×2枚(パスポートの規格、カラー写真)、f)ビザ申請センターへの予約申請書、g) 申請料金225ポンド、h)国民健康保険料(1年あたり200ポンド)

 

就労ビザ

 

学位、資金、予定給与額、スポンサーシップ、英語力の項目でポイントを集め、合計50点を超えると、最長で3年の就労ビザを取得できます。「イギリス及びEU全ての国で探したが的確な人が見つからなかった上で、日本人を雇う」ことを雇用先の会社が証明しなければなりません。近年は移民流入を制限するために、ヨーロッパ圏外からの人間がこのビザを取得するのは大変難しくなっているのが実情です。

 

婚姻ビザ

 

イギリス国内で結婚した場合は、2年間の観察期間を経て取得できます。面接や書類などでふたりの関係を証明し、安定した世帯収入があり、英語テストで規定レベル以上の成績を上げて初めて永住権を得ることができます。婚姻を考えていない方や、同性婚の方も使える、パートナービザや婚約ビザもあります。それぞれ有効期限が異なります。

 

投資家ビザ

 

資産のある方はご検討ください。イギリスへの100万ポンド以上の投資及び5年上住み続けると、永住ビザへの切替が可能に! 投資額が500万ポンド以上であれば、切替は3年後、1000万ポンド以上であれば2年後と短縮OK!

 

2.仕事の探し方について

 

求人サイトはもちろん日本語のフリーペーパーなどで仕事を探せます。外国人のためのビザをスポンサーしてまで日本人を探している企業は稀で、ワーキングホリデーや婚姻ビザで既に滞在している人に対する求人がほとんどです。

 

3.税金について

 

日本の消費税と同等の付加価値税(VAT)は20%。暖房用燃料などの生活必需品については、5%が適用されています。基本的食品や新聞、子ども服などの分野は0%です。 個人所得税は累進課税です。1万1500ポンドの非課税収入が許されており、それ以上の収入には方法や額により10?45%の所得税がかかります。

 

TAG: WORLD
ステキ♡と思ったら
いいね!してね