Dear B,

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BRIDGETと友人達のLetterを管理するDear B,のEditor達。彼女達の目標は、多くの女の子をBRIDGETのように世界に飛び立たせること。
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HOW TO
2017.04.13

「あなたの幸福度は何%ですか」

世界幸福度調査~アメリカ人編~

幸福度調査をし始めてから自分の幸福とはなんだろう? と改めて考えることが増えた筆者。皆さんはいかがでしょうか? 様々な価値観を知れば知る程多様な人生があり、幸せの形があるのだなぁと、思い知らされます。さて、今回はアメリカ在住のグラフィティアーティストの男性です。お話し好きで、身振り手振りを加えておっきな目をさらに大きくして、話をしてくれました。彼は心がとってもきれいで少年のよう。いたずらっぽくて、賑やかで、人に何かいい事があったと聞くと自分の事のように喜んでくれます。彼が笑うと、なんだかこっちまで楽しくなってくる、太陽みたいな人です。そんな彼の幸福とは、どんなものなのでしょうか……?

 

モーリス/男性/ 29歳/アフリカ系アメリカ人

 

ーあなたはどのくらい幸せですか(100%のうち何%幸せか教えてください)

 

90%

あと10%は、夢がまだ叶ってないから。

 

ーあなたを自分が幸せと思わせるものは何ですか?

 

仲間たちとお酒を飲んでクラブで騒いでる時間が一番幸せかな。静かに本を読む事や、恋人と過ごしているより、スカッとストレス発散できるよ。僕はアートを仕事にしたいけど、それだけではまだまだ生活ができないから、色んな肉体労働系の仕事をしているんだ。体を動かす仕事だから、僕にあっているけど上司との関係とかそういったものでストレスはかかるよ。でも、酒を飲んで一晩バカ騒ぎをすれば、ある程度の悩みなんて忘れてしまうよ。精神病患者なんかも、高いカウンセリングなんて受けないで、思いっきり楽しい瞬間を作って没頭すれば、絶対効果は高いと思うけどな。

 

ーあなたの人生でいちばん大切なものは何ですか?

 

おじいちゃんからもらったアンティークの時計。ブランド物で、かなり古いものだから金銭的な価値も多少あるんだけれど、おじいちゃんとの思い出が詰まっているんだ。僕が物心つく頃からおじいちゃんはその時計をしていて、とってもかっこよくて憧れてたよ。おじいちゃんも、若くてお金がない時代にどうしてもその時計がほしくて、夜も寝ないで働いてやっとの思いで買ったって言っていたよ。僕が目指しているもの(プロのグラフィティアーティスト)は最初はおじいちゃんは反対していたんだ。だけど、一度僕の作品を見てくれて、とっても喜んでくれたよ。「よくわからないけど、きれいに書けるもんだな」って。おじいちゃんは僕が時計に憧れている事を知っていて、晩年僕に時計を譲ってくれたんだ。

 

ーあなたの国の人々は幸福度が高いと思いますか?

 

幸福度は高いと思う。やっぱり世界の最先端を行くのはアメリカじゃない? だから、国全体でいえば幸福度は高いと思うよ。正直、僕も黒人差別的なことはされた経験はあるよ。軽いものだけどね。そういった暗い部分もあるけれども、それでも正当な評価をしてくれる人もいるし、みんな幸せそうだよ。基本的にはどんなものでも職に就きたいと思ったら、差別がないように肌の色や、年齢や、性別に限らず応募して受け入れられるという体制は整っていると思う。だから、だれでも実力があれば成り上がれるし、大金を手に入れる事だって不可能じゃない、チャンスもつかみやすいんだ。自由の国だからね!

 

ーあなたの国の幸福度を上げているもの、下げているものは何ですか?

 

幸福度を上げているのは、人のフレンドリーさ、親切さかな。朝家を出たら、通りがかりの人に声をかける。それだけで気持ちがいいだろ? 僕が外で作品を描いているときに、知らない人に差し入れをもらう事もあるんだ。いい絵だね、って声をかけてもらうだけで嬉しいよ。お互いにリスペクトしあって、困っている人を助けるっていう文化が根付いているから、寄付なんかも集まりやすいし、助け合えるんじゃないかな。幸福度を上げているのは人、って感じだね。

幸福度を下げているものは、ドナルド・トランプじゃないか? 難しいことは分からないけど、僕たちブラックにとっては、良くないことがきっと起こっていくと思う。

※写真は本人ではなくイメージです

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