アジア人はマイノリティー!?

北米で起こったアジア人差別

アメリカでは、ユナイテッド機ひきずりやAirbnbホストとのトラブルでアジア人差別を示唆する事件が起きていることは記憶に新しいよね。欧米では、アジア人はひとくくりにされて、目が細い、皆が同じ顔に見えるなど見た目の差別から、現地に暮らす人では、ハロウィーンでお菓子をもらえなかったなど子どもながらに心に傷つく差別を受けたことがある人も多いわ。

欧米でアジア人差別を受けたことがある人々の声

転職を考えていたとき、プログラマーからエンタメ系への移行を考えていたんだ。その時、ある欧米人が「君は絶対に成功しないよ。なぜなら、エンタメ界にはアジア人はいないから。」と言われたよ。でも、僕は言ってやりたい。エンタメ界に今いるよってね。

フットボールの試合を見ていたとき、LAのチームのサポーターが僕の所に来て「やぁ、僕の算数の宿題しといてくれないかい？」と声をかけられたんだ。ショックだったよ。つまり、ここから出ていけってことだからね。冗談はやめてくれよって思ったよ、僕は算数が苦手なのに……。

米掲示板サイトQuoraで「北米でアジア人差別を受けたことがある人がいるか?」という質問に対して……

アジア人は犬を食べているという偏見があるらしく、野蛮だとからかわれるの。どこからそんな噂が生じるのかしら？現に、オーストラリアの人気スポーツ番組であるタレントが犬の写真を撮影していたあるアジア人に、「夕食に食べるごちそうを選んでいたの？」と質問して、物議をかもした例があるわ。

26歳の時に中国からアメリカにやってきて、それまでの人生では人種差別を経験したことなんてなかった。ひとつショックだったのが、食料品店やレストランに行った時にウェイターがちらっと私のことを見たものの対応してくれなかったんだ。その時は、ちょうど忙しかったのかなと思っていたら、あとに白人のカップルがやってくるとすぐさま暖かい挨拶で迎えられていたんだよ。

私がまだ小学校3年生だった頃、クラスメートの母親が古代中国の本を持ってきたことを覚えてるわ。というのも、クラスでは唯一のアジア人だったからその時に翻訳を頼まれたの。アメリカで生まれて育った私は、私が話すことも書くこともできない言語である中国語の本をなぜ翻訳するように頼まれたのが理解できなかったわ。

私はアメリカで生まれて、アメリカ英語で話して思考し、アメリカの文化のなかで育って、友達はアメリカ人だったから、自分は真のアメリカ人だという認識だったわ。しかし、年齢を重ねるにつれて色々戸惑うことが多いの。例えば、英語を教える仕事に応募した時、面接官からは「“本当は”、どこ出身ですか？」と聞かれて、まいってしまったわ。自身のアイデンティティに疑問を感じ、マイノリティーであることを実感するようになったの。

イタリアに観光旅行行った時、歩いている人に、つり目のジェスチャーをされたわ。容姿で馬鹿にされるのは傷つくよね。日本人は軽いと思われているみたいで、すぐに異性から誘われるのもけっこうショック……。

観光ではなかなか差別に遭遇することはないけど、長く住んでいるといろいろあるんでしょうね。欧米でもまだまだ根底には白人至上主義なところがあって、やはりアジア人はマイノリティーとみられがち。国なんて関係ないわって強く生きないとね！　もちろん、差別をする人の方が少数派だから怖がらないでね。