映画で学ぶ|マンチェスター・バイ・ザ・シー Manchester By The Sea

知っておきたい、Do you want

me to…? / Shall I…? の使い方

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回は、2017年度アカデミー賞主演男優賞・脚本賞を受賞したヒューマンドラマ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を紹介します。

 作品情報

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

原題:Manchester By The Sea

 

INDEX

あらすじ

みどころ

知っておきたい英語・文化のワンポイント Do you want me to…? / Shall I…? の使い方

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』日本語字幕なしの予告編

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編の英語&翻訳

キャスト一覧

作品情報

 

あらすじ

アメリカ・ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリーは、突然の兄の死をきっかけに故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってきた。兄の遺言で16歳の甥パトリックの後見人となったリーは、どうしても戻りたくない理由があったこの町で、過去の悲劇と向き合わざるをえなくなる。なぜリーは心も涙も思い出もすべてこの町に残して出て行ったのか。なぜ誰にも心を開かず孤独に生きるのか。父を失ったパトリックと共に、リーは新たな一歩を踏み出すことができるのだろうか・・・・・・?

 

みどころ

プロデューサーを、ケイシー・アフレックの旧友マッド・デイモンが務め、本年度アカデミー賞主演男優賞・脚本賞を受賞し、主要映画賞を含め227部門ノミネート、107部門受賞という快挙を果たした珠玉の名作。

主人公リーを演じ主演男優賞を獲得したケイシー・アフレックと、リーの元妻を演じて4度目のアカデミー賞ノミネートとなったミシェル・ウィリアムズと並んで、リーの甥パトリック役を演じ、新人ながらアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズが、「ニュースターの誕生!」とハリウッドで大きな注目を集めています。

1996年生まれでノースカロライナ州立芸術大学で演技を学ぶ20歳の大学生で無名のルーカス・ヘッジ。アカデミー賞では実際に憧れだったアンドリュー・ガーフィールドやエマ・ストーンに会って大興奮。

  

知っておきたい英語・文化のワンポイント

Do you want me to…? / Shall I…? の使い方

今回の映画の予告編では、主人公のリーが、ティーンネイジャーで青春を謳歌している甥パトリックとどのようにコミュニケーションをとればいいか困惑している姿が映ります。父親の死から発作的にパニック状態に陥るパトリックを助けたいリー。そんな時、彼の口からこんな表現が出てきます。

Lee:

Do you want me to call your friends?

友達を呼ぼうか?

What do you want me to do?

どうしたらいい?

 

困っている人に対して、自分から手助けを申し出る時に使える表現がDo you want me to…?です。この言い方は、親しい間柄はもちろん、目上の人や小さなお子さんに対してなど、相手を選ばず使える便利な表現です。

もう一つ、相手に手助けを申し出る表現にShall I…?もあります。こちらはもっとフォーマルな言い方になりますので、友達同士ではあまり使われません。

いくつか例文を見てみましょう。

 

A:That was a long day…

A:今日は一日中やることいっぱいだったから、もうくたくた・・・。

 

B:You look so tired.Do you want me to drive you home?

B:すごく疲れてるみたいだね。家まで送ろうか?

 

A:YES, please! Could you stop by the bank, the supermarket, and the post office to pick up   a package? Thank you!

A:お願い!途中で銀行と、スーパーマーケットと、預けてある荷物取りに郵便局もよってくれる?ありがとね!

 

B:Oh…

B:あ~・・・。

 

ご好意に甘える時は”Yes, please”、自分で何とかできる時は”No, thank you.”、Shall I…?で尋ねられた時も、同じ答え方でOKです。

 

(While cooking)

(料理中に)

A:Is that your phone ringing?

A: 君の携帯が鳴ってる音?

 

B:Yeah…

B: そうね・・・。

 

A: Your hands are wet.Do you want me to answer it?

A: 君の手、濡れてるよ。僕が出ようか?

 

B:No! No, no, no, don’t touch my phone!

B: だめっ!だめ、だめ、だめ、私の携帯に触らないで!

 

A:(That’s fishy…)

A:(これは怪しいな・・・。)

 

(At a hotel entrance)

(ホテルの入り口で)

A:Welcome to the Five Seasons Hotel.Shall I take your luggage?

A: ファイブシーズンズホテルへようこそ。お荷物、お持ちいたしましょうか?

 

B:Yes, please.

B: ええ、お願いします。

 

A:Are you checking in?

A: チェックインでいらっしゃいますか?

 

B:No, I just need to use the bathroom.

B: いえ、お手洗いを使いたいだけです。

 

他にも、Do you want me to open the door? (ドア、開けましょうか?)とか、

Do you want me to pick up your dinner on the way home? (帰りに、君の夕食買って帰ろうか?)など、日常生活のあらゆる場面で使える便利な表現。自分からお手伝いを提案することで、人間関係がとってもスムーズにいくようになるかもしれませんね。

 

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』英語だけの予告編でチェックしよう

上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。

 

 

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